犬種図鑑
2019年7月17日

オーストラリアンケルピーの特徴とは?

オーストラリアンケルピー

外見

短くつやつやの毛並みが美しいオーストラリアンケルピー。筋肉質に引き締まったボディに、しっかり立った三角の耳ときりっとした顔立ちが特徴的な、オーストラリア原産の牧羊犬です。

原種と言われているスムース・コリーよりひとまわりほど小柄で、脚がやや長めの体型をしています。体重も約11~20kgと中型犬の標準的なサイズ感です。尻尾は長く垂れ下がり、断耳なしで自然とドーベルマンのような立ち耳になることでも知られています。

被毛

被毛は「スムース」「ショート」「ラフ」の3種類に分かれますが、いずれもなめらかで短いダブルコートです。また、毛色はブラック、レッド、タンなどバリエーション豊富でどれも個性的です。

かかりやすい病気

草原を駆け回る牧羊犬ということもあり非常にタフなケルピーですが、気を付けたい病気として進行性網膜委縮(PRA)小脳変性症などが挙げられます。また慢性的な運動不足が原因でストレスを溜め込んでしまうこともあるようです。

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ルーツはスコットランド!オーストラリアンケルピーの歴史


画像:instagram vallattomastiさん

オーストラリアンケルピーの歴史ははるか昔、1800年代まで遡るといわれています。

当時オーストラリア大陸を開拓していたイギリス系入植者たちは、温暖な南半球の環境に適した新種の牧羊犬が必要となりました。そこでスコットランド産のスムース・コリーを基礎にして作出されたのがオーストラリアンケルピーだったと考えられています。

牧羊犬としての優秀さゆえにケルピーの知名度はどんどん上がり、今では世界中で飼育される人気犬種のひとつとなりました。

現在ケルピーは「ショーケルピー」「ワーキングケルピー」と2つの血統にわかれて交配されています。2つの血統のスタンダードは基本的には変わりませんが、体型や被毛などの基準に若干の差異があります。

知性派!オーストラリアンケルピーはどんな性格?


画像:instagram kelpierayaさん

長らく牧羊犬として人間に仕えていた歴史を持つオーストラリアンケルピーは非常に賢い犬種です。

飼い主には忠誠心を持って接し、与えられた仕事を素早く覚えてしっかりこなす理解力と判断力を兼ね備えています。近年ではその賢さと抜群の運動神経を生かして、アジリティーなどのドッグスポーツで活躍するケルピーも多いです。

しかし一方ではたいへん穏やかな一面も持っているため、原産国オーストラリアでは牧場での牧羊犬としての需要以外にも、一般家庭のペットとしての人気も根強いようです。

また、ケルピーには他の犬や飼い主たちとの関係を大切にする社交性も備わっています。ペットとして迎え入れた時も、家族の一員としてきっとかけがえのない存在になることでしょう。

オーストラリアンケルピーの飼いかた


画像:instagram diggerthekelpieeさん

散歩の回数

オーストラリアンケルピーは体力がありたくさんの運動を必要とする犬種です。そのため、ドッグランなど自由に遊べる場所に可能な限り連れて行ってあげるのがベストです。お散歩は朝・晩の1日2回。1回あたり少なくとも1時間から2時間ほどで、時々ランニングのような激しい運動もはさむと良いです。

ブラッシング

ケルピーは短毛種のため頻繁なお手入れは必要ありませんが、週に一度は軽くブラッシングをして毛並みを整えてあげましょう。特に春と秋の換毛期には抜け毛が多くなるので、こまめにブラッシングしてあげると良いでしょう。

餌の頻度

エサは、成犬の場合約300gの量を1日2~3回に分けて与えてください。ケルピーは運動量が多いので高たんぱくなドッグフードを選んであげるとよいでしょう。

飼育環境

家の中でじっとしておくより外遊びが大好きな犬種なので、飼育環境は広い庭のある一軒家共用部にドッグランがあるマンションなどが適しています。また、おとなしい一面もあるため小さいお子さんがいるご家庭でも安心して飼うことができます。