2020年7月25日
愛犬の防災用品をリストアップ!災害に備えて準備しておくべきもの
目次
管理関係の徹底
災害以前に、飼い主さんには愛犬を自治体に登録する義務があります。実際に災害が起こった時には登録された犬から優先して保護されるそうです。登録の他にも個体認識ができるマイクロチップを入れるなど、普段から登録関連はしっかり準備をしておきましょう。
登録ルールについてはこちらの記事でも詳しく解説してあります:
鑑札やマイクロチップ
災害の場ではパニックになって逃げ出してしまうペットが多くいるそうです。それ意外にも万が一、愛犬が保護される状況になった時になるべく早く愛犬の身元が早く判断できるよう、名前と飼い主さんの連絡先を書き込んだ迷子札または鑑札を首輪に装着しておきましょう。マイクロチップを入れてあった場合でも、その情報を読み取るには専用の機械が必要なので見てすぐに飼い主さんがわかるよう準備をしておきます。反対に、首輪ごと鑑札がなくなってしまう場合もあるのでマイクロチップの装着もして、二重に対策しておくことが重要です。
健康管理
避難先では多くの動物が集まり、犬だけじゃなく猫や小動物など他の多くのペットと一緒に過ごすことになります。慣れない環境で過ごすことでストレスによる体調不良が出てしまう場合も。日頃からワクチンやノミダニの対策などをしっかり行っておきましょう。
基本的なしつけ
安全かつ迅速な避難のため、そして避難所において周囲への迷惑をかけないように普段からの基本的なしつけがどれだけできているかが最も重要となってきます。基本のしつけや社会化がきちんと日頃からできていると、避難所での周囲の人や保護された他のペットとの摩擦も軽減できてわんちゃん自身へのストレスも抑えることができます。
社会化
わんちゃんがお出かけに慣れていると、新しいところへ行った時のストレスが少なく済みます。そしてなにより避難所ではたくさんの知らない人の気配がする場所で生活することになります。普段からいろんなところでいろんな人に慣れさせておく、いわゆる社会化をしておく事が重要です。その際は避難の際に実際使うキャリーケースを使って慣れてさせておくことも大切です。災害地域ではマイカーでの移動が難しいためペットは大型トラックでまとめて移送されるケースが多いそうです。そのためにも普段から愛犬が使い慣れたキャリーケースなどの備えが必要です。
こちらの記事ではその他いろいろな形状のキャリーバッグをご紹介しているので参考にしてみてください:
おしゃれで便利な犬のキャリーバッグ特集!!
トイレトレーニング
避難先ではケージに入って飼い主さんと離れ、好きな時間に散歩させるのも難しくなってしまう場合もあります。外でしか排泄しないわんちゃんの場合は排尿・排便障害やストレスを防ぐためにトイレシートの上で排泄する事を覚えさせておくと良いです。
飼い主さんに依存させすぎない
避難所では飼い主さんと離れて過ごす形になる可能性が大きいので、普段からクレートの中で一匹で過ごせるように訓練しておくことも大事です。特に毎晩一緒に寝ているおうちの場合は、災害を想定して愛犬を別室で寝る練習をすることもおすすめです。いきなりの別室避難で不安にならないようにしてあげたいですね。まずは数時間離れることから始めてみましょう。
状況によっては同行避難が難しい事態も考えられるので、万一の時の預かり先を確保しておくことも重要です。その場合に備えてわんちゃん自身も飼い主さんと離れることに慣れておいた方がベストです。例えばDogHuggyのホストさんのもとで1日預かりをお願いしてみるのも訓練の一環になります。その際は離れた時はどうなるのかホストさんに詳しくわんちゃんの様子を聞いておくと良いでしょう。
飼育場所の安全の確保
家具への地震対策をするのと同じく、わんちゃんにも安全な環境をおうちの中で作ってあげましょう。ドッグベッドを窓辺や本棚の近くに置かない、ケージ飼いであれば扉のネジがゆるんでいないか、など日頃から注意してあげることが大切です。
防災用品の備蓄
備蓄は優先順位をつける事が重要です。同行避難では飼い主さんが愛犬と一緒に持ち運べるものも重量的に限られてくるからです。優先順位ごとに必要なものを見ていきましょう。
優先順位1:愛犬の命に関わるもの
人間用の非常持ち出し袋に一緒に入れておいて必ず持ち出せるように準備しましょう。
・常備薬
人間の薬すら手に入りにくくなる災害時にはわんちゃん用の薬の確保は更に難しいです。慢性的な病気でお薬が必要なわんちゃんは保管方法もあわせてかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。特に急に服用をやめたり減らしたりすると良くないお薬は注意が必要です。
・療法食
アレルギーなどの病気のあるわんちゃんで処方された療法食を食べている場合、最低1週間分は備蓄しておきます。災害時には容易には手に入らなくなりますが、機会があってちゃんと入手するためにそれらの種類名や病院の連絡先をメモしておくと役立ちます。
- フードタイプ:ドライ
