犬種図鑑
2019年7月30日
甘えん坊気質なシェットランド・シープドッグですが、一方で警戒心が強い一面も。飼い主以外には、人見知りをしやすいので飼い方には注意が必要です。今回は、そんなシェットランド・シープドッグの性格や飼い方、歴史までご紹介します。

シェットランド・シープドッグってどんな犬?

シェットランド・シープドッグ

ふさふさの被毛とつぶらな瞳がとってもキュートなシェットランド・シープドッグ。シェルティーの愛称で親しまれているスコットランド原産の牧羊犬です。

首や胸、しっぽなどに生えたふさふさの被毛がチャームポイント。被毛の下のボディは筋肉質でひきしまっており、均整の取れた体つきをしています。

スタンダードにおける「小型のコリー」という位置づけどおり、コリーとそっくりな顔つきをしていますが、コリーの半分ほどの大きさをした小柄な中型犬です。

その飼いやすさから、近年はペットとしての人気も根強い犬種です。

シェットランド・シープドッグの歴史


画像:instagram lucathesheltieさん

シェルティーの故郷はイギリス・スコットランドのシェットランド諸島

地理的にシェットランド諸島はやせた土地だったため、その影響でシェルティーも小型化していきました。

長年シェットランド諸島でのみ生息していたシェルティーは1800年代にイギリス本土に持ち帰られ一度ラフ・コリーと交配されますが、元々より大幅に大型化してしまいます。

小型に戻すためにポメラニアンなどと交配を重ねるなどした試行錯誤の結果、1900年代ごろ現在の容姿に定着したそうです。

近年ではその愛くるしさから世界的な人気を獲得し、ショップなどで見かける機会も多いメジャー犬種となりました。

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シェットランド・シープドッグの特徴


画像:instagram sheltiemomoさん

<特徴>

  • 大きさ:小型犬
  • 標準体高:35cm~41cm
  • 平均体重:6kg~7kg
  • 被毛:ダブルコート
  • 被毛の色:5種類
  • かかりやすい病気:股関節形成不全

外見

シェルティーはちょうど小型犬と中型犬のあいだぐらいの大きさで耳が半分折れているのが特徴的ですが、まれに立ち耳のシェルティーもいます。

被毛

被毛は長い上毛とやわらかい下毛のダブルコート。特に首周りにはふわふわとした飾り毛が生えており、もふもふという例えがぴったりな長毛種です。

スタンダード認定されている毛色は5種類あり、毛色の遺伝によってはオッドアイになるケースも。

かかりやすい病気

住居の近代化に伴い、股関節形成不全などの疾患を発症することがあります。

シェットランド・シープドッグの性格


画像:instagram seppokoiraさん

シェルティーは感受性がつよくて明るい、温厚な性格をした犬種です。人間がだいすきで、一緒に遊んだりなでてもらったりと、つねに飼い主にべったりな甘えん坊気質でもあります。

また、牧羊犬として人間に仕えていた歴史もあるので、しつけなどの物覚えがとても良いかしこい犬種です。

しかし牧羊犬の仕事の性質上、神経質で警戒心が強くなってしまうことも。飼い主や家族以外の人間やほかの動物には馴れづらい人見知りな一面もあります。

シェットランド・シープドッグの飼育方法


画像:instagram sara.s0909さん

<飼育方法>

  • 散歩頻度:1日に1時間以上
  • 食事の回数:1日に1回から2回
  • ブラッシング:毎日
  • 飼育環境:室内飼育

散歩頻度

もとは広い牧場を駆け回っていた牧羊犬のシェルティー。ちいさくても体力があるため、1日に1時間以上は散歩に連れて行ってあげましょう。休日はドッグランなどで思いっきり走らせてあげると、シェルティーのストレス解消にもなりますよ。

ブラッシング

シェルティーの被毛はダブルコートで、また、もふもふな長毛種なため、春と秋の換毛期以外の抜け毛も多いです。できれば毎日かかさずブラッシングをしてあげて、毛玉などをとってあげると良いでしょう。

食事回数

エサは成犬の場合1日あたり130gほどの量を1回から2回にわけてあげるようにしましょう。運動量の多い犬種なので、運動不足の場合はご飯を欲しがらないこともあるので注意が必要です。

飼育環境

ほかのコリー種とくらべ小型なので、庭のないマンションのような集合住宅でも飼育がしやすいです。しかし、関節がよわい傾向にあるため床にカーペットを敷くなどの配慮が必要です。

これから飼う方に向けて


画像:instagram seppokoiraさん

ふわふわとした被毛と、かしこくて甘えん坊な性格がとってもかわいらしいシェルティー。美しさとたくましさをかね備えたその姿に魅了されるファンは今も世界中にたくさん。

最近はペットとしてだけではなく、大型犬に交じりアジリティーなどのドッグスポーツに挑戦するシェルティーも多くじわじわと活躍の場を広げています。

しっかりと主従関係を教えて、愛情をたっぷりそそいであげることができたなら、きっとあなたにとってとっても頼りになる家族の一員となるはずです。