2020年3月21日
お座りは一瞬芸?正しいお座りの活用法
正しいお座りが出来ていますか?
お座りという言葉に条件反射的に座ることが出来る愛犬はたくさんいるでしょう。
でも、よく考えてみると、愛犬はほんの一瞬、地面にお尻をつけただけで自ら立ち上がっていませんか?中にはお尻が地面から浮き上がり、中腰になってしまっている犬もいるでしょう。
正しいお座りとは、家族の「次の合図」があるまで座ったままの姿勢を保つことです。
家族が「ヨシ」や「おいで」「OK」など次の合図を出していないことも今後見直しが必要なポイントです。
ではなぜ、お座りのルールを見直す必要があるのでしょうか?それは屋外や他人がいる場所で愛犬と安全に暮らすためです。
すでにお座りの基礎を身に着けているのですから、ここからのステップアップはとても簡単です。ぜひ今日から、愛犬のお座りを見直してゆきましょう。
こんな場面で役立つ「正しいお座り」
毎日の生活で不意に危険を感じることや周囲への迷惑行為が気になることはありませんか?
場合によっては家族が気に留めていない行動でも、周囲からは危険や迷惑と感じられていることも少なくありません。
例えば
- 散歩中に愛犬のうんちを片づけている時
- 横断歩道で信号待ちをしている時
- 自転車や小さな子供と道幅の狭い場所ですれ違う時
こんな場面で愛犬はどう過ごしていますか?飼い主が目をそらしている間、愛犬は他の物を目で追っていたり、周囲へ関心を示し近づいたり、臭いを嗅いだりしていませんか?
もし相手が犬嫌いな方だったら・・・たとえ愛犬が好意的な態度を示していたとしても、犬の視線を感じただけで恐怖と思われるでしょう。
でももしこのような場面で、愛犬がきちんとお座りをしていてくれたら、周囲の印象も大きく変わります。
散歩中は必ずうんちを片づける場面があります。飼い主が地面へ目線を向けている時でも、そのそばで愛犬がお座りをしていてくれたら、周囲の印象はもちろん、飼い主も不意に愛犬に引っ張られることもなく安心して片付けを終えることができます。
横断歩道では愛犬の不意の行動で自転車やバイクの運転手が驚き、転倒する事故を防ぐこともできます。
お座りとは決しておねだりをするときの一瞬芸ではありません。このような日常の様々な場面で多いに役立つしつけです。飼い主が愛犬から目を離す時、愛犬にじっとしていて欲しい時に、「お座り」と声をかけ、歩き出すタイミングで「ヨシ」と声をかけてあげましょう。お座りの始まりと終わりを告げることで、愛犬もスムーズに行動することが出来ます。
犬同士の思わぬ事故予防にも効果的
動物病院の待合室、トリミングショップの受付、毎日の散歩・・・見知らぬ犬と愛犬が顔を合わせる場面がたびたびあります。この時、愛犬はもちろん相手の犬も必ずしも友好的とは限りません。場合によっては険悪で危険な雰囲気が漂うこともあるでしょう。
このような場面でも、正しいお座りはとても有効です。お座りをしているということは相手を攻撃する意思がないことをアピールできるからです。この行動によって余計なトラブルを避けることが出来るので、日ごろから習慣化できると理想的です。
完全に習得するまでは、何度もお座りとよしの合図を繰り返したり、お座りのやり直しもあるでしょう。でも犬は必ず理解し、行動することが出来るのですから根気強く練習を重ねてゆきましょう。