2020年4月4日
【犬種図鑑】プチバセットグリフォンバンデーンの魅力と飼い方をご紹介!
目次
プチバセットグリフォンバンデーンってどんな犬?
フランス語で、小さい・低い・毛の粗い・バンデーン(フランスの地名)という意味の名前を持つプチバセットグリフォンバンデーン。名前の通り、粗く剛毛な毛に被われている、フランス原産の犬種です。
名前が長いので、日本では“プチバセ”、アメリカでは“プチ”、イギリスでは“グリフ”という略称で呼ばれています。
被毛が豊富なので体型が分かりづらいですが、胴長短足で長いたれ耳を持っています。
体力があり活発な性格のため、充分な運動量が必要です。
日本ではまだ希少ですが、ハウルの動く城の“ヒン”のモデルになった犬種で、少しずつ愛好家が増えています。
現役の狩猟犬 プチバセットグリフォンバンデーンの歴史
プチバセットグリフォンバンデーンの原産国はフランスで、16世紀ごろにバセットハウンドと土着の狩猟犬を掛け合わせて作出された犬種といわれています。
バンデーン地方は、足場の悪い岩場やイバラが生い茂っていたので、それをもろともしないタフな精神と剛毛をもったプチバセットグリフォンバンデーンと、それより一回り大きいグランバセットッグリフォンバンデーンは、優秀な狩猟犬として重宝されました。
この2種は、もともとサイズが違うだけで同じ犬種として扱われてきましたが、1975年に別の犬種として分けられるようになります。
フランスから初めて輸出されたのが20世紀後半ということもあり、まだまだ日本では知名度が低い犬種です。
プチバセットグリフォンバンデーンの特徴は?
外見
プチバセットグリフォンバンデーンは、胴長短足でがっしりとした体型が特徴です。体重は、11~16kg、体高は34~38cmの中型犬。
被毛
中くらいの毛の長さで、毛色はブラック&ホワイト、ブラック&タン、ホワイト&オレンジ、ブラックオーバーレイ、トライカラーなど、個体によって様々なマーキングが入ります。
かかりやすい病気
胴長短足な体型に起因する病気として、椎間板ヘルニアや股関節形成不全に注意しなければなりません。
また、長いたれ耳は、耳の中が蒸れて外耳炎を引き起こしやすいので、こまめに耳のケアやチェックをしましょう。
プチバセットグリフォンバンデーンはどんな性格?
とても活発で、明るく陽気な性格です。リーダーと認めた相手には従順ですが、自立心が高いので、甘やかしすぎると自分がリーダーシップを取ろうとすることもあります。
また、子犬の頃は特に落ち着きがなく、常に部屋の中を歩き回っている子も多いです。
叱られてもめげないタフさと頑固さがあるので、子犬の頃から一貫して根気強くしつけを行うことが重要です。
基本的に他の犬や小さい子供にも友好的で、社交性があります。狩りの時は悪魔とも呼ばれていますが、家に帰ると天使と呼ばれるほどの2面性があり、家族にはとても愛情深いのが魅力です。
プチバセットグリフォンバンデーンの飼育方法は?
散歩回数
プチバセットグリフォンバンデーンは活発な性格なので、朝夕の2回、最低でも各30分の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩中はランニングやフリスビーを取り入れたり、ドッグランで思いっきり走り回ったりする時間を作るとさらにいいですね。
餌の頻度
フードは、成犬の場合は1日に2回与えます。運動量が多いので、動物性たんぱく質が豊富に含まれるものがおすすめ。
ブラッシング
豊富な被毛は粗いオーバーコートとアンダーコートからなるダブルコートです。他のダブルコートに比べて抜け毛は少ない方ですが、換毛期には週に2~3回はグルーミングをしましょう。
飼育環境
寒さには比較的強いですが、高温多湿な日本では、ダブルコートの犬種は熱中症の危険性が上がるため、室内飼いが基本です。
頻繁な段差の上り下りや、滑りやすいフローリングは足腰に無理な負担がかかるので、椎間板ヘルニアの発祥リスクをあげてしまいます。室内には、マットレスを敷くなどの対策をしてください。
これからプチバセットグリフォンバンデーンを飼う方へ
プチバセットグリフォンバンデーンは、現在も猟犬として活躍しているだけあって、とても活発な犬種です。特に若いうちは体を動かすことが大好きなので、しっかりと運動させて無駄吠えなどの問題行動を予防しましょう。
息を合わせて行うフリスビーやランニングなどは、ストレス解消と共に、信頼関係を強くするのにもぴったりなスポーツです。
タフなプチバセットグリフォンバンデーンはアウトドアが好きな人にとっては、特にいいパートナーとなるでしょう。いろいろなところに一緒に遊びに行って、たくさんの思い出を作ってくださいね!