トレーニング・Tips
2020年4月26日
高齢になるとトイレの場所を失敗してしまうことも増えるものです。中にはトイレのすぐそばまでたどりいついているものの・・・ということもあるでしょう。犬は6歳になるとシニアと呼ばれる世代に差し掛かり、目には見えないものの様々な変化が起こり始めます。愛犬にトイレの失敗が増え始めたら、叱るのではなく、工夫を凝らすことで年齢にあった暮らし方を見つけてあげましょう。

高齢犬のトイレ失敗は故意ではない


高齢になると犬も筋力や内臓機能の低下が進みます。これまで朝夕2回の散歩以外はトイレをしなかった、我慢できていた愛犬でさえも日中にトイレをしてしまうようになるでしょう。中には家族の寝具やカーペットなど飼い主さんにとってダメージの大きな失敗もあります。

ただ犬は本来とてもきれい好きな習性をもっています。自身の生活空間や体が排泄物で汚れたり、臭いが漂うことを心底嫌がります。トイレの失敗は愛犬にとって想像以上のダメージでありストレスになっていることを理解してあげましょう。

失敗を見つけた時は決して叱ってはいけません。愛犬の体に加齢による変化が起こり始めたのだと理解し、生活を見直してあげましょう。

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完全屋外型のトイレ習慣の場合

朝夕2回の散歩の場合、10時間以上も愛犬はトイレを我慢することになるでしょう。高齢犬はトイレの回数も増えがちで、特に寒い時期はこれほどの長時間トイレを我慢することが難しいこともあります。

高齢になったら、朝夕だけでなく昼や日中にも数時間おきにトイレの機会を作ってあげましょう。トイレのための外出ですから、短時間、近距離で問題ありません。何度か連れ出すうちに愛犬のトイレの間隔をお互いにつかむことも出来、効率よくトイレタイムを作ることが出来るようになります。

これまで完全屋外型で習慣づいている場合、高齢になってからトイレシーツを使い室内でトイレを済ませるように習慣を変えることは困難です。愛犬のストレスや負担軽減のためにトイレ習慣を見直してあげましょう。

トイレトレーのサイズは大きく、わかりいやすいものに変更

トイレの近くまでは行くものの・・・はみ出してしまう、手前で済ませてしまう・・・こんな失敗も高齢犬ならではです。これまでレギュラーサイズのトイレ用品を使用していた場合、これからはワイドサイズへサイズアップしてあげましょう。

トイレトレーはフラットな形状の物から淵が高くなっているものやサークルで3面を囲うものへと変えることも効果的です。
高齢になると場所の認識が曖昧になることがあります。無意識ながらもついはみ出してしまうので、わかりやすくトイレの範囲を愛犬に伝えてあげましょう。

また、高齢になり排泄に使用する筋肉が衰えることもあります。筋肉が衰えることで、排泄時にこれまで以上に力み、つい動き回ってしまうのです。その結果、自分では無意識ながらもトイレの場所から離れ、はみ出すという失敗につながります。

愛犬がなぜ失敗するのかを理解してあげることで、お互いのストレスや誤解も解消されるでしょう。

おすすめトイレシーツ



留守番や夜間就寝中はオムツを活用

日中は愛犬だけで留守番をしているご家庭や夜間の家族の就寝時間中はペット用オムツを活用すると安心です。

愛犬がトイレの場所を認識できない状態で、室内を自由に動きまわれば家族のストレスも多大になるでしょう。オムツを活用することで、室内の汚れ防止はもちろん愛犬自身のストレス軽減にもつながります。オムツは様々な製品があるので、試着等を済ませ愛犬にちょうどいいサイズを選んであげることが大切です。

トイレの失敗は家族にとって何よりのストレスになります。まずは愛犬の状況を理解し、対策を講じてあげましょう。