犬種図鑑
2017年11月28日
グリフォンというわんちゃんをみなさんはご存知でしょうか?一度見たら忘れられないほど、見た目がとてもユニークで、特徴的なわんちゃんです。まるで人の顔のような表情をしており、街ではあまり見かけることの少ない、グリフォンですが、実際はどんなわんちゃんなのか、詳しく見ていきましょう。

グリフォンはどこから来たの?

パグやヨークシャーテリアの血も流れていると言われています。顔はパグに似ており、全身を覆う被毛ではヨークシャーテリアに似ているようにも思えます。その起源はドイツにあり、一般家庭の馬小屋でねずみを捕まえるお仕事をしていました。また、小さく愛らしい姿や、明るい性格から次第に上流階級の家庭でも生活を始めていくようになったそうです。

グリフォンは毛色や毛質の違いから、国によっては「ブリュッセル・グリフォン」「ベルジアン・グリフォン」「プチブラバンソン」の3つの種類に分類されています。
ブリュッセル・グリフォンは、赤みのある長い被毛を持っている子のみとされています。短毛の子はベルジアン・グリフォン、スムースタイプの子はプチ・ブラバンソンと分類されています。
国によっては異なる考え方を持ち、三犬種とも同じ犬種として扱う国や、短毛/長毛の二犬種として扱う国があります。日本ではFCIの考え方に合わせ、三犬種として扱っています。

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グリフォンの性格


そんなグリフォンの性格はどのようなものなのでしょうか?
じつは、警戒心が強く頑固なわんちゃんなんです。ユニークな見た目が特徴のグリフォンですが、注意深く飼い主の行動を見ていたり、理解力があり、誇り高いわんちゃんなのです。

一方で、飼い主に対してたいへん愛情深く、友好的で、好奇心があります。喜びを体いっぱいに表現し、ユーモアにも溢れているため、飼い主やその周りのみなさんを陽気な気分にさせてくれるでしょう。

行動面については、活発で明るいわんちゃんで、いつも何か行動を起こそうと様子を伺い、チャンスを狙っています。そのため、毎日体を動かしてあげることが理想となりますが、小型犬なので、運動量としては短めの散歩や、精神的や肉体的にも刺激になるようなゲームをさせてあげましょう。

これからグリフォンを飼う人へ


グリフォンを飼う上ではじめに注意しなくてはならないことは、警戒心や頑固さがある彼らですので、根気よく付き合っていくことが重要となっていきます。
頑固だけど、とても明るい性格でフレンドリーだし、他のわんちゃんとも特に問題ないからうちの子は大丈夫!と思ってしまいそうですが、しつける時はしっかりしつけていくことが必要です。

しつけの時に意識すべきこと

普段は陽気で明るい性格ですが、誇り高く頑固な面も持ち合わせているため、しつけには飼い主の根気の良さが必要となります。
また、とても活発で遊ぶことが大好きです。遊びがいたずらにエスカレートしてしまうこともしばしばあるため注意が必要です。
しかし、これらを理解していれば、愛情深くユーモアな性格のグリフォンですので、飼い主やその家族、周りのみなさんにたくさんの笑顔が溢れることでしょう。

健康でいてもらうために

また、グリフォンは屋外での生活は向きませんが、きちんと外で遊べるような環境を作ってあげるとよいでしょう。
グリフォンには長毛の子もいますが、いずれもシングルコートのため、あまり毛は抜けません。ただし、被毛が細く、その上活発に動き回るため、絡まりやすいので、週に数回のコーミングやブラッシングで解きほぐしてあげましょう。
シングルコートで下毛がないため、寒さに弱いです。寒い時期は洋服など着させて体を温めてあげましょう。体を温めつつ、おしゃれさんの仲間入りもできますね。きっと毎日の洋服選びが楽しみになりますね!

グリフォンとの楽しい暮らしを

小柄で一緒にお出かけしやすく、犬や子供にもフレンドリーな愛情深さが特徴のグリフォン。その表情はまるで人かのように思わせ、ユーモアに溢れています。できるだけ長く元気に暮らせるように、たくさんかわいがってくださいね!