2023年10月28日
『はたらく犬』第一回:糖尿病患者のピンチを救う!低血糖アラート犬
低血糖アラート犬とは
「連載第一回目でご紹介するのは、「低血糖アラート犬」です!
盲導犬などのはたらく犬(正式には「使役犬」といいます)と比べて少し認知度が低いこちらの「はたらく犬」一体どのような仕事をしているのでしょうか?
低血糖アラート犬のお仕事は、ズバリ、「糖尿病の患者のピンチを救う」ことです。
具体的には、糖尿病の患者さんが低血糖状態になった時を感知して、お知らせしてくれるというのが主な仕事内容となります。通常、血糖値は測定器を使って測りますが、それだと急激に低血糖状態になった時、近くに測定器が無いケースも多いので、なかなか自分で気づくことが難しいもの。
そこで、「低血糖アラート犬」の出番がやってきます。低血糖アラート犬たちは、患者さんの血糖値が下がったことを鋭い嗅覚で嗅ぎ分け察知し、本人や家族に知らせることで、症状に対してなるべく早く対策を取れるように尽力します。日本より「低血糖アラート犬」の養成が進んでいる海外では「低血糖アラート犬」が数多くの糖尿病患者の命を救ってきた事例があるとのことです。
日本でも「低血糖アラート犬」養成プロジェクトが進行中
では、そんな「低血糖アラート犬」は一体どのように養成されているのでしょうか?
そんな重要なテーマに日本で取り組んでいるのが認定NPO法人「ピースワンコ・ジャパン」と1型糖尿病患者を支援する認定NPO法人「日本IDDMネットワーク」です。両団体がタッグを組み、2017年より殺処分を逃れた犬を低血糖アラート犬に養成するという取り組みを開始しています。海外から専門家も招き、「低血糖アラート犬」になるための訓練も行われているとのことです。一生懸命訓練をするワンコたち、とても偉いですね。
現在、同取組みから3頭の「低血糖アラート犬」が誕生し、糖尿病患者の家に迎え入れられ、一緒に生活をしながら日々トレーニングに励んでいるとのことです。今後「低血糖アラート犬」たちがより多く養成されていくことが期待されます。
「低血糖アラート犬」養成を応援するチャリティ活動も
まだまだ発展段階にある「低血糖アラート犬」の普及を応援するため、様々なチャリティ活動も行われています。日本IDDMネットワークは、売上の一部が低血糖アラート犬養成のための資金となる「チャリティTシャツ」を販売。また過去には、同じく売上の一部が低血糖アラート犬養成のための資金となる「チャリティークッキー」、「チャリティーマカロン」などが販売されてきました。
今後も様々なチャリティ活動が行われることかと思いますので、「低血糖アラート犬」の養成取り組みに共感され高田は、ぜひご参加してみてはいかがでしょうか。
以上、「はたらく犬」第一回、低血糖アラート犬でした。次はどんな「はたらく犬」に出逢うことができるか、ぜひお楽しみに!
(サムネイル:日本IDDM公式サイトより引用)