- サイズ:3kg
- 特殊な用途:胃・消化, 整腸
優先順位2:できたら持ち出したいもの
・フードと水
最低でも3日分、理想的には7日分を防災用として備蓄しておきましょう。災害当日から約1週間でペットフードの配給が行われるそうです。ですがそれも確実に各世帯に行き渡るわけではありません。水は人間用の備蓄を流用すれば大丈夫ですが、ミネラルが多いものは尿石の原因になるので注意が必要です。ミネラルが少ないものを備えておくか、水道水を与えましょう。またはもし、余裕があればペット用の水も販売しているので、備蓄をしておきましょう。
- 容量:2L×6本
- 参考価格:¥2,700(税抜)
・写真(飼い主さんと一緒に写っているもの)
愛犬が迷子になった場合に必要です。全身と顔、体の特徴的な箇所がわかるような写真をデータだけではなく紙でもっておきましょう。所有権の混乱が起きた場合にも、飼い主さんがあなただと証明する為に一緒に写っているものだと尚良いです。
・飼育メモ
災害時は飼い主さん以外が愛犬の面倒を見る場合があります。預ける際にはワクチン接種歴や健康状態、お世話の仕方などがわかるものがあるとスムーズに受け渡しができます。これらの事をまとめておくと役立ちます。
- 病歴や治療中の病気とお薬
- フードの量や回数
- かかりつけの病院名と連絡先
- 注意事項(これをしたら怒る、など)
- 飼い主さんの連絡先
・首輪及びリード
予備があると便利です。リードは伸び縮みするタイプは避けましょう。
・ガムテープ、新聞紙、カッター、マジックペン、ビニール袋
ガムテープとカッターがあればダンボールを使って簡易的なケージを作れます。ビニールは排泄物を処理する時にあると便利です。ペンがあればケージに愛犬の名前や注意事項を書く事ができます。
・ペットシーツ
こちらも1週間分用意できると理想です。このような繰り返し使えるものもあり便利です。
- 色:ブルー&ピンク
- 内容:2枚セット
- サイズ:50×50cm
・飼い主さんの匂い付きタオルやブランケット
飼い主さんと離れて過ごす避難所でも、愛犬が安心して過ごせるようにクレートの中の敷物として使えます。愛犬が汚れたり怪我をした際、そして簡易的な寝床を作ってあげる際など、タオルがあると重宝します。一つ結びにすれば簡易的なおもちゃにも。古いもので良いので5〜10枚ほど常備しておくといいでしょう。
優先順位3:他のものでも代用できたり、品質管理がデリケートではないもの
・食器
予備としては折りたたみ式のものがコンパクトでおすすめですが、もちろんプラスチック容器やペットボトルで代用できます。
- 容量:15.1×17.3×1.8cm
- 参考価格:¥918(税抜)
靴
普段使っていなくても瓦礫の上を歩く際、怪我予防に必要になってきます。乳幼児の靴下や包帯でも代用できるそうです。
- 色:全8色
- サイズ:XXS~XL
・ペットのハウス
先ほど述べたようにカッターなどがあればダンボールで代用できます。
災害時のシュミレーションをしておく
地域との繋がり
東日本大震災では多くの避難所でペットと人は別室での避難だったそうですが、やはり抜け毛や匂いに関する問題で避難者間での揉め事があったそうです。多くの人が集まる場所での避難なので一声掛け合うなどの配慮や、普段から挨拶程度でも顔見知りになっておくと避難所では心強いです。
災害という観点でも、近所の信頼できるドッグホストさんと普段から繋がりを持っておくといざという時に頼りになります。
避難訓練に参加
地域によってはペットと参加できる避難訓練も開催されています。あなたの地区ではどんな避難訓練が開催されているか、公式ホームページなどで是非チェックしてみてください。
「どこに避難するか・犬はどうするのか?」を把握しておく
各ご家庭の住んでいる地区、家族構成、住居環境、愛犬の犬種、様々な要素によって災害時の避難場所や愛犬の行動が変わってきます。平常時から確認できる事をしっかり把握しておきましょう。
避難所の確認
普段から家族で最寄りの避難所や避難経路について確認しておくように心がけましょう。避難所の管理は県や群単位ではなく市町村ごとです。役所の代表番号にかけ、「災害時のペット同行避難について知りたい」と伝えると担当部署に回してもらえます。下記について事前に聞いておくといいでしょう。動物同伴不可の場合、そのような避難所を要請しておくのも良いかもしれません。
- 避難所では犬も一緒に受け入れてくれるのか
- 犬関連の備蓄はあるのか
- 避難所での犬の宿泊する場所はどのような環境なのか
災害時には何が起きる?
災害時に起きうることを1度でもおうちで試してみて愛犬の行動にどのような変化が起きるか知っておきましょう。いつもいてくれる飼い主さんがいないだけではなく、いつもしている事までできないと必要以上のストレスを愛犬が受けてしまいます。愛犬も飼い主さんも余裕がある時にこれらのうちどれかを試してみてもいいかもしれません。
- 散歩をしない
- いつもあげているおやつをあげない
- 夜別々に寝る