2018年5月17日
愛犬と散歩を楽しみたい!散歩を嫌がるときの対処法
散歩が嫌いな理由
まず、どうして散歩に行きたくないのか、理由を見つけることから始めましょう。
◇老化やケガ、病気など、身体的な問題がある
今まで散歩が好きだったのに、急に外を歩くのを嫌がるようになった場合、老化による関節炎や、骨や筋肉、筋、手足、爪などを痛めるケガ、病気からくる体調不良など、身体的な問題があるのかもしれません。食欲や体重を確認したり、リラックスした状態で身体中を触って、痛いところや張っているところなどがないかチェックしましょう。ソファに上がらなくなった、なども要注意です。少しでもおかしいと感じたら、病院で診てもらってくださいね。
◇春に生えるメリケントキンソウ
暖かい季節に、特定の芝生など草の生えている場所を歩きたがらないとき、メリケントキンソウという植物が足に刺さって痛がっている場合があります。メリケントキンソウは背が低く、草をかき分けると見つかるチクチクした植物で、小型犬だけではなく、体重の重い大型犬も痛がって歩かないことがあります。わんちゃんのことを考えると除草剤を撒くわけにもいかないので、メリケントキンソウを見つけたらその場所は避けてお散歩するようにしてあげましょう。
◇首輪やリードが嫌い
チワワやパピヨンなどの超小型犬種では、首輪やリードが嫌いな子も多く見られます。室内で、オヤツやおもちゃを使って少しずつ練習して慣らしましょう。毎日のごはんやおやつをあげる時、おもちゃで遊ぶ時に、かならず首輪やリードをつけるようにします。嫌がる犬に無理やり首輪をつけるのではなく、首輪やリードをつけると良いことがあるよと教えてあげましょう。注意点は、リードを引っ張らず、緩めた状態を保つこと。ちょっと引っ張ったりひっかけたりするだけでも、チワワさんにとってはすごい衝撃ですから、慣らし中は特に注意してあげましょう。嫌がらずにできたら、よく褒めてあげてください。
◇知らない人や子供、車、大きな音が嫌い
外を歩くのは好きだけど、知らない人や子供が嫌い、車の近くを歩きたくない、花火や消防車などのサイレンが嫌い、など、特定の苦手なものがある場合は、とにかく良い印象を上書きして、恐くないことを教えてあげましょう。お友達や近所の子供の手から、とっておきのオヤツ(茹でたササミやレバーなど)を与えてもらったり、止まっている車の近くで、あるいは救急車が通るときにオスワリをさせて、特別美味しいものを食べさせてあげましょう。対象物を意識させすぎず、恐がり始める前にオヤツに意識を向けるのがコツです。決して焦らず、ほんの少しでもできたことを見つけて、よく褒めてあげてください。
◇子犬のときから散歩が嫌い
子犬の時から散歩が嫌いな場合、屋外での社会化が上手くできていないのかもしれません。室内での運動や遊びでエネルギーを発散させながら、並行して、外の世界に慣れてもらうことから始めましょう。車などで、静かな公園や土手、芝生などに出掛け、おやつをあげたり、撫でたり、遊んだりしてゆっくり過ごします。このとき、必要以上に犬を励ましたりせず、飼い主がゆったりと落ち着いている様子を見せてあげるようにします。外は恐くないんだということを理解してもらい、ポストに行くきや回覧板をまわすときなど、機会を見つけてちょくちょく外に出すようにしましょう。
散歩の仕方
散歩のときはイヤホンやスマホはしまい、愛犬とのお散歩を楽しみましょう。たとえば、毛に小枝などがひっかかったり、肉球の間に小石がはさまったりすると、犬は立ち止まって飼い主を見ます。その時飼い主がそのまま気づかずに歩かせると、足を痛めてしまったり、飼い主を信頼できなくなってしまいます。
愛犬に声をかけながら歩いたり、時々スワレやフセをさせてご褒美をあげたり…公園の柱やベンチ、遊具などを障害物に見立てて一緒にぐるぐる走ったり、飛び越えさせて遊ぶこともできます。散歩のコースや時間などはとくに決める必要はありません。犬の身体が多少汚れるのはしょうがないと割り切って、思いっきり遊ばせてあげましょう。
最後に
犬はもともと、走る、跳ぶ、咬む、咥える、泳ぐなど、いろいろな能力や得意分野をもっています。それらの能力が発揮できずにエネルギーを発散できないとストレスが溜まり、散歩のたびにリードをぐいぐい引っ張ったり、いたずらや破壊行動が多くなったり、心身に悪影響を及ぼします。散歩が好きで、外で思い切り遊び疲れ、満足して家でゆっくり休むことができれば、犬は健康的で楽しい毎日を送ることができるでしょう。ぜひ、愛犬に散歩の楽しさを教えてあげてください。