2018年2月18日
今や犬も長寿時代!健康寿命を伸ばして介護の負担を軽減しよう
目次
健康で元気なまま天寿を全うできるのが理想
ペットフード協会の統計(平成29年)によれば犬の平均寿命は14.19年(超小型犬に限ると15.01年)で、実際、20年以上生きる犬もいます。
寿命が長くなるのは素敵なことです。しかし、犬は10歳前後から老化の兆しが見えてくるため、15歳まで生きると老犬の期間が5年間。20歳まで生きると老犬の期間は10年間になります。
老犬の介護が不要なら、飼い主さんと愛犬両方の負担が少なくなるだけでなく、アクティブで楽しい時間をより長く過ごせることになります。
愛犬の老後の幸せを考えて介護の質をアップさせることも重要ですが、まず、健康に過ごせる期間(健康寿命)を長くする方法を考えてみましょう。
出典:ペットフード協会
健康寿命を長くするための必須条件
健康寿命を長くするのに欠かせない条件は「体の健康」と「心の健康」です。
体の健康は「食べて動く!」が基本
健康といえば、体の健康です。体を健康に保つには、まず健康な歯を維持する必要があります。
歯の健康は子犬の頃からデンタルケアを習慣にすることが大切です。虫歯や歯周病にならないよう、歯磨きを嫌がらない愛犬に育てましょう。
そして、バランスの良い食事を摂り、散歩や遊びを通して体を動かしましょう。バランスのいい食事と運動は骨や筋肉を強くします。強い体は健康を維持するのに必要不可欠です。
自分の歯で食べて動く。これが健康寿命を長くするポイントのひとつ目です。
心の健康は「日々の楽しみ」が重要!
強いストレスや苦痛、多くの不満がある生活が続くと、犬も人と同じように心が弱ってしまいます。心の健康も長寿に欠かせませんから、潤いある生活・楽しみがある日々を送らせてあげましょう。
<犬の楽しみ>
・飼い主さんとのスキンシップ
・散歩
・大好きな友達と遊ぶ時間
・自分専用の静かで落ち着ける場所で過ごす自由な時間
・おいしいご飯
このような日常的な楽しみは心をウキウキさせ、気持ちを明るくしてくれます。全てを毎日続けることは難しくても、定期的に楽しみを作ってあげましょう。
犬も年齢を重ねると心も老化していきます。「病は気から」という言葉があるとおり、心の健康管理も大切です。
病気の予防と早期発見ができるのは飼い主だけ
健康を維持するためには、病気にならないことがポイントです。病気の中にはワクチンや薬を使うことで予防できるものがあります。
「ワクチンや薬は副作用が心配!」
そう思う飼い主さんもいるでしょう。しかし病気になると重症化してしまって治療に時間がかかったり、後遺症が残ったり、場合によっては命の危険に晒されることだってあります!
手術や長期間の薬の服用が必要になると、治療費がとても高くなってしまいますし、なにより愛犬がつらい思いをします。ですからワクチンや薬を活用して病気になる確率を下げましょう。
また、病気は早期発見・早期治療が大原則です。ブラッシングや歯磨き、爪切りや耳掃除など、日常的なケアの時に愛犬の体にいつもと違うところがないかチェックしてください。
愛犬の傍にいるのは飼い主さんです。飼い主さんが気付くところから病気の治療が始まります。日々のスキンシップを通して飼い主さんが愛犬の健康を守ってあげてください。
愛犬の健康維持のコツは飼い主がハッピーでいること
愛犬の健康維持には、飼い主さんの日々の気配りが欠かせません。しかし神経質になりすぎて、愛犬の健康管理が飼い主さんの負担になってしまっては元も子もありません。愛犬の健康は、飼い主さん自身の健康の上に成り立つものです。
愛犬の食事管理や運動、日々のケアなど、全てを一人で完璧にこなそう!
そんな風に頑張り過ぎる必要はありません。今はペット向けサービスがどんどん増えてきています。動物病院やペットサロンに愛犬のケアをお願いすることができますし、ドッグシッターや犬の保育園もあります。
身近な所にあるプロの手を借りながら、無理せず継続的に愛犬の体調を管理し、健康寿命を長くしていきましょう。