探し物ゲーム

出典：Flickr

①雨予報を確認したら、数日前からわんちゃんが大好きなおもちゃを見えないところにしまっておきましょう。

②当日、そのおもちゃをわんちゃんに見せます。わんちゃんは久しぶりに大好きなおもちゃを見て興奮するでしょう。他の人にわんちゃんを抑えてもらうなどして、おもちゃには触らせないようにします。

③おもちゃを手に持ち、部屋を出たり入ったりしながら、愛犬から見えない場所に隠します。ソファの隙間やクッションの下、家具の影、階段の隅、ドアの陰など、どこでもいいのですが、わんちゃんが見つけたらすぐに咥えられるような場所に隠すのがポイントです。

④犬を部屋に放し、自分の手のひらを見せて「探してきて」と言って促します。最初は目で探していたわんちゃんも、だんだん鼻を使って探すようになります。わんちゃんの後ろについて行き、「近い近い、頑張って」と応援したり、「ちょっと遠いかな～」などと言ってヒントを出してあげたりしましょう。

④発見したら、たくさん声をかけて褒め、オヤツをあげます。そして、見つけたおもちゃで引っ張りっこやモッテコイ遊びをして遊んであげましょう。繰り返すうちに、わんちゃんはどんどん探し物が上手になりますよ。

犬は物の名前を記憶することができますから、おもちゃに名前を付けて普段から教えておきましょう。すると、「〇〇を探して」と言えば、どのおもちゃを示しているのか分かるようになります。

あまりおもちゃに執着しない子の場合は、オヤツを詰めたおもちゃ（コングなど）や小さな巾着袋を使うと良いでしょう。最初は比較的分かりやすい場所に隠し、だんだんレベルアップしていきます。

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かくれんぼ

出典：Flickr

①「かくれんぼをしよう」と声をかけ、犬に部屋の外で待っていてもらいます。マテをかけるか、他の人に抑えておいてもらうと良いでしょう。

②飼い主さんは。ドアの後ろや押し入れの中、カーテンの裏などに隠れます。

③隠れ終わったらわんちゃんの名前を呼び、探してもらいます。わんちゃんが見つけるのに苦労していたら、名前を呼んで助けてあげましょう。

④わんちゃんが飼い主さんを見つけることができたら、大袈裟に褒めて再会を喜び、オヤツをあげましょう。犬も飼い主さんが遊びで隠れていることは分かっていますが、クスクス笑いを聞いたり、ニオイをたどったりしながら全身を使って楽しむことができます。「きみ（愛犬）の活躍が素晴らしかったから、また会えたんだね！」と心からわんちゃんを褒めれば、わんちゃん自身も誇らしくなり自信を持ちます。

頭と身体を使って遊んだ後の犬は、心地いい疲労感から精神的に落ち着いて過ごすことができます。遊びは飽きるまでやるのではなく、ある程度満足したら終わりにしましょう。

環境エンリッチメントとは

動物園などの飼育動物は、生活の中に変化や刺激が少なく、退屈になりがちです。それが心身に弊害をもたらすのではないかと考えられており、生活環境に工夫を加えて充実させようという試みのことを環境エンリッチメントと言います。

コンクリートに囲まれた飼育室に動物を入れて飼育すると、動物はストレスから一か所で往復を繰り返したり（常同行動）、糞食、吐き戻し、作業意欲の低下などから、運動不足や病気にかかりやすくなったりします。そこで必要なのが環境エンリッチメントです。野生の状態に近い飼育環境に変えたり、給餌回数を増やす、給餌方法を工夫する、複数の個体を一緒に飼育するなどして、動物の視点に立って飼育環境の向上を図ります。

最後に

家庭で一緒に暮らす愛犬たちの生活は、単純で退屈なものになりがちです。愛犬にも、環境エンリッチメントを当てはめて考えてみると、より充実した犬との生活を送れるかもしれません。散歩以外にも犬と一緒に遊ぶ方法を見つけておけば、わんちゃんもきっと喜ぶでしょう。