2019年9月25日
【犬種図鑑】温厚でやさしい、イングリッシュ・ポインターの性格と飼い方をご紹介!
目次
イングリッシュ・ポインターってどんな犬?
画像:instagram pointerrescue_orgさん
イングリッシュ・ポインターは、イングランド(イギリス)原産の犬種です。大型犬に分類されますが、他の大型犬と比べると小ぶりなのが特徴。
イングリッシュ・ポインターは俗に「ポインター」と呼ばれ、猟犬として有名です。猟犬と聞くと気性が荒そうに聞こえますが、イングリッシュ・ポインターはとても温厚で、穏やかな性格をしています。
社交的で他種の犬や人を選ぶ事もないので、どの家庭にもおすすめできる犬種といえます。
イングリッシュ・ポインターの歴史
画像:instagram pointerrescue_orgさん
1650年当時、イギリス国内では、ヨーロッパ各国から集められたさまざまな犬種が交配され、猟犬として改良されていました。しかし、この時点でイングリッシュ・ポインターという犬種は認知されていませんでした。
そして、1700年代前半にスパニッシュ・ポインターとイタリアン・ポインターとの交配が進み、後半になるとイングリッシュ・ポインターとしての原型が、ようやく確立されたといわれています。
イングリッシュ・ポインターは、1800年代後半にアメリカへ渡り、1910年にはそれまで猟犬の代名詞とうたわれた、セッターの地位をおびやかすまでになったのです。
イングリッシュ・ポインターの特徴
外見
身体は全身バランスのとれた筋肉で、見た目はスマートな印象。
つややかな短毛と、しなやかで美しい身体は、とても気品があります。その美しい容姿は1700年代後半、絵画にも残されているほど。
また、耳が頬の位置まで垂れているのも大きな特徴でしょう。
被毛
被毛は短毛で、ベースとなる地色はホワイトです。
代表的なカラーだと、オレンジ、レモン、レバー、ブラックの班点が入っているのが特徴的です。
なかには単色や、トライカラーも存在します。
かかりやすい病気
かかりやすい病気は、主に目の病気となります。
チューリアイ、白内障、眼瞼内反症など、目の疾患を起こしやすい犬種とされています。
目の疾患意外では股関節形成不全も起こしやすいので、定期的に健康診断にいくようにしましょう。
日頃の健康チェックも、こまめにするようにしてください。
イングリッシュ・ポインターの性格や気質
イングリッシュ・ポインターは、温厚で穏やかな性格をしています。人に対しての愛情もあり、家庭犬としてぴったりの犬種といえます。
社交性にも優れ、他種の犬や知らない人にもとても友好的です。
また、猟犬として有名なだけあって運動神経もバツグンです。スポーツや猟となるとその穏やかな性格とは裏腹に、エネルギッシュに疾走し、猟犬としての一面をみせてくれます。日本の猟友会などでもイングリッシュ・ポインターを猟犬として飼育しているところもあります。
ですがその反面、頑固で短気な一面も。若犬の頃からしっかりとした、しつけが必要です。
イングリッシュ・ポインターの飼育方法
運動頻度
イングリッシュ・ポインターは、とくに運動をするのが大好き。散歩は毎日1時間以上。
その他にも公園などで自由に走り回させ、十分な運動をさせてあげるのが大切です。
飼育環境
飼育環境については、自由に走る事のできるほど広い家が好ましいです。運動量に見合った環境を、整えてあげましょう。
餌の頻度
餌の頻度は他の大型犬と、とくに変わりはありません。一般的に幼犬で3~4回、成犬で2回、老犬で3回を目安に食事をさせてあげましょう。
グルーミング
グルーミングは他の犬と比べ、楽な犬種となります。
ブラッシングも短毛であるため、普段はそこまで心配する必要がありません。ですが換毛期には他の犬同様、ブラッシングはこまめにしてあげるようにしましょう。
その他にイングリッシュ・ポインターはたれ耳で耳の中は風通しが悪く、蒸れる事がよくあります。1~2週間に1回は、耳掃除をしてあげるようにしましょう。
これから飼う方に向けて
猟犬であるイングリッシュ・ポインターですが、家庭犬としてもおすすめできる犬種です。
性格も温厚でやさしい子が多いため、子供やお年寄りのいる家庭でも安心して飼育できます。
その反面、頑固で時に短気な一面もあります。若犬からしっかりとしつけをしておきましょう。
また、大型犬にしては小さめの分類になりますが、運動量も考慮して十分なスペースのある家が好ましいです。
環境を整えてあげて、魅力あるイングリッシュ・ポインターを家族に迎えいれてあげましょう。