2019年10月18日
【犬種図鑑】セントバーナードの性格や飼い方をご紹介
目次
セントバーナードってどんな犬?
アルプスの少女ハイジでも登場するセントバーナードは、日本人にも馴染みの深い犬種ですよね。
垂れた大きな耳と、垂れ目、への字のお口が特徴です。どっしりとした手足に筋肉質な大きい体で、骨格も逞しいですが、とても甘えん坊な一面がありそのギャップもたまりません。
もともと雪山での救助犬として活躍していて、我慢強く責任感があり、力持ち。遭難者を見つけると寄り添い体を温めるなど、とても優しい性格の持ち主です。
自分で考えて行動することができるので、一度しっかりしつけるといたずらをすることもなく手がかかりませんよ。
セントバーナードの歴史
セントバーナードはスイス原産の犬種で、軍用犬として使役されていたモロシア犬が起源といわれています。優れた嗅覚と責任感の強さから、17世紀中頃以降、スイスアルプスの雪山で遭難者を助ける救助犬として活躍してきました。
ですが、長い間近親繁殖が繰り返されていたため、遺伝性疾患が多く短命なセントバーナードが増え、絶滅の危機に瀕したこともあります。その時期にイギリスに渡りニューファンドランドと掛け合わされることで、また数を増やしていきました。
イギリスで有名な画家の絵のモデルになったり、アニメ作品に登場したりと知名度はあるものの、その大きさから日本ではあまり飼育件数が伸びていません。
セントバーナードの特徴は?
画像:instagram saintbernardjournalさん
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:70~90cm
- 平均体重:50kg以上
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:ホワイト地に、レッドブラウンのブランケットやまだら模様
- かかりやすい病気:股関節の痛みや形成不全
被毛
被毛は短毛と長毛の2種類で、ダブルコート。
毛色はホワイト地に、レッドブラウンのブランケットやまだら模様が基本です。レッドブラウンの色味は個体によって多少変わり、イエローよりやブリンドルが入ることもあります。
外見
体高はオスが70~90cm、メスが65~80cmほどです。体重は小さくても50kg以上、中には100kgを超える個体もいる超大型犬。
かかりやすい病気
大型犬の場合、急激な体重増加により股関節の痛みや形成不全を引き起こしやすいので注意が必要です。
仔犬のころから充分に運動をさせ、筋肉の発達を促したり肥満を予防したりすることで予防できるので、長い運動時間と広い環境を整えましょう。
セントバーナードはどんな性格?
セントバーナードは、おっとりとしていて温和な性格です。小さい時はやんちゃな子もいますが、成長とともに落ち着くことがほとんど。
とても賢く飼い主に従順なため、トレーニングがしやすい犬種といえます。ですが体が大きいので、興奮して突発的に飛びついたり勢いよく走り出したりすることで、思わぬ事故につながることがあります。
いつでも飼い主の指示に素早く従うよう、仔犬のころから根気強くトレーニングを繰り返しましょう。
また、人間の子供にも優しく愛情深く接するので、上に乗られたりちょっかいを出されたりしても怒ることはありません。小さいお子さんがいる家庭でも安心して飼うことができますよ。
セントバーナードの飼育方法は?
画像:instagram saintbernardjournalさん
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回、各1時間
- 食事の回数:1日1回
- ブラッシング:毎日
- 飼育環境:広い室内
散歩
散歩は1日2回、各1時間を目安にしてください。
大型犬は肥満になると、心臓や股関節、足の関節に大きな負担がかかってしまうため、しっかりと運動をさせて太らせすぎないようにしなければなりません。
餌の頻度
餌は成犬の場合1日1回でいいでしょう。一回に食べる量が多いセントバーナードの場合、栄養価の高いドッグフードは肥満の原因になります。低カロリー・低タンパク・低脂肪のドッグフードを選んでください。
また、セントバーナードは食いしん坊なので、トレーニングのご褒美としておやつをあげることはとても有効です。おやつも与えすぎはよくないですが、うまく使うとしつけが楽になりますよ。
グルーミングについて
ダブルコートのため、季節の変わり目は特に抜け毛が多いです。グルーミングはできれば毎日、最低でも3日に1回はするようにしてください。
飼育環境
セントバーナードは寒さには強いですか、暑さにとても弱いです。そのため日本で飼う場合は、室温の管理が重要。夏場は室内のクーラーが効いた部屋で飼育をしましょう。
また、超大型犬なのでそれなりに広いスペースがないとストレスになります。セントバーナードを飼う場合は、十分な生活スペースを確保することが大切です。
これからセントバーナードを飼う方へ
画像:instagram saintbernardjournalさん
セントバーナードはとても甘えん坊でおっとりとした性格です。たくましい見た目とは裏腹に、家族にとって最高の癒しの存在になってくれるでしょう。
もちろん大型犬を飼う場合は、ちょっとした油断が事故に繋がるので、飼い主が責任を持ち、仔犬のころからしっかりとトレーニングをしなければなりません。
ですが上記でも紹介した通り、セントバーナードは大型犬の中でもしつけがしやすい性格の犬種です。
正しい知識と飼育環境が整えば、ぜひ家族として迎え入れてあげてください。