犬種図鑑
2019年10月13日
好奇心旺盛なウェルシュテリア。日本では、飼っている人が少ない犬種です。どんな性格? 他のテリア種との違いとは? 今回は、ウェルシュテリアの特徴や性格、歴史、飼い方についてご紹介します。

ウェルシュテリアって、どんな犬?


画像:instagram ronnie.welsh.terrierさん

外見

ウェルシュテリアは、「テリアの王様」と言われているエアデールテリアをより小さくしたような犬です。柴犬ほどの大きさといえば、想像できるのではないでしょうか。

体型としては、平均体重が9〜10kgであり、体高が39㎝までとテリア種の中でも特徴である筋肉質でがっしりとした体つきをしています。面長の顔に小さくて丸い耳、しなやかな手足といったバランスが整ったコンパクトな体型をしています。

寿命

ウェルッシュテリアの平均寿命は13年前後といわれています。テリア種特有である毛の特徴から、皮膚疾患にかかりやすいため定期的なケアを小まめに行っていく必要があります。

ウェルシュテリアの歴史


画像:instagram lev_the_welshieさん

ウェルシュテリアの歴史は古く書物などは残っていませんが、一説によると13世紀から存在していると言われています。ウェルシュテリア系の犬はイングランドとウェールズに1200年以降、存在していたようです。名前の由来は、原産地であるイギリスのウェールズ地方からきています。

ウェルシュテリアの役割としては猟犬として主に扱われていました。害獣駆除を目的に狐やアナグマ、ウサギを狩る際、獲物を追い込む場面で重宝されてきた歴史があります。

イギリスにある犬種を認定する団体、ザ・ケネルクラブでは1886年にウェルシュテリアを犬種として認定しました。そして、1888年にアメリカへ渡り、その年に公認犬種となりました。

 

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ウェルシュテリアの特徴


画像:instagram welshterrier_annさん

被毛

ウェルッシュテリアの特徴として、毛色はブラックとタンもしくは、グリズルとタンという組み合わせが基本です。ウェルシュテリアは全体的に黄褐色の毛色をした犬種が多いといえます。

毛の長さは換毛期がないシングルコートであるため、他の換毛期があるダブルコート犬種に比べ短いといえます。そのため、抜け毛が少なくトリミングは必須となるでしょう。

体型

体型はテリア種特有の小型犬が多いようです。

かかりやすい病気

かかりやすい病気としては、皮膚疾患外耳炎があります。密集した被毛をもっていることから、ノミやダニが発生しやすい環境にあるといえます。

ウェルシュテリアの性格や気質


画像:instagram lev_the_welshieさん

一般的にテリアという犬種は頭が賢く気難しい性格が特徴的で、気が荒く興奮しやすいという気質が一般的です。しかし対照的に、ウェルシュテリアは、好奇心旺盛で明るい性格をしており遊ぶことが大好きな犬種です。多少は頑固で負けず嫌いな気質もあります。

最初は用心深く、初めて接する人間に対しては警戒心が強くなります。なので、初対面で仲良くなるのは中々難しいかもしれません。

一旦懐いてしまえば、人を楽しませようとお茶目な行動をとってくれるため、家庭内では周りを盛り上げる存在になるでしょう。時間をかけて優しく接していくことが、ウェルシュテリアと仲良くなるコツです。

ウェルシュテリアの飼育方法


画像:instagram lev_the_welshieさん

散歩の回数

ウェルシュテリアは様々いる犬種の中でも小型犬に属します。非常に元気で体力があるため運動量も比較的多いです。そのため、散歩の回数としては1日1〜2回、最低でも30分は確保しておきたいところです。

体重

体重が5kg~10kgの小型犬の場合、ドッグフード給餌量は75g〜150gになります。餌の頻度としては、犬の食べるスピードに合わせて、3〜5回に分けて摂取させてあげると良いでしょう。

グルーミング

グルーミング(犬の手入れ)頻度については、1ヶ月に1回2ヵ月に1回程度のトリミングやクリッピングが必要になってきます。

他の犬種と比べ抜け毛は少ないですが、毛玉になりやすいため家庭でも2日に1回はブラッシングを行った方が良いです。

ブラッシングはウェルシュテリア特有の美しい毛並みを整える目的はもちろんですが、血行を良くする効果や、ノミやダニの除去、体の健康状態を把握できるため必須です。

飼育環境

飼育環境に関して、ウェルッシュテリアは原産国がイングランドという温帯地域ではありますが実は寒冷気候でも繁殖が可能な犬種です。

また、冒頭の説明でもあった通り飼い主やの他の犬に対しても、慣れるまで警戒心を抱きやすいので、散歩や運動を行っている際に注意する必要があります。散歩を行う際には、リードを装着し、人が少ない散歩コースを選ぶなどの配慮をしてあげましょう。