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2024年9月1日

インドで「サンダルウッド」と呼ばれるカンナダ語の映画として歴代5位の興行収入を記録した「チャーリー」が、6月28日(金)に日本で公開されました。今回は、そんなロードムービー「チャーリー」を紹介します。

映画「チャーリー」公式サイトより

 

南インドやヒマラヤの風景を舞台に送る物語

物語の主人公は、孤独な日々を送るダルマ。近所でも職場でも偏屈者として知られるダルマの楽しみは、酒と煙草とチャップリンの映画だけでした。そんなある日、野外パーティーの騒音に苛立ったダルマは、ステージに乱入してパーティーを台無しに。そんな彼を見たラブラドールの子犬は、ダルマを気に入り彼の家に住み着くようになります。

悪徳ブリーダーの元から脱走し、ダルマが住む町にやって来た子犬。犬が嫌いなダルマは何度も子犬を追い払おうとしますが、やがて少しずつ心を通わせていきます。そして、ダルマは子犬をチャーリーと名付け、自分の家に迎え入れることにしました。

ダルマと一緒に暮らし始めたチャーリーはやんちゃでイタズラ好き。元気なチャーリーに振り回されながらもダルマが楽しい日々を送っていた矢先、チャーリーが血管肉腫で余命わずかだと判明してしまいます。

そこでダルマは、雪が好きなチャーリーに本物の雪景色を見せようと決意。サイドカーにチャーリーを乗せ、南インド・マイスールからヒマラヤを目指してインド縦断の旅を始めることにしました。

映画「チャーリー」公式サイトより

 

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数々の賞を受賞!

この映画でダルマを演じるのは、カンナダ語映画界のスター、ラクシット・シェッティ。キランラージ・K監督と共に、3年以上の製作期間を経て映画を完成させたそうです。

「チャーリー」は、第11回南インド国際映画賞 カンナダ語映画部門最優秀映画賞&最優秀主演男優賞、第69回インド ナショナル・フィルム・アワード カンナダ語長編映画部門 作品賞などを受賞。カンナダ語の映画として歴代5位の興行収入を記録し、世界で人気を博しています。

さらに、物語の中でダルマが好きなチャップリンへのオマージュも散りばめられているとのこと。南インドの町並みや海岸線、荒野、ヒマラヤなど、インド各地の景色も堪能することができます。

著名人も絶賛!

作家の斎藤綾子さんは「心の汗を流すだけじゃなく、心の垢を涙で洗い流せる。見終わった時には、まるでチャーリーに抱きしめられたよう」とコメント。

さらにジャーナリストの平辻哲也さんも「前半は主人公が犬と心を開くまでのドラマ、後半は抜け感たっぷりのロードムービー。まるで映画2本分を見たようなお得感。僕も、愛犬とこんな旅がしたかった! 犬好きは泣ける」と絶賛しています。

ついに日本公開を迎えた「チャーリー」。ぜひ劇場へ足を運んでみてください。

参考文献・写真引用:映画「チャーリー」公式サイト(https://777charlie-movie.com/#