犬種図鑑
2024年5月10日
ミニブルの愛称でも親しまれているミニチュアブルテリア。人懐っこく、穏やかな性格をしています。元々闘犬だったとは思えないほどの飼いやすさから、海外では人気の犬種です。今回はそんなミニチュアブルテリアの特徴や性格、歴史、飼い方をご紹介します。

ミニチュアブルテリアってどんな犬?

ミニチュアブルテリア

乳牛のようなぶち模様とつぶらな瞳がかわいらしいミニチュアブルテリア。ミニブルの愛称で親しまれている、イングランド原産の中型犬です。

ブルテリアの小柄な個体を指していた名称が、いつの間にか別の犬種として定着していったそうです。

小さなボディと獰猛な性質を生かし、最初は闘犬やネズミを狩る猟犬として酒場やとばく場などで飼育されていました。

現在はペットとして世界中でその愛らしい姿を見ることができる人気犬種であるとともに、さまざまなテレビ番組やハリウッド映画に出演する、演技派犬種としても知られています。

ミニチュアブルテリアの歴史

ミニチュアブルテリア

18世紀ごろに犬種として定着した大型犬ブルテリアはサイズの個体差が激しく、なかでも小柄な個体を「ミニチュアブルテリア」と呼ぶようになっていったのがミニブルのはじまりだと言われています。

当初はペットとしての飼育は考えられておらず、獰猛な性質を活かし闘犬など賭け事の道具としての繁殖がメインでした。

しかし、19世紀ごろからは愛玩犬としての品種改良が行われ、少しずつおだやかな性格へと変わっていきました。
現在は世界中で愛される人気犬種となっています。

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ミニチュアブルテリアの特徴

ミニチュアブルテリア

<特徴>

  • 大きさ:中型犬
  • 標準体高:25cm~35cm
  • 平均体重:10kg~15kg
  • 被毛:シングルコート
  • 被毛の色:ホワイトとカラード
  • かかりやすい病気:水晶体脱臼

体型

がっしりと筋肉質なボディをしています。人間の膝ほどの体高で、大人ならだっこもできる重さです。

毛の長さ

短毛のシングルコートですので、すこし寒がりな傾向があります。必要によっては服などを着させてあげるとよいでしょう。

毛色

ホワイトとカラードという2パターンに分けられますが、そのどちらも乳牛のようなぶち模様です。濃い色の割合でどちらの毛色になるかが決められています。

注意したい病気

水晶体脱臼という目の病気にかかりやすいです。失明のおそれもある恐ろしい病ですので、定期的な眼検診が必要です。

ミニチュアブルテリアの性格


画像:instagram welove_bull_terrierさん

ミニチュアブルテリアは、ちいさなお子さんや先住動物に対しても明るく接することがきる、社交的で人なつっこい犬種です。愛玩犬としての改良のおかげで、たいへん落ち着いたおだやかな性格も持っています。

なかには闘犬としてのなごりで好奇心旺盛になってしまう個体もいますが、ほかの犬や人間にたいして攻撃的になってしまうことは滅多にありません。

しかしながら、ミニチュアブルテリアの意思の固さは並のものではありません。間抜けな見た目とは裏腹に、自分の考えをしっかり持った犬種なのです。

ミニチュアブルテリアの飼育方法


画像:instagram welove_bull_terrierさん

<飼育方法>

  • 散歩頻度:1日あたり30分程度
  • 食事の回数:2~3回
  • ブラッシング:週に1度~
  • 飼育環境:室内飼育

散歩の回数

ミニブルは中型犬のため、それなりの運動量を必要とします。1日あたり30分程度は散歩に連れて行ってあげましょう。

ごはんの量・頻度

成犬の場合、1日あたり200gほどの量を2~3回にわけて与えてあげてください。

お手入れの頻度

ミニチュアブルテリアはシングルコートの短毛種のためこまめなお手入れは必要ありませんが、皮膚が弱いため被毛のトラブルが起きやすいです。週に1度ほどはブラッシングなどをしてあげるとマッサージにもなって良いでしょう。

飼育環境

大人が抱えることのできる大きさをしているため、一軒家・マンションのどちらでも飼育することができるでしょう。社交性を身に着けるために、小さいうちから家の外に出して遊ばせてあげると良いです。

これから飼う方に向けて

乳牛のようなぶち模様がとってもかわいらしいミニチュアブルテリア。テレビや映画などで見かけることも多い犬種ですよね。

元々闘犬だったというめずらしいルーツをもつ犬種なだけに、どうしても上級者向けというイメージがついてしまいますが、じつはとっても飼いやすい犬種なんです!

闘犬時代の獰猛さやけんかっ早さはもはや影をひそめ、今ではおだやかで人なつっこいと評判の人気犬種となっています。

ぜひ、ミニチュアブルテリアを新しい家族の一員に迎え入れては?