犬種図鑑
2019年2月25日


出典:pixabay

心優しい大型犬、フラットコーテッド・レトリバー特徴、性格は?

大型犬を飼育したいなと検討した場合、ゴールデンやラブ等のレトリバー種は一度は候補に挙がる犬種ではないでしょうか?
その穏やかな性格と賢さから、盲導犬や警察犬としても活躍している犬種です。家庭犬としても非常に人気お高い犬種です。

そんな同じレトリバー種のフラットコーテッド・レトリバーという犬種を聞いたことがあるでしょうか?

黒い毛並みが美しいレトリバー種の中でも古い歴史のある犬種です。フラットコーテッド・レトリバーの魅力についてご紹介します。

フラットコーテッド・レトリバーの歴史は?

フラットコーテッド・レトリバーはイングランド原産の大型犬です。元々はハンターが仕留めた水鳥を回収する猟犬として活躍していました。

19世紀半ばにカナダやイギリスに輸入された小型のニューファウンドランドとセター種をかけあわせて作出された犬種であり、1859年にドッグショーに登場したことをきっかけに人気がでました。

その後ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーの人気に押されて一時絶滅寸前まで個体数が激減してしまいますが、愛好家により種が保存され、現在まで人気の犬種として残っています。

今では世界中でペットとして飼育されており、日本でも人気のある犬種の1つです。

ADVERTISING

広告

フラットコーテッド・レトリバーの性格は?


出典:pixabay

フラットコーテッド・レトリバーは穏やかで頭の良い犬種として有名です。

友好的でだれにでもフレンドリーに接することのできるおおらかさがあります。陽気で遊び好き、自己判断能力も高いのでしつけも入りやすいです。子供にも優しく接することができますので、子供のいる家庭でも飼育できます。

協調性が高く、飼い主の期待に応えようとする一途なところがあり可愛らしいです。一方で、お留守番が苦手な子や飼い主が離れることに対して不安を覚える子も多いです。

しかし元々は我慢強く、忍耐力もある犬種なので小さい時からしつけをしっかりと行えば、お留守番も上手に覚えます。最初に飼い主との信頼関係をちゃんと築けば大抵のことには順応してくれますよ。

フラットコーテッド・レトリバーの特徴は?

毛色はレバーやブラックなど複数存在します。

長毛がとても美しく、もふもふという表現にぴったりのさわり心地の良い毛並みをしています。

一方で抜け毛も多く、毛玉になりやすい毛質なので毎日のブラッシングや定期的なシャンプーなどの手入れが欠かせません。

身体は他のレトリバー種よりも細身で骨格がすらっとしており、たれ耳、アーモンド形の瞳が特徴です。体重も雄で34kg前後、雌で29kg前後と大きく成長します。肥満になりやすい犬種ですので、子犬の時から給餌量は調節してくださいね。

平均寿命は10歳~12歳の間で一般的な大型犬と同じぐらいです。また、遺伝性の疾患がでやすい面があり、股関節形成不全や皮膚病になりやすいです。ガンでの死亡率も高く、特にリンパ腫などになりやすいです。

免疫力が低くなるシニア期までに関節のサプリメントの摂取や適度な運動を行い日々の健康を守ってあげましょう。

フラットコーテッド・レトリバーの飼育環境は?

フラットコーテッド・レトリバーを飼育するときは必ず室内飼育にしましょう。常にだれかの傍にいたい子が多く、家族から離されることが大嫌いです。

人の考えが良くわかる分、繊細で神経質なところがあり、一人にされるとストレスを感じて落ち着きがなくなったり、心の病気にかかってしまう子もいます。

また、穏やかな性格として大人しい印象が強い犬種ですが、それは幼少期にきちんとしつけを行った場合の話であり、子犬の時はやんちゃでいたずら好き、力も強いです。家の壁を剥がしてみたり、テーブルの脚を破壊してみたりと様々な問題行動をする可能性があります。

人に対しての攻撃性はほとんどないと言われているレトリバー種ですが、特に力の強い雄、臆病な性格の子はきちんとしつけを行わないとちょっとした瞬間に人を噛んでしまう子もいます。

フラットコーテッド・レトリバーは普段は温厚でもキレやすいという側面もあります。

飼い主がきちんとリーダーシップを発揮すれば信頼して、落ち着いた性格のまま唯一無二のパートナーになってくれます。運動量は多いので、散歩は1日2回1時間~2時間ほどたっぷりと連れ出してストレス発散させてあげましょう。ロープひっぱりやボール遊びも大好きなので積極的に一緒に遊んであげると喜びますよ。

被毛は1年に2回、春先と秋口に換毛期があり生え変わります。

アンダーコートがごっそり抜けるので、スリッカーなどでブラッシングしてあげましょう。かなりの量が抜けるので最初はびっくりするかと思いますが、皮膚をかゆがっていたり、赤くなってなければ心配ないですよ。

ブラッシングは犬も喜ぶコミュニケーションの一環にもなり、病気の早期発見にもつながるので大変重要な作業です。この時期は特に抜け毛が多く、毎日掃除しないとすぐに家の中が毛まみれになりやすいです。掃き掃除よりも毛をよく絡めとるモップでの掃除がオススメです。

フラットコーテッド・レトリバーについてまとめ

穏やかな大型犬、フラットコーテッド・レトリバーの魅力について紹介しました。人と行動することが大好きで人間味があるフラットコーテッド・レトリバーは、表情豊かで疲れを癒してくれる存在です。

お出かけも大好きなので、キャンプやドッグスポーツ、アジリティーなど幅広く一緒に楽しめる魅力があります。こちらの記事を参考に良いフラットコーテッド・レトリバーとの出会いを見つけてくださいね。