2019年3月16日
【犬種図鑑】気高くも愛嬌のあるシベリアン・ハスキーの魅力と飼い方
シベリアン・ハスキーってどんな犬?
シベリアン・ハスキーの起源は諸説ありますがJKC(ジャパンケネルクラブ)によるとアメリカ合衆国で、冬は雪の上でソリを夏にはボートを引く作業犬として今も昔も活躍しています。そのため北極点や南極大陸探検にも抜擢し世界各国のテレビでその姿が放送されました。1909年にアラスカで開催された犬ぞりレースの際に素晴らしい成績を残したことで世界中に知られる犬種になったと言われています。
オス、メス共に体高は50~60cm、体重は20~28kgほどで多くの人が思い浮かべる姿よりも小さく、JKC(ジャパンケネルクラブ)では中型犬に分類されています。実際より大きく感じてしまう原因のひとつに、姿がオオカミによく似ていることが挙げられます。
低音のしゃがれ声やかすれた声をハスキーボイスと呼びますが、シベリアン・ハスキーも遠吠えがしわがれる事からハスキーと命名されました。もしあなたが野太く芯のある遠吠えをしたなら、共鳴してその力強いハスキーボイスで遠吠えを返してくれるでしょう!
シベリアン・ハスキーの性格
古くから重たいソリや荷物を引いてきたハスキーは仕事や遊びにとても熱心で、多頭のチームで作業をすることも多いためわんちゃんに対しても人に対しても大変友好的な性格です。用心深く時にはそれが臆病と捕らえられてしまうこともありますが、人や立場が上のわんちゃんの指示はよく聞き忠実に従ってくれますから、とても信頼できる相棒になるはずです。
シベリアン・ハスキーを飼う前に覚えておきたいこと
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中型犬とはいえソリを引くためのパワーや持久力、忍耐力は凄まじいものです。そのため十分な運動をさせなくてはいけません。毎日の散歩にくわえ、ドッグランや砂浜などに行き全力で駆け回れる機会を与えてあげましょう。遊びの一環としてソリを引く真似事をさせるのもわんちゃんのストレス解消や元々備わっている作業意欲を満足させることに繋がります。
また、その力強さを上手く制御できなければわんちゃん自身も飼い主さんも怪我をしたり、家具やおもちゃなどを壊してしまうことになります。誰かの下に付いて指示に従うことが幸福感や安心感になる犬種ですので、小さなうちからしっかりとしつけをしましょう!
特に、「マテ」と「オスワリ」のふたつはもし何かがあってわんちゃんが自分を制御できなくなってしまったときに飼い主さんが止めてあげられる大事なコマンドです。どんな状況でもきちんと反応してくれるよう一緒に練習してください。
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シベリアン・ハスキーの被毛は多くの犬種と同じく綿のようなふわふわした下毛と硬く保護の役割をもつ上毛のダブルコートです。換毛期にはたくさんの毛が抜けるのでブラッシングやシャンプーをしてあげると毛が絡まるのを防いだり、皮膚病予防にもなります!長毛犬種のように積極的にカットする必要はありませんが、寒さに強い反面どうしても暑さに弱くなりがちですので場合によっては特に夏場にサマーカットをしてあげるのもよいでしょう。
さて、ハスキーボイスのときに遠吠えについて触れましたがシベリアン・ハスキーはどちらかというと遠吠えが多い傾向にあります。これはオオカミに近い血筋であることや、チームで仕事をするときお互いを認識するのに遠吠えを使っていたためと考えられています。救急車のサイレンや夕方を告げるチャイム、テレビやご近所から聞こえてくる遠吠えの音などに共鳴してつい盛大に「アオーン」と吠えてしまいます。問題ない環境で飼えるならそれが一番ですが、遠吠えをされると困る環境で飼う場合はしっかりとしつけることが大切です。
格好良かったり可愛らしかったりと様々な姿を見せてくれるシベリアン・ハスキー。パワフルな彼らからはいつも元気がもらえるはずです。仕事を積極的に手伝ってくれたり、遊ぶことにも一生懸命でどんな場面でもあなたにとって最高の相棒になってくれることでしょう!