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子犬の歯が抜ける時期は?
子犬の歯は欠歯などなければ全部で28本です。この全ての歯が抜け、永久歯へと生え変わります。永久歯は全部で42本ですが、中には欠歯などで生えてこない場合もあります。
早ければ生後5~6ヶ月
子犬の歯が抜ける時期は、犬により異なりますが、早ければ生後5~6ヶ月から抜け始めます。その後、8ヶ月~1歳までには全ての歯が生え変わります。乳歯はいつの間にか抜けてしまうことが多く、中には乳歯を飲み込んでしまう犬もいます。
乳歯は自然に抜けることがほとんどですが、中にはそのまま残ってしまう場合もあります。歯が残ったままの状態では、歯周病を引き起こしやすい状態になりやすいため注意が必要です。
子犬の歯が抜ける順番は?
子犬の歯が抜ける順番は前歯(切歯)、きば(犬歯)、側面の歯(前臼歯)、奥歯(後臼歯)となります。ほとんど出血もなく飼い主さんが気が付かない間に抜けてしまうこともありますが、出血を伴って抜けることもあります。出血はだいたいすぐに止まります。
歯が生え変わるときの注意点とは?
乳歯から永久歯に生え変わるのは子犬の成長も感じる嬉しいものです。しかし、歯が生え変わる時期はいくつか注意してほしいことがあります。ここでは、歯が生え変わるときの注意点についてご紹介します。
おもちゃの種類を検討
生え変わりの時期はとても歯がゆくなります。そのため、家具や飼い主さんの手などに噛み付くことも多くなります。犬が噛んでしまうと危険なものは全て片付け、犬の生活圏内はスッキリさせておくことをおすすめします。子犬には、柔らかいおもちゃを用意し、子犬の歯がゆさを和らげる工夫をしてあげましょう。
歯が抜けない場合は動物病院で相談する
歯が抜けずにそのままになってしまっている場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。小型犬に多く見られるのが乳歯が残ったままになっている乳歯遺残という状態です。乳歯が残ったままの状態では、乳歯と永久歯の二枚刃になってしまっているため、歯垢や歯石がつきやすく口腔内のトラブルを引き起こしてしまうことが多いです。
乳歯遺残では、すぐに抜けることもありますが、全身麻酔下での抜歯が必要になることもあります。去勢手術や避妊手術を検討している場合であれば一緒に抜くこともできるので、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
子犬のときから歯磨きを
犬は歯周病を患っていることが多く、成犬の多くが口腔内トラブルを抱えています。子犬のときから歯磨きをするなど口の中を見る習慣をつけることで口腔内トラブルを予防することにもつながります。
犬の口腔内トラブルで代表的な病気は歯周病です。歯周病は進行すると歯が抜けるだけでなく、顎が溶けて全身性疾患を引き起こす場合もある怖い病気です。永久歯は一度無くなってしまうと、生え変わることはありません。口腔内トラブルを避けるためにも子犬のうちから口腔内には気を使ってあげましょう。
まとめ
ここでは、子犬の歯が抜けるのはいつか、注意点についてご紹介しました。子犬の歯が抜け始めるのはだいたい5~6ヶ月です。抜けるスピードは子犬により異なるので、グラグラした歯を引っこ抜いたりせずに様子を見てあげましょう。
子犬の歯のトラブルで多くのは乳歯遺残です。乳歯がしっかり生えたままになっている場合、口腔内トラブルを引き起こすきっかけになってしまうこともありますので、かかりつけの動物病院で相談することをおすすめします。
投稿日時: 2020/11/30