犬種図鑑
2022年7月6日
ウェーブのかかった美しい毛が特徴のハバニーズ。日本ではあまり知られていない犬種ですが、とても賢く愛嬌たっぷりな性格から、海外でとても人気があります。今回はハバニーズの歴史や特徴、飼育方法などを紹介します。

ハバニーズってどんな犬?


キューバまたは地中海西部を原産とする犬種であり、キューバの国犬に指定されています。

別名を「ハバナ・シルク・ドッグ」といい、キューバの首都である「ハバナ」にちなんで名づけられたとされています。

クルクルとウェーブのかかった外毛が特徴的な足の短い小型犬で、アーモンド型の瞳をしています。とても賢い犬のため、しつけが比較的簡単にできる犬種とされており、犬をはじめて飼う方におすすめの犬種です。

ハバニーズの歴史

16世紀にキューバへ持ち込まれたラップ・ドッグが改良され、現在のハバニーズの元になったとされています。

上流階級のあいだでステータスの象徴として愛されましたが、20世紀以降、戦争や革命の影響により絶滅の危機に瀕しました。ですが、運よく生き残った数頭がアメリカに持ち込まれ、プードルやマルチーズとの交配、改良を重ねた結果、現在の容姿になりました。

このような背景から、現在では原産国であるキューバよりもアメリカでの飼育数が多くなっています。

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ハバニーズの特徴

<特徴>

  • 大きさ:小型犬
  • 体高:21~29cm
  • 体重:3~6kg
  • 被毛:ダブルコート
  • 被毛の色:ホワイト、クリーム、ゴールド、シルバー、ブルー、ブラウン、ブラック
  • かかりやすい病気:膝蓋骨脱臼・流涙症・外耳道炎

体型

小型犬ながらしっかりとした骨格をしており、頑丈で運動能力が高いです。

毛の長さ

長毛のダブルコートで、長さは約15~20cmほどです。

長毛のため寒さに強い印象がありますが、ハバニーズは気温の変化に敏感な犬種です。
そのため、飼育する際は室内の温度を適温に調整してあげる必要があります。

毛色

ハバニーズの毛色はさまざまな種類があり、ホワイトやゴールド、シルバーなど、単色の個体もいますが、ハバナ・ブラウン、レディッシュ・ブラウン、タバコなど、2色以上が組み合わさった個体もいます。
※子犬から成犬への成長過程で毛色が変化することもあります。

注意したい病気

ハバニーズは、膝蓋骨脱臼・流涙症・外耳道炎などの病気にかかりやすいです。
それぞれの病気についてしっかりと理解し、事前の予防が重要となります。

ハバニーズの性格

ハバニーズは知的で愛情深く、陽気な性格をした犬種です。

遊ぶことが大好きで好奇心旺盛のため、ほっておくといつまでも遊んでいることもしばしば。子供が大好きですので、子供のよき遊び相手になってくれます。

ハバニーズの飼育方法

散歩の回数

小型犬のため、運動時間を多く取る必要はありませんが、1日30分程度の散歩が必要です。

散歩を怠ることでストレスを貯め込んでしまい病気につながることもあるため、忘れずに行う必要があります。

ごはんの量・頻度

成犬の場合、1日あたり130gほどの量を2~3回にわけて与えてください。
※ごはんの量は季節や個体の体調によって変化します。

ブラッシング

被毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、できるだけ毎日ブラッシングをしてあげたほうがいいです。

飼育環境

ハバニーズは長毛犬のため暑さにとても弱い犬種になります。
そのため、室内温度を適温に保つ・毛を短くカットするなどの対策が必要です。

また、「膝蓋骨脱臼」などの関節系疾患をさけるため、床にマットを敷いてあげる工夫も大切になります。

これから飼う方に向けて

ハバニーズは愛情深く友好的な性格をしていますので、家族の一員として迎えるにはぴったりな犬種です。

毛色はもちろん、カットの方法によって全然ちがう可愛さをみせてくれますから、オシャレを楽しんでみるのもいいかもしれません。

「はじめて犬を飼うけど、犬種は何にしよう…」と悩んでいる方がいらっしゃいましたら、いちどハバニーズを候補に入れてみてはいかがでしょうか?