2024年5月10日
最古のレトリバー!カーリーコーテッドレトリバーの特徴や性格をご紹介
目次
カーリーコーテッドレトリバーって、どんな犬?
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「最も古いレトリバー種」と言われるカーリーコーテッドレトリバー。
外見の特徴は何と言っても、全身を覆う密生した巻き毛です。すらりとした筋肉質の体躯を持つ大型犬ですが、愛嬌のある垂れ耳やつぶらな瞳で世界各国にファンを持つ人気犬種。
原産国であるイギリスの犬種基準には「知性を感じさせる」と記載されており、飼い主に従順であるとともに賢く、人見知りもあまり見られません。
初めて大型犬を飼う人にはうってつけの犬種と言えるでしょう。活動量が多いので、アウトドアやドッグスポーツを愛犬と楽しみたい方にはおススメです。
カーリーコーテッドレトリバーの歴史
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カーリーコーテッドレトリバーはイギリス原産です。その歴史は古く、この犬種について現在確認できる記録としては1803年までさかのぼります。
アイリッシュ・ウォーター・スパニエルやニューファンドランド、その他古くからイギリスで生息していた犬と交配を繰り返していましたが、現在の形に近付いたのは19世紀に入ってからです。
ラブラドールレトリバーと交配された犬は鳥猟犬に、プードルと交配された犬は水猟犬として使われるようになり、頭が良く狩猟能力に優れたカーリーコーテッドレトリバーはハンター達から重宝されました。
家庭での愛玩犬としても徐々に注目を集めるようになります。
1900年代前半にはニュージーランドやオーストラリア、アメリカなどにも輸出が始まりました。ところが、二度にわたる世界大戦の影響からイギリスでは絶滅の危機を迎えることに。
戦争が終わり1940年代になる頃には、カーリーコーテッドレトリバーの愛好家たちが犬種の再生を目指して活動を始めます。その結果、安定して頭数を増やすことに成功し、絶滅の危機は免れたのでした。
カーリーコーテッドレトリバーの特徴
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<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:63~69cm
- 平均体重:32~36kg
- 被毛:シングルコート
- 被毛の色:ブラックとレバー
- かかりやすい病気:股関節形成不全
外見
カーリーコーテッドレトリバーは、体高はおよそ63~69cm、体重は32~36kg前後の大型犬です。
たくましい筋肉質の体躯にわずかにカーブしたしっかりとした首、小さ目の垂れ耳にまっすぐな尾を持ち、その姿は優雅さや気品に満ちあふれています。
被毛
狩りの際に植物から体を守り保温の役割を果たしてきた被毛は、シングルコートの強い巻き毛で、カラーはブラックとレバーの2種類になります。
かかりやすい病気
かかりやすい病気としては、ほかのレトリバー種と同様に「股関節形成不全」が挙げられます。幼犬の頃から十分に運動させ骨格の発達を促すことが大切です。少しでも異常を感じた場合は、早めに獣医師に相談してください。
体型の特徴として胸が深いため、胃捻転(いねんてん)を起こしやすい傾向にあります。
1度に多く食事を与えることは避け、食後はなるべく静かに過ごさせましょう。
角膜ジストロフィーや白内障、進行性網膜萎縮などの眼の病気にも注意が必要です。
カーリーコーテッドレトリバーの性格や気質
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カーリーコーテッドレトリバーは、とても賢く飼い主に忠実です。物覚えが良いためしつけがしやすく、飼いやすい犬種といえるでしょう。
愛情深く基本的にはほかの動物にも友好的で、喧嘩をしたり攻撃的になったりすることもあまりありません。ただ、飼い主に危険が迫るなどいざという時には、自分が盾になり飼い主を守ろうとする勇敢さを持ち合わせています。
また、相手の出方次第では深入りせず距離を置こうとする場合があり、空気を読んで無駄な争いごとを避けるような一面も。相手との関係性をうまく保つための処世術を身に着けた犬種は、カーリーコーテッドレトリバーを置いて他にあまり例を見ません。
カーリーコーテッドレトリバーの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回を1時間程度
- 食事の回数:1日2回以上
- グルーミング:週に1~2回
- 飼育環境:開放的な空間
散歩の頻度
走ることも泳ぐことも得意な犬種です。1日2回、それぞれ1時間程度の散歩を日課とし、時間に余裕のあるときは安全な場所で泳がせたり、ドッグスポーツを取り入れたりしてストレスをためないようにしましょう。
食事の回数
胃捻転を起こしやすい体質ですので、食事は1日2回以上に分けて与えてください。
グルーミング
グルーミングは週に1~2回が目安です。ただし、換毛気には大量の抜け毛が発生しますので、週に3~4回程度ブラッシングを行います。
飼育環境
運動不足でストレスがたまると無駄吠えや飼い主のいう事を無視するなど問題行動を起こしやすいので、日頃から開放的な空間でのびのびと過ごさせてあげましょう。