おでかけ
2020年4月4日
犬のクレートトレーニングはできていますか?クレートトレーニングは、主に犬を危険やストレスから守るために有効なトレーニングで、様々な場面で役立ちます。今回は、犬のクレートトレーニングの重要性や失敗しないためのトレーニング方法をご紹介しますので、ぜひ愛犬と試してみてください。

犬のクレートトレーニングとは?

クレートはサークルやケージより小さなサイズのケースで、クレートトレーニングは、その中で犬を落ち着かせるためのトレーニングです。

犬は野生で生きていた時代、敵から身を守るために巣穴を掘って生活していました。クレートトレーニングでは、犬が野生下で好んで作っていた安心できる穴倉のような空間をクレートで再現することで、犬が落ち着いた状態を保てるよう促します。

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犬のクレートトレーニングの必要性

車で移動するときの犬の安全性確保

犬をフリーで車に乗せる方もいますが、車内で動き回ってしまう犬や犬自身が落ち着かない場合、また犬の安全性を第一に考えた場合、クレートを利用するのが一番です。

犬は些細な事故でも衝撃を受けやすく、骨折事故や死亡事故につながる危険性もあります。車で移動するときは犬の安全性を考えて、事前にクレートトレーニングを行っておくことをおすすめします。

ペットホテルに預ける場合

ペットホテルは基本的にはクレートを中心に、狭い空間で犬を預かります。
そんな時にクレートトレーニングができていないと、犬は狭い空間に閉じ込められることに対して恐怖を感じ、過度なストレスによって消化器系症状や食欲不振を起こすこともあります。
普段ペットホテルに預けない場合であっても万が一のときに備え、クレートに慣らしておくことが大切です。

通院時の安静を保つ

病気や怪我など何かしらの事情で動物病院に連れていくときにも、クレートトレーニングを行っておくと便利です。
クレートトレーニングをしておけば、病気を発症、または怪我をしている犬を安静に動物病院まで連れていくことができます。
車内での安静のみならず、犬や他の動物が多い待合室でもクレートをそのまま活用できるので、犬の精神的な安定にとってもクレートは大切です。

寝床として活用

最近では犬と一緒に寝る飼い主さんも増えましたが、トレーニングによってクレートが安心できる場所だと認識できている犬に関しては、クレートを寝床として利用することで質の良い睡眠をとることができます。
狭い場所で可哀そうだと感じる飼い主さんもいますが、実は慣れてしまうと孤立したクレート内は犬にとっては安心できる場所なのです。

災害時の犬の避難場所として活用

災害が起きたときは、飼い主さんだけでなく犬もパニックに陥りやすく、逃亡してしまう犬も珍しくはありません。
そんなとき、クレートトレーニングが出来ていれば、すぐに犬をクレートに入れて避難することができ、普段と違う避難場所や室外での生活にもクレートは役立ちます。
いつもと違う環境下で犬はストレスを感じやすいため、犬にとっての安心できる自分だけの居場所が確保されているということは、犬の精神面のケアにおいて非常に大切なことです。
その他、同行避難をした場合は避難場所に犬が苦手な人、またはアレルギーを持っている人など様々な人がいます。
万が一の時に他人に迷惑をかけないためにも、早めにクレートトレーニングを行いましょう。

分離不安の犬の場合

犬の分離不安が増えていますが、分離不安の犬の場合もクレートトレーニングが活用できます。
分離不安の犬は、大好きな飼い主や住み慣れた家など、自分が執着した人や物と離れるときに過度な不安を感じますが、そんなときに自分の安心できる居場所があるということは、不安の軽減に役立ちます。

犬のクレートトレーニングの方法

クレートトレーニングを行うときに大切なことは、「クレートは落ち着く場所」だと犬に理解させることですので、オヤツやおもちゃを中心に犬が好きなものを活用してトレーニングを行うとしつけが簡単です。

①犬をクレートに導く

まずはオヤツやおもちゃなど犬が好きなものを利用して、犬をクレートの中に導きます。
はじめは慣れないクレートを怖がる犬もいますが、そんなときはクレートに誘導する前に数日間犬の生活環境にクレートを置いておくことで、クレートという物自体に慣らすことからはじめましょう。

②コマンドを覚えさせる

犬がクレートに入ったタイミングで、「ハウス」、「イン」など何かしらのコマンドである指示を出して、「飼い主がこう言ったらクレートの中に入ればいいんだ」ということを覚えさせます。
コマンドは、犬が分かりやすいよう家族全員が毎回同じ言葉を使用するようにしましょう。

③犬を褒める

犬がクレートの中に入ったら、オヤツやおもちゃなど犬が好きなものを与えて褒めてあげましょう。

④犬をクレートの中で待たせて扉を閉める

犬がクレートの中に入ったら「待て」のコマンドを使い、犬が待てたらゆっくり扉を閉めます。
クレートに慣れていない状態で無理に扉を閉めたり、犬が怖がっているのに扉を閉めたまま放置してしまったりすると、クレートが嫌な思い出になってしまうので、焦らず短時間ずつクレートに慣らしていきましょう。

犬のクレートトレーニングの必要性や方法についてご紹介いたしましたが、クレートトレーニングに関しては、犬の身体的安全や精神的安定にとても役立つトレーニングです。
クレートは様々な場面で役立つので、早めにトレーニングを行うことをお勧めします。