2019年10月25日
【犬種図鑑】ボクサーは優しく愛情深い?特徴や性格、飼い方をご紹介
目次
ボクサーってどんな犬?
ドイツ生まれの中型犬で、しっかりと筋肉のついた逞しい体を持っています。もともとは猟犬や闘犬として活躍していましたが、やがて警察犬や軍用犬としても用いられるようになりました。
「ボクサー」という名前の由来には諸説あり、後ろ足で立った時の姿がボクシングをしている様子に似ているから、あるいは小型のブレンバイザーが「Boxl」と呼ばれていたことに由来するなどの説があります。現在ではアメリカをはじめ多くの国で飼育が行われ、根強い人気のある犬種です。
日本でも警察犬として活躍 ボクサーの歴史
ボクサーの犬種が確立したのは、1830年代頃と言われています。イングリッシュ・ブルドッグにブレンバイサーなど複数の犬種をかけ合わせて生み出されました。猟犬や闘犬として用いられていたボクサーは、やがて警察犬や軍用犬として重宝されるように。特に第一次世界大戦では、さまざまな場面で大いに活躍したことから、戦後の1920年代になるとヨーロッパで注目を集めました。
日本へは昭和のはじめに輸入され、現在では警察犬指定犬種7種のうちの1種に選ばれており、大切な仕事を任されています。
ボクサーの見た目の特徴と気をつけたいポイント
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:57cm~63cm
- 平均体重:30kg以上
- 被毛:シングルコート
- 被毛の色:ブリンドル、フォーン、ホワイト
- かかりやすい病気:拡張型心筋症
外見
オスの場合、体高は約57cm~63cmで体重は30kg以上、メスの場合体高は53cm~59cmで、体重は25kg程度です。筋肉質で無駄のない体つきをしています。
被毛
被毛はシングルコートでなめらかな毛に覆われたています。毛色はブリンドル、フォーン、ホワイトがあります。四角いマズル、丈夫な顎を持ち、気品の漂う堂々とした姿が特徴的です。
かかりやすい病気
注意したい病気には心臓病があり、特に拡張型心筋症にかかりやすい犬種です。この病気は「ボクサー心筋症」とも呼ばれているくらいです。他にも椎間板ヘルニアや胃捻転にもかかりやすいと言われています。
ボクサーはどんな性格の持ち主?
実は優しく愛情深い性格をしています。意外に思われるかもしれませんが、家庭の中では小さな子どもとの相性もばっちりで、よき遊び相手になってくれます。
飼い主に対しては忠誠心を持ち、とても賢いのでしつけはそれほど難しくありません。ただ、見知らぬ人間や動物に対して、必要以上に警戒心を持つこともありますので、子犬の頃から徐々に慣らしていくことが必要となるでしょう。
散歩の時など、他の犬や人間に吠えかかってしまうことは基本的にはありません。しかし飼い主との間では主従関係をはっきりさせ、いつでも飼い主に素直に従うよう、制御できることが飼育にあたっての前提となります。
ボクサーを飼育するにあたって注意したいポイント
<飼育方法>
- 散歩頻度:朝夕2回、30分〜1時間
- 食事の回数:1日2回程度
- ブラッシング:定期的に
- 飼育環境:特に指定なし
散歩回数
ボクサーは十分な運動を必要とする犬種です。最低でも朝夕2回、30分〜1時間ほど散歩に連れて行きましょう。好奇心も旺盛なので、ボール遊びなども大好きです。
食事回数
食事回数の目安は、成犬では1日2回程度ですが、年齢や体調に合わせて調整してあげることが大事です。
ブラッシング
短毛種でシングルコートのため、他の犬に比べるとお手入れはとても楽です。ただし、体調を把握するため、またスキンシップのためにも、定期的にブラッシングをしてあげるのがおすすめです。皮膚疾患にもかかりやすいので、状態を観察して清潔に保ってあげましょう。
飼育環境
屋外、屋内どちらでも飼育が可能です。屋内で飼育する場合は十分なスペースの確保、屋外飼育の場合は夏の暑さと冬の寒さには注意が必要です。
ボクサーをこれから飼う方へ
引き締まった体、そして優れた身体能力と知性を持ったボクサー。その姿を見てぜひ飼ってみたいと思う方も少なくありません。意外にもお茶目なところもあり、見た目とのギャップに魅了される人も多くいます。飼い主やその家族に笑顔をもたらしてくれるとともに、いざというときには頼りになる存在となるはずです。
体格が大きく、トレーニングが必須の犬種であることから、誰でも飼うことのできる犬種というわけではありませんが、家庭に迎えることができれば、人生をより豊かにしてくれる大切なパートナーとなるでしょう。