犬種図鑑
2020年8月29日
ボーダー・テリアは日本ではあまり見かけませんが、原産国イギリスを中心に世界中で人気のある犬種です。いたずらされても怒らない優しさを持ち合わせ、お子さんのおられるご家庭にもおすすめです。今回はそんなボーダー・テリアの特徴や性格、 歴史、飼い方をご紹介します。

ボーダー・テリアってどんな犬?


ボーダー・テリアはタフなボディと穏やかな性格が特徴的な小型犬です。

テリア種の中で唯一古代の姿を留めていると言われ、イングランドとスコットランドの国境地帯(ボーダーズ地方)で飼われていたことが名前の由来となっています。もともとは小さい体とスタミナを活かして猟犬として生活していましたが、現在はペットとして世界中で愛されています。短毛でお手入れが比較的楽なことや人懐っこい性格が人気の理由。好奇心旺盛で従順なため、ショードッグとしても活躍しています。

ボーダー・テリアの歴史

ボーダー・テリアの歴史は古く、14世紀ごろから存在が確認されています。 現存する最古のテリア犬種と考えられています。農夫や猟師、羊飼いなどに飼育され、キツネなど小害獣の狩りをして人々の暮らしを助けてきました。ですが、他の地方へ出されることがなかったため、公式にイギリスのケンネルクラブに認められたのは遅く、1920年です。正式犬種として公認されてからはペットとして家庭内で飼育されることが増えていきました。

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ボーダー・テリアの特徴

<特徴>

  • 大きさ:小型犬
  • 標準体高:25㎝~38㎝
  • 標準体重:5㎏~7㎏
  • 被毛:ダブルコート
  • 被毛の色:タン&ブラック、タン&ブルー、グリズル、レッド、ウィートン、ブルーなど
  • かかりやすい病気:股関節形成不全、てんかん

体型

小型犬で扱いやすい大きさです。他の小型テリア種より足が長い事が特徴です。

毛の長さ

短毛のダブルコートです。短く柔らかい下毛を硬くまっすぐな上毛が覆っています。

毛色

タン(黄褐色)&ブラック、タン&ブルー(黒味がかった灰色)、グリズル(黒と灰色や赤色の混合色)、レッド、ウィートン(小麦色)、ブルーなどの毛色があります。子犬の頃はブラック多く、成長するにつれて明るい色が増えてくることが多いようです。

注意したい病気

「股関節形成不全」や「てんかん」に注意が必要です。肥満が原因で「股関節形成不全」になってしまうこともあるので、しっかり運動させてあげることが予防にもつながります。

また原産が寒冷地なので、暑さは苦手です。熱中症にも注意してあげてください。

ボーダ・ーテリアの性格

ボーダー・テリアは温和でしつけやすく、家族と過ごすことが大好きな犬種で、ペットとして理想的な性格です。猟犬であったことから探求心や好奇心も旺盛です。

ボーダー・テリアの飼育方法

<飼育方法>

  • 散歩頻度:1日あたり2回
  • 食事の回数:2回(成犬)
  • ブラッシング:週2~3回
  • 飼育環境:室内飼育

散歩の回数

30分程度の散歩に1日2回連れて行ってあげてください。小さくても活発でスタミナのある犬種なので、散歩の他にもドッグランに出かけたり、ボール遊びなどで楽しくたっぷりと運動させてあげることが必要です。疲れしらず!と言われたりするボーダー・テリア。一緒に運動することで、犬も人も健康に過ごせそうですね。

ごはんの量・頻度

ライフステージに合ったフードを選んで与えてください。子犬の間は適正量を1日3回に分けて与え、成犬になれば適正量を1日2回に分けて与えるとよいでしょう。

お手入れの頻度

抜け毛の少ない犬種ですので、週2~3回ほどブラッシングして、換毛を手伝ってあげてください。
シャンプーは月1回程度が目安です。

飼育環境

小型犬のため、マンションでも飼育が可能です。抜け毛も少なく、吠えることも少ない犬種で室内飼いにぴったりです。ただ、室内でも熱中症になることがあるので暑さには注意してあげてください。

これから飼う方に向けて

小型犬ながらエネルギッシュなボーダー・テリアは、犬と散歩やアウトドアで思いっきり楽しみたい方に特におすすめです。友好的で初心者でも飼いやすいく、多頭飼いにも向いています。先住犬や猫とも仲良くできます。

トレーニングにもよく反応してくれますので、様々なトレーニングを通してどんどん絆を深めていってくださいね。
表情は豊かで存在感たっぷり!一緒に暮らせば、あなたもきっとボーダー・テリアが大好きになりますよ。