2019年10月24日
【犬種図鑑】ビアデッドコリーの特徴や性格、育て方とは?
目次
ビアデッドコリーってどんな犬?
画像:instagram nikki.the.beardedcollieさん
スコットランドで約500年前に生まれたビアデッドコリー。
「ビアデッド」は英語で「髭を生やした」という意味ですが、長い毛に覆われており、体だけでなく顔全体にも生えているふさふさの毛がなんといっても一番の特徴です。
しっかりとした体を持ち、中型犬または小さめの大型犬に分類されることもあります。もともとは牧羊犬、また牧牛犬として活躍していましたが、現在は「ビアディ」の愛称でも親しまれていて、世界中で愛されている犬種です。
1人の夫人と2匹が絶滅の危機を救った? ビアデッドコリーの歴史
画像:instagram glenspey.beardiesさん
ビアデッドコリーが誕生したのは16世紀のスコットランドです。
1514年、ポーリッシュローランドシープドッグと当時スコットランドにいたハイランド・コリーとのかけ合わせによって生まれました。牧羊犬、または牧牛犬として活躍していました。
やがて戦争時代に突入すると、繁殖を行っていた組織の存続が困難となり、個体数が減ったことで絶滅寸前の状態に。しかしその危機を救ったのは、一人の夫人と2匹の犬でした。
第二次世界大戦後、ミドルセックス州に住むウィルソン夫人がメスのビアデッドコリーを飼うことに。やがて同犬種のオスを探し出すことに成功し、繁殖計画が実現したことで絶滅の危機を逃れたのです。
ビアデッドコリーの見た目の特徴と気をつけたいポイント
画像:instagram frodothebeardieさん
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:約50~56cm
- 平均体重:約18~27kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:ツートンカラー
- かかりやすい病気:関節、目、皮膚の病気
外見
体高は約50~56cmで、体長が体高より長く、平均的な体重は約18~27kgです。体は毛に覆われてわかりにくいですが、しっかりと筋肉がついています。
被毛
被毛はダブルコートで、毛色はブラック、グレー、ブルー、ブラウン、サンディなどの色と、ホワイトのツートンカラーの場合が多くを占めます。
かかりやすい病気
かかりやすい病気には股関節形成不全などの関節の病気、白内障などの眼の病気、アトピー性皮膚炎や膿皮症などの皮膚の病気があります。
ビアデッドコリーはどんな性格の持ち主?
画像:instagram nikki.the.beardedcollieさん
かつて厳しい自然環境の中で、忍耐強い牧羊犬として頼りにされてきたビアデッドコリー。
とても賢い犬種のため、教えたことはすぐ覚え、また飼い主の言うことをよく聞きます。また社交的な性格なので、見知らぬ人や犬に吠えることも少なく、飼いやすい犬種です。
一緒に暮らす家族に対しては特に愛情深く、いざというときには守ってくれる存在となります。成犬になる前の段階では甘えん坊な一面を見せたり、いたずらをするやんちゃな時期もあるでしょう。
ビアデッドコリーを飼育するにあたって
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2~3回、各回1時間ほど
- 食事の回数:1日2回程度
- ブラッシング:週に3~4回
- 飼育環境:室内飼育
散歩回数
ビアデッドコリーは他の犬よりも運動を必要とする犬種です。1日2~3回、各回1時間ほど、散歩に連れ出してあげるのが理想的です。運動不足によるストレスが問題行動を引き起こすこともありますので、適度な運動量を確保してあげるようにしてください。
食事回数
食事回数の目安は、成犬では1日2回程度ですが、年齢や体調に合わせて調整してあげてください。
ブラッシング
長毛種のためお手入れには手間と時間を要します。週に3~4回のブラッシング、定期的なトリミングも必要です。特に余分な抜け毛をそのままにしておくと皮膚炎の原因にもなりますので、注意してください。
飼育環境
屋外で飼育することもできますが、目の行き届く室内飼育の方がおすすめです。いずれにしても体を動かすことも大好きなので、十分なスペースが必要となります。
ビアデッドコリーをこれから飼う方へ
画像:instagram nikki.the.beardedcollieさん
優しく穏やかな性格を持つビアデッドコリー。いたずら好きで甘え上手な一面もあることから、毎日ともに生活を送る中では、飽きることがないでしょう。
ふさふさの毛に覆われた素朴でユーモラスな姿は、家族みんなの癒しの存在となることまちがいありません。大きい犬ですが、飼い主の言うことをよく聞き、しつけに手を焼くことはあまりありませんので、大型犬を初めて飼う人にもおすすめです。
子犬の頃は単色ですが、次第に毛の色が変化し、白色が増えていきます。成長とともに外見の変化を見られるのも飼い主の楽しみの一つとなるでしょう。