2024年5月30日
シャーロック・ホームズが犬になった『名探偵ホームズ』が40周年に!
アーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を原作に、1984年から放送されたアニメ『名探偵ホームズ』が2024年で40周年を迎えました。40周年を記念して、アニメが再放送されたり、劇場版が再上映されたりしていますが、今回はそんな『名探偵ホームズ』を紹介していきます。
犬のホームズが事件を解決!
本作は、小説「シャーロック・ホームズ」にアレンジを加えてアニメ化されており、登場人物は全て犬に擬人化されています。主人公は、パイプがトレードマークの名探偵ホームズ。ロンドンのベーカー街で、助手のワトソンと共に難解な事件を明晰な頭脳で推理・解決していきます。ホームズやワトソン以外にも、モリアーティ教授やレストレード警部など原作でおなじみのキャラクターが多数登場していて、アクションやコメディなどの要素も詰まった作品です。
『名探偵ホームズ』は、御厨恭輔監督、宮崎駿監督の下、1984年からアニメ放送が始まり、その後、宮崎駿監督の下、劇場版も2作品公開されました。その映画のデジタルリマスター版が2024年3月から2週間上映され、さらに現在、毎週火曜にTOKYO MXでアニメが再放送されています。
登場人物は全員犬!
しかし、なぜ登場人物が全て犬なのでしょうか。もともとこの作品は、イタリアの放送協会から日本の制作会社が共同制作を持ち掛けられて制作したものでした。制作するにあたり、イタリアから登場人物を全て犬にしてほしいと要請があったそうです。日本でアニメ放送が開始された同年、イタリアでもアニメが放送されています。
出展:UPLINK京都(https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2024/15545)
アニメ第1話「彼がうわさの名探偵」では、船に乗ろうと道を走っていたホームズが、不安げな表情の少女とすれ違います。深刻な表情の父親と共に船に乗り込む少女。そんな2人を見ながらホームズも船に乗り込み、船は出港します。
その後、船でワトソンと名乗る医師に出会ったホームズは、彼に自分が私立探偵をしていると明かします。探偵という職業に興味を示し、いろいろと質問をしてくるワトソン。そんな中、ホームズが乗っている船に海賊船が近づいてきます。
海賊船の紋章を見て違和感を覚えたホームズは、道ですれ違った親子の元へ向かい、海賊の目的を推理して言い当てます。海賊が狙っているのは、少女の父親の宝石と命でした。親子から詳しい話を聞いたホームズは、親子と船を救う方法を思いつき、ある行動に出ます…。
さまざまなキャラクターが犬となって登場する『名探偵ホームズ』。TOKYO MXでのアニメ再放送に加え、いくつかの配信サイトではアニメと劇場版が配信されています。以前見ていた方も、見たことがない方も、この機会にぜひチェックしてみてください!
『名探偵ホームズ』
【スタッフ】
原作:コナン・ドイル
オリジナルアイデア:マルコ・パゴット
シリーズ構成:山崎敬之、島崎真弓
監督:御厨恭輔、宮崎駿
演出・絵コンテ:早川啓二、奥田誠治、宮崎駿、所すみお、荒木伸吾、富沢信雄、水谷貴哉
作画監督:丹内司、山内昇寿郎、近藤喜文、田中平八郎、柳野龍男、友永和秀、北原健雄
音楽:羽田健太郎
【キャスト】
ホームズ:広川太一郎
ワトソン:富田耕生
ハドソン夫人:麻上洋子
モリアーティ教授:大塚周夫 ほか
参考文献:TOKYO MX 名探偵ホームズ(https://s.mxtv.jp/anime/meitantei-holmes/)