2019年11月18日
【犬種図鑑】豆柴の特徴や性格とは?柴犬との違いも合わせてご紹介
豆柴ってどんな犬?
柴犬独特の凛々しさと、超小型犬ならではの愛くるしさを合わせ持つ豆柴。現代の日本の住環境に合わせ、長い時間をかけて交配が繰り返され、本来の柴犬よりも10センチほど小さいサイズに改良されてきました。
近年では、海外でも人気が出てきており、SNSの普及によって、柴犬ファンは確実にその数を増やしています。特にヨーロッパでの人気はじわじわと上昇中! 世界で「Mameshiba」が認知される日も近いのではないでしょうか。
豆柴の歴史 柴犬との違いは?
「豆柴」とは、柴犬の小さいサイズのことで、実は、正式な「豆柴」という犬種は存在しません。日本の主要登録機関では、「豆柴」という犬種を認めておらず、現時点で、あくまで豆柴は「柴犬の小さい個体」の俗称なのです。
柴犬の元祖となった犬は、もともと中国や韓国からやって来たとされています。古来より、猟犬として人間のそばで働き、役に立ってきました。
豆柴は、昭和30年代ごろから作られ始めたとされていますが、はっきりしたことはわかっていません。もともと柴犬は小型犬ですが、室内でも飼いやすいように、より小さいサイズになるよう交配が繰り返されてきたと言われていますが、これもはっきりとはしていません。
「豆柴」イコール、「スタンダードとされている柴犬より小さいものの呼び名」、という認識でよいでしょう。
豆柴の特徴
<特徴>
- 大きさ:超小型犬
- 標準体高:30cm~35cm
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:赤(茶色)、胡麻、黒、白
- かかりやすい病気:皮膚疾患
外見
豆柴と呼ばれる柴犬の大きさは、30cm~35cmほどとされていますが、もちろんはっきりとした規定はありません。
被毛
短毛のダブルコートで、毛色は、赤(茶色)、胡麻、黒、白。体の下になる部分の毛色は白でなくてはならず、それを「裏白」といいます。小さな立ち耳と、くるりと巻いた尻尾がトレードマークです。
かかりやすい病気
注意しなければいけないのは、皮膚疾患。短毛ですが、ブラッシングは丁寧に。常に、皮膚の状態を確認しておくことが大切です。
健康で長生きの個体が多いのも特徴です。老犬になっても、外に連れ出して、ゆっくりとしたペースでも散歩をさせてあげると老化防止になるでしょう。
豆柴の性格や気質
基本的には、とてもクール。賢く、自立心旺盛で、飼い主に対してもあまり甘えません。あまりかまいすぎないように注意しましょう。
もともと猟犬として活躍してきたので、勇敢で行動力があります。縄張り意識が強く、見知らぬ人や動物に対しては、警戒心が強いです。番犬にぴったりの犬種ですが、警戒吠えをすることがあるので気を付けましょう。
飼い主に対してはとても忠実なので、子犬のときから、甘やかすことなく、きちんと上下関係を教え、飼い主を「ボス」だと認識させることが大切です。
豆柴の飼育方法
画像:instagram mameshiba_sakuraanさん
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日1時間
- 食事の回数:2~3回/1日
- ブラッシング:毎日
- 飼育環境:室内飼育
散歩回数
超小型犬なので、1日1時間の散歩で充分ですが、小さくても体力があるので、フライングディスクなどで遊ぶのもおすすめです。好奇心旺盛なので、散歩のコースを変えると喜びます。
食事回数
運動不足になると太りやすい性質なので、餌の与え過ぎには注意しましょう。良質なタンパク質を含んだ餌を1日120~140グラム、2~3回に分けて与えるようにしてください。
ブラッシング
短毛ですが、抜け毛が多いので、毎日のブラッシングが大切です。月に1度はシャンプーをするようにしてください。
飼育環境
環境に順応しやすい性質なので、屋外でも飼うことはできますが、最近では室内で飼われることが多いです。猟犬としての性質上、動くものを追いかけることが好きなので、動くおもちゃを与えると、とても喜んで遊びます。
これから豆柴を飼う方へ
人気犬種のほとんどを洋犬が占める現代の日本でも、柴犬は根強い人気がある犬種です。豆柴は、小型化されたことによって、より飼いやすくなり、これからますます人気が出てくるでしょう。
見た目はかわいらしいですが、骨太の性格の柴犬の性質は小型化しても変わりません。べたべたと甘やかさず、節度を持って育てることが、良い関係を築くコツです。
独立心が強く、武士の風格さえ漂わせる豆柴は、日本の犬の象徴として、これからも日本だけでなく、世界の人々を魅了し続けるでしょう。