トレーニング・Tips
2024年7月19日
愛犬を散歩に連れて行くと、穴を掘ることがありませんか? その際、土のニオイを嗅ぐだけであれば様子を見ることが多いかもしれませんが、土を食べてしまうのは心配ですよね。
この記事では、犬が土を食べても大丈夫なのかについて、また、土を食べる理由や対処法についてもご紹介します。

犬が土を食べても大丈夫?


結論から言うと、犬が土を食べることはできるだけやめさせたほうが良いです。少量であれば土を食べても便として排泄されることが多いですが、大量に食べてしまう場合には注意が必要になります。

また、私有地以外の土には農薬や殺虫剤などが撒かれている場合もあり、犬が摂取してしまう危険があります。さらに、土の中には石や金属、何かの破片などが混ざっていることもあり、犬が食べて怪我をしてしまう可能性もあるのです。異物を誤って飲み込んでしまうと、開腹手術が必要になるかもしれません。

別の観点として、公共の場所で犬が穴を掘ることで、他の人に迷惑をかけてしまう可能性も考えられます。私有地以外の、土に何が入っているかわからない場所では、犬が穴を掘る行動自体をやめさせたほうが良いでしょう。

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犬が土を食べる理由とは?

そもそも、なぜ犬は土を食べてしまうのでしょうか。犬が土を食べる理由として、以下4つが考えられます。

ストレス

犬はストレスが原因で土を食べることがあります。犬は環境の変化・運動不足・体調不良などでストレスを感じることがあり、土を食べるだけでなく、物を壊す行動や攻撃的な性格になる場合もあるのです。

異食症などの病気

犬は異食症などの病気が原因で土を食べることがあります。異食症は本来食べる物ではない物を食べてしまう病気です。はっきりとした原因は判明していませんが、ストレスや好奇心などが影響している場合があるようです。

好奇心

好奇心が原因で土を食べることもあります。子犬の頃に好奇心から土を食べる犬は多く、トレーニング・しつけによってやめさせることができます。

拾い食いの癖

犬は癖で土を食べてしまうことがあります。拾い食いが癖になってしまうと、土だけでなく、道路に落ちているゴミも食べてしまうことがあり危険です。拾い食いは、リードコントロールによってやめさせることができます。

土を食べないようにするための対処法とは?

犬が土を食べる理由がわかっても、実際にどう対処すればいいのかわからないと困ってしまいますよね。以下、犬が土を食べないようにするための対処法をご紹介します。

運動時間を増やす

対処法の1つとして、運動時間を増やしてあげましょう。体を動かしてストレスを発散できれば、土に興味が向かなくなるかもしれません。運動時間は犬種・体力・体調・年齢などにより異なりますので、愛犬の様子を見ながら適度に行ってあげましょう。

運動をする時には、脱水症状を引き起こさないように、水分補給をしっかり行うことも大切です。

土がある場所は避けて通る

土がある場所には連れて行かないようにしましょう。土がある場所では、飼い主さんが頑張ってリードコントロールをしても、トレーニングが済んでいない場合には土を食べてしまうことがあります。散歩コースを変えるなど、土がある場所はできるだけ避けることをおすすめします。

拾い食いをやめさせる

対処法の1つとして、拾い食いをやめさせましょう。拾い食いは土を食べるだけでなく、家の中でも食べ物ではない物を飲み込んでしまう可能性があるため危険です。犬が生活する空間は整理整頓をして、犬が誤って何かを食べないようにし、散歩中はリードコントロールをしつつ、犬が拾い食いをしないように注意を払いましょう。

まとめ

土は少量であれば食べても問題ないように思うかもしれませんが、土の中に犬にとって危険な物が含まれている可能性があるため注意が必要です。農薬など、犬が口にすることで中毒症状を引き起こすような物が含まれていた場合、犬の命に関わります。

犬の健康と安全を守るために、食べ物以外の物を口にすることがないよう、トレーニングすることをおすすめします。