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2024年9月3日

人と犬の絆を描く感動作『少年と犬』が2025年春に映画公開されることが決定しました。そこで今回は『少年と犬』について掘り下げていきます。

この作品は、『不夜城』『漂流街』などの作者・馳星周さんによる同名小説が原作です。6つの編からなる短編小説で、第163回直木三十五賞受賞作を受賞しました。東日本大震災で飼い主を亡くしたシェパードの多聞が、さまざまな人に関わっていく姿を描いています。

そんな『少年と犬』が2025年に映画として公開されることが決定しました。高橋文哉さんと西野七瀬さんがW主演を務めます。物語は、職を失ってしまった和正(高橋)が多聞と出会うところから始まります。多聞は和正とその家族にすぐに懐き、和正たちにとって多聞はなくてはならない存在に。しかし、和正は多聞が日頃からなぜか南の方角を気にするそぶりを見せることが気になっていました。そんな中、家族を助けるために危険な仕事に手を染めた和正が、ある事件に巻き込まれてしまい、その最中に多聞が姿を消してしまいます。

その後、多聞は滋賀の女性・美羽(西野)と出会います。悲しい秘密を抱えた美羽は、多聞と過ごす日々を通して少しずつ平和な日常を取り戻していきました。そんなある日、多聞を追ってきた和正が美羽の前に現れ、2人は多聞と共に新しく生活を始めることに。そして、南の方角に向かって歩いていく多聞には、一人の少年と誓った約束があることが明らかになります。

「少年と犬」公式Xより

 

原作者の馳星周さんも愛犬家とのことで、「犬は無条件の愛の手本として、神様が人間に遣わしてくれた生き物だと心から信じている。この映画を通じて多くの人がそのことに共感してくれることを切に願う」とコメントしています。

また、高橋文哉さんも生まれた時から実家に犬がいて、大の犬好き。「人生を一緒に過ごしてきた犬と映画を撮影できることを本当にうれしく思います」と犬の映画に出演する喜びを語りました。さらに、「多聞役のさくらと撮影前にコミュニケーションを取って撮影に臨みましたが、わんちゃんにしか出せない生のお芝居、そこに和正としてリアルに向き合う楽しさを感じることができました」と犬と一緒にお芝居をすることの新鮮さ、楽しさを明かしました。

 

作品を手掛けるのは、二宮和也さん主演映画『ラーゲリより愛を込めて』のスタッフたちで、今回再集結しての制作となります。企画・プロデュースを務めた平野隆さんが「なぜタイトルが『少年と犬』なのか。それがこの原作の魅力であり、この映画の魅力であると思います」と話した本作を、ぜひ劇場でご覧ください!

 

映画情報

『少年と犬』
2025年春公開
脚本:林民夫
企画・プロデュース:平野隆
監督:瀬々敬久
出演者:高橋文哉、西野七瀬

公式X:https://x.com/shonentoinu_mv
公式Instagram:https://t.co/Y4gjbr9rl9

参考文献・写真引用:「少年と犬」公式X(https://x.com/shonentoinu_mv