2024年7月31日
【犬種図鑑】イングリッシュ・セッターの特徴・性格・飼い方をご紹介!
目次
イングリッシュ・セッターの歴史
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出自ははっきりしていないものの、元々はスペインから持ち込まれ交配された犬種であるといわれています。
鳥猟犬として訓練を受け、獲物を発見した際に身体を伏せてじっと待つ姿からセッティング→セター(セッター)と名付けられました。
それ以降も変化していく狩りのスタイルに合わせ訓練・改良を繰り返し、イギリス猟師たちの良きパートナーとしてその長い歴史を積み重ねてきました。
そして1800年代半ば頃からは、その容姿の美しさにも注目が集まり始めます。猟犬としての改良とは別に、見た目に重点を置いた交配も始められ、世界で一番最初に開催されたドッグショー(1859年・イギリス)にも参加しています。
これによりショードッグとしての人気も急激に上昇し、海外への輸出もスタート。ますます注目を集めることとなりました。
イングリッシュ・セッターの特徴
被毛
イングリッシュ・セッターは長毛種。その中でも、胸・脚・尻尾にあしらわれた鳥のように柔らかな飾り毛が最大の魅力です。
外見
体高は、オスとメスで多少の個体差はあるものの、大体60cm~大きくても70cmほど。大型犬にしては少々小さめですが、猟犬らしく非常に引き締まった筋肉質な体型をしています。
いわゆる「ベルトン・カラー」と呼ばれる、まるでアートのようなブチ模様が特徴的で、ブルー・ベルトン、ブラック・ベルトン、レモン・ベルトンなど、毛色の種類も多種多様です。ブルー系は凛々しい雰囲気、レモン系は柔らかく優しい雰囲気。
同じ犬種でも大きくイメージが変わり、その美しさに魅入られる愛犬家が多いのも頷けます。
寿命
寿命は10歳~13歳といわれています。大型犬としては平均的な寿命ですが、かかりやすい病気がいくつかありますので注意が必要です。
かかりやすい病気
まず気をつけたいのは「股関節形成不全症」。大型犬であるイングリッシュ・セッターも例に漏れず注意が必要です。
歩きづらそうにしている、走りたがらない、足を引きずっている…等の異変がないかよく見てあげてください。少しでもおかしいと感じたらすぐに病院へ。
また、遺伝的に目や耳にも病気を発症しやすい犬種です。難聴(名前を呼んでも反応が鈍い)や視力低下(歩行速度の著しい低下やつまずきの増加)などの兆候が見られたら、こちらもすぐに病院に連れて行ってあげてください。
これらの症状により、恐怖心からの無駄吠え・無駄噛みが増えることもありますので要注意です。普段からのスキンシップが、早期発見の鍵となります。日々しっかりコミュニケーションを取ってあげてくださいね。
イングリッシュ・セッターの性格や気質
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猟犬としての血が濃いイングリッシュ・セッターですが、攻撃的な側面はあまりなく、その性格は穏やかそのもの。排他的な傾向も少なく、他の犬や子供ともすぐに仲良くなれる人懐っこさもこの犬種の特徴です。
また頭の回転も速く非常に賢いため、しつけもさほど難しくありません。
猟犬らしく我慢強い気質も持ちあわせていますので、根気よく教えれば難易度の高い指示もきちんと習得します。
一般家庭でも飼育しやすい性格・気質であることは確かですが、その反面寂しがり屋なところもありますので、家族がいない環境(長時間の留守番)などは他の犬種に比べても少々不得意です。
飼育の際は、家族皆でこまめなコミュニケーションを心がけてあげてください。
イングリッシュ・セッターの飼育方法
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散歩頻度
猟犬らしい特徴として、やはりベースの体力があるので飛んだり走ったりするのが大好き。毎日の散歩は必須です。
近所の軽い散歩(最低でも30分程度)を日課にした上で、たまにドッグランなどの広い空間に連れていくとよりストレス発散になって良いですね。30分程度の散歩なら1日2回の頻度で行い、ストレスを溜めないように気をつけてあげてください。
あまりに散歩の時間が少ないと体力を持て余してしまい、ストレスによる悪戯や無駄吠えが増える傾向もありますので要注意です。
フード頻度
給餌の頻度は、大体2回〜3回に分けるのが理想です。なるべくこまめに与えるようにしてください。運動量の高い犬種なので、一気に与えてすぐに運動すると胃捻転のリスクが上がってしまいます。
グルーミングについて
美しい毛並みが自慢のイングリッシュ・セッターは、抜け毛が多い犬種です。ブラッシングは毎日行うことが美しい毛並みを保つポイントとなります。トリミングやシャンプーなども、少なくても月に1回、理想は2~3回はしてあげたいところです。
飼育環境
飼育の際はなるべく広い場所で、自由に動き回れるスペースを確保してあげましょう。
前述の通り運動が大好きな犬種なので、もし室内飼いを考えている場合は散歩の時間や回数を増やすよう心がけてください。