2020年1月9日
愛犬と楽しむスポーツ!ドッグダンスとは?
ドッグダンスの始まり
ドッグダンスは、1980年代から始まった新しいドッグスポーツです。もともとは欧米から広まったとされていて、オビディエンス(服従訓練)を音楽に合わせて行ったことから始まりました。日本では2004年に横浜で初めてのフリースタイル競技会が開催され、最近では、イベント会場などで目にすることも増えてきました。当時は2年に1回ほどしか開催されなかった競技会も、現在では年に10回ほど開催されるようになり、2017年にはFCI(国際畜犬連盟)がドッグダンスを正式に公認スポーツとして認定しました。ドッグダンスを始める人は確実に増えてきています。
ドッグダンスってどんな競技?
ドッグダンスには2つのカテゴリーがあり、ヒールワークトゥミュージック(HTM)とフリースタイル(ミュージカルフリースタイル、MF)に分けられます。
ヒールワークトゥミュージックではヒールポジション(脚側の位置)が基本となり、音楽に合わせて様々なヒールパターンを披露します。競技団体によってルールの違いがあり、犬と飼い主が離れてしまったり、ジャンプ、蛇行、遠隔でのスピンや回転などが禁止されている場合もあります。ヒールパターンは最低でも8つ、団体によっては16パターンもしくは32パターンあり、様々なバリエーションを魅せることができます。
一方フリースタイルでは、ヒールワークや特定の動きをする必要はありません。与えられたスペースを有効に使い、犬と飼い主が離れて遠隔で演技することも認められます。人と犬との協調性やトリックの難易度、質の高さ、音楽に合わせた表現力、安全性などが評価の対象となります。
また、ドッグダンスでは競技会の他にファンマッチというものがあります。ファンマッチでは、競技会のように細かいルールや採点が無いことが多く、おもちゃやトリーツなどのモチベーターを使って演技することができるので、まだ経験の浅いペアも多く参加します。本番に近い雰囲気を味わうことができるので、初心者の方はファンマッチから始めてみると良いかもしれません。
ドッグダンスの練習方法は?
まずは基本的な服従訓練から始めましょう。服従訓練と聞くと少し難しい印象を持つかもしれませんが、「スワレ」や「マテ」、飼い主さんについて歩く、などです。コマンドをかけ、その通りに動くことができたらすぐに褒め、オヤツをあげましょう。このとき、しっかりとアイコンタクトをとることを心がけてください。ドッグダンスではリードなしでパフォーマンスをすることになりますから、リードをはずした状態でもしっかりコマンドを聞くように練習していきます。ドッグダンスは服従訓練の応用編なのです。
基本的な服従訓練ができたら、ドッグダンスの練習を始めましょう。ダンス中は、犬が動きを覚えているのではなく、ハンドラーが次々に合図やコマンドを出していきます。沢山のポジション(位置)やトリック(動き)を犬に教えれば、それだけダンスの幅も広がります。
- ハンドラーの右側を一緒に歩いてほしい
- ハンドラーの左側にきて、スピン(回転)してほしい
- ハンドラーからバックで離れてほしい などなど…
やり方はスワレやマテを教える時とほとんど変わりません。最初はおもちゃやオヤツ鼻先で動かしながら誘導します。誘導してばかりでは犬も飽きてしまいますから、こまめにオヤツをあげ、遊びも取り入れながら進めていき、力ではなく犬が自ら進んでやりたくなるようにトレーニングしていきましょう。
最後に
人間と一緒に暮らす犬たちは、人間社会のルールを守らなければいけません。赤信号は止まらなければいけないし、見知らぬ人に飛び掛かってはいけません。そういった場面でいつも愛犬のリードを引っ張ってばかりでは、人も犬も疲れてしまいますよね。ドッグダンスを練習することで、愛犬はきっと以前よりも飼い主さんの言葉に耳を傾けてくれるようになります。日々の生活の中で愛犬との会話が増えれば、毎日のお散歩がもっと楽しくなると思います。