トレーニング・Tips
2022年7月6日
ごはんが大好きな犬にとって「ごはんの時間」は楽しみのひとときです。バクバクと食べる姿を見ると嬉しくなりますが、あまりにも早く食べてしまうと少し心配になりますよね。ここでは、早食いを止めさせた方がいいのか、早食いの原因、止めさせた方がいい理由、止めさせる方法などをご紹介します。

犬の早食いは止めさせた方いい?

犬の早食いはできるだけ止めさせた方がいいでしょう。犬は、人のようにしっかり噛んで食べることはしません。早食いをすることでさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。さらに、早食いは満腹感が得られにくくなるため、ごはんを食べたにも関わらず、ごはんを要求してくることがあります。

そして、ごはん量を増やしてしまうことで、肥満にもつながります。早食いは犬の習性から引き起こされるため、まず、早食いの原因を知りましょう。

犬の早食いの原因は?

犬の早食いの原因はいくつかあります。早食いの原因は、犬の習性も関係してきます。ここでは、犬の早食いの原因についてご紹介します。

犬の習性

犬は野生で生きていた頃は、獲物を自分で捕まえ、食料としています。野生ではごはんを食べられるかどうかは、早いもの勝ちになります。子犬の頃も、母犬の母乳を飲めるかどうかは早いもの勝ちかつ、力が強いかどうかです。犬は生きるために早食いをするのです。

あまり噛まないで食べる

犬は人のように食べ物をしっかり噛むことはしません。あまり噛まないため、飲み込むようにごはんを食べます。そのため、結果として早食いになります。
ごはんを噛んで食べることは、消化吸収しやすい状態にするだけでなく、歯周病の防止、顎の強化や、満腹感を得ることができます。

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犬の早食いを止めさせた方がいい理由とは?

犬がバクバクごはんを食べてくれる姿は毎日ごはんを用意する飼い主さんにとっては嬉しいことです。しかし、早食いは病気を引き起こすことにもつながります。ここでは、犬の早食いを止めさせた方がいい理由についてご紹介します。

誤嚥

犬が早食いをすると、誤嚥を引き起こす可能性があります。さらに、ごはんの大きさが大きすぎると喉をつまらせる危険性があります。誤嚥はひどくなると肺炎を引き起こすことがある怖い症状です。

胃拡張

犬が早食いをすると、胃拡張を引き起こす可能性があります。胃拡張になると、胃が拡張した状態になります。胃がねじれる胃捻転を引き起こしてしまうケースもあります。

歯周病になりやすい

犬が早食いをすると、歯周病になりやすくなります。犬は、歯周病になっている犬が多くいます。歯周病は歯に付いた歯垢は、時間が経つことにより歯石になり、歯茎が炎症を起こすことで引き起こされます。ごはんを噛むことで歯垢が取れやすくなるため、早食いすると歯周病になりやすくなる可能性があります。

犬の早食いの止めさせ方とは?

犬の早食いはすぐにごはんがなくなってしまうだけでなく、いろんな病気を引き起こす可能性があります。そのため、早食いを止めさせたいと感じる飼い主さんもいます。でも食べていることに集中している状態で早食いを止めさせることは難しいですよね。

ここでは、犬の早食いを止めさせる方法についてご紹介します。

早食い防止グッズを購入

犬の早食いを止めさせるためには、早食い防止グッズを購入することがおすすめです。早食い防止グッズはいくつか種類がありますが、代表的なものとして、給餌用の容器に凹凸が付いていて、犬がごはんを食べづらい仕様になっています。そのため、食べ終わるまでに時間がかかり、早食いを防止することにつながります。

食事回数を増やす

犬の早食いを止めさせるためには、食事回数を増やすことがおすすめです。1日に必要な給与量をさらに細かく分けることで、1回分の量が減ります。そのため、早食いを防ぐことはできませんが、早食いによる消化不良などを防ぐことができます。

少しずつ食べるように工夫する

犬の早食いを止めさせるためには、少しずつ食べるように工夫をすることがおすすめです。犬が食べている時に「マテ」と指示を与える方法や、少量のごはんを器に入れてなくなったらまた少し足していく方法があります。犬の性格に合わせて工夫してみましょう。

まとめ

ここでは、早食いを止めさせた方がいいのか、早食いの原因、止めさせた方がいい理由、止めさせる方法などをご紹介しました。
しっかりごはんを食べてくれることはとてもいいことですが、早食いは誤嚥や胃拡張などの病気を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。早食いを止めさせるには、早食い防止グッズや食事回数を増やす、食事を工夫するなどの方法があります。早食い防止グッズはたくさん販売されているので、1度試してみてもいいかもしれませんね。