2019年10月17日
【犬種図鑑】ジャーマン・シェパード・ドッグの性格や飼い方をご紹介
目次
ジャーマン・シェパード・ドッグってどんな犬?
日本では“シェパード”とよばれることも多いジャーマン・シェパード・ドッグ。警察犬をはじめ、災害救助犬、麻薬探知犬、軍用犬として活躍しているので、「頭がよくて強い犬」というイメージを持つ方が多いでしょう。
実際にとても利口で、“自分で考えて行動する”ということが得意な犬種です。
また責任感が強く、忠誠心にあふれています。見た目が逞しく、シュッとした顔つきをしているので一見怖そうに見えますが、とても穏やかで明るい性格。人にも懐きやすく、家庭犬としてしても向いています。
ですが、飼育環境やしつけによって性格や気質が大きく変わるので、飼い主は正しい飼育方法を知る必要があります。
ジャーマン・シェパード・ドッグの歴史
ジャーマン・シェパード・ドッグは、ドイツの“オールド・ジャーマン・シェパード”と呼ばれる牧羊犬が起原。たぐいまれなる知能と運動能力の高さで、ドイツの農家で古くから家畜の管理や番犬、荷物の回収などを行う、使役犬として活躍していました。
19世紀末~20世紀初頭に優秀な軍用犬を作るため、オールド・ジャーマン・シェパードを元に繁殖を繰り返されて、現在のジャーマン・シェパード・ドッグが誕生。
日本には、第二次世界対戦前に初めて輸入され、その後警察犬や介助犬などとして活躍しています。
ジャーマン・シェパード・ドッグの特徴は?
画像:instagram germanshepherrdsさん
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:60~65cm
- 平均体重:30~40kg
- 被毛:短毛がスタンダート
- 被毛の色:ブラックベース
- かかりやすい病気:股関節形成不全
外見
オスの体重は30~40kg、メスの体重は22~32kgが標準です。体高は、オスが60~65cm、メスが55~60cmで大型犬に分類されます。
被毛
毛色で多いのが、ブラックをベースに茶色や黄色、レディッシュなどが部分的に入っているタイプ。ブラックやグレーの単色の個体もいます。
かかりやすい病気
大きな立ち耳が特徴で、腰が下がった体型。そのため、関節の疾患に注意しなければなりません。股関節形成不全は、特に多い疾患です。遺伝しやすいてんかんや、アトピー性皮膚炎、大型犬に多い胃捻転などにも注意してください。
ジャーマン・シェパード・ドッグはどんな性格?
画像:instagram thegermanshepherdworldさん
活発で、大胆不敵な性格です。また洞察力と忍耐力があるので、飼い主の指示に正確に従い、最後までまっとうしようとします。
他の犬に対しても比較的友好的で、落ち着いた気質を持っている個体が多いです。子犬の頃から、他の犬とコミュニケーションをとることや、服従訓練を繰り返し行うことで、ジャーマン・シェパード・ドックらしい自信に満ち溢れた、勇敢な性格になるでしょう。
ただ序列意識が強く、頑固な一面も。飼い主が、確固たる態度で自信を持ってしつけをする必要があります。
ジャーマン・シェパード・ドッグを飼うときに気を付けたいこと
<飼育方法>
- 散歩頻度:朝夕の二回、1時間程度
- 食事の回数:1日1回
- ブラッシング:週に1回
散歩の頻度
運動が大好きで、持久力と体力があるので、朝夕の2回、最低でもそれぞれ1時間程度の散歩が必要です。また、時には自由に走り回れるドッグランでの運動や、広い飼育環境の確保などをして、ストレスをしっかりと発散させる必要があります。
餌の頻度
餌は成犬(8ヶ月以降)の場合、1日1回が基本です。太りやすい体質なので、あげすぎに注意しましょう。
遊びやしつけ
知的なジャーマン・シェパード・ドッグは、頭を使う遊びが大好き。におい当てや捜索遊びなどを取り入れ、体と頭を同時に使う遊びを取り入れましょう。その際は、しっかりとアイコンタクトを取ることで、飼い主をいつでも意識させ、コマンドに従うクセをつけさせます。
ブラッシング
短毛のダブルコートなので、春にはかなりの抜け毛があります。また、毛の生え変わり時期以外にも、1年中抜け毛がある犬種です。基本的に週に1回、抜け毛の時期には2日に1回を目安にグルーミングをしてあげてください。
これからジャーマン・シェパード・ドッグ飼う方へ
画像:instagram germanshepherrdsさん
ジャーマン・シェパード・ドッグは、初心者には向いていないといわれています。この犬種は、上記でも紹介した通り序列意識が強く、犬の飼育や訓練に知識を持った飼い主が、自信を持ってしつける必要があるからです。
ですが家族にはとても愛情深く、忠誠心を持っています。ジャーマン・シェパード・ドッグの訓練は、生後8週間という早い時期から行わなければなりません。子犬の頃から、繰り返し訓練することで信頼関係を築き、より良いパートナーなれるでしょう。
また、作業意欲が高いため役割を与えることで自尊心や社会性を育てることができます。子犬の頃から、“仕事を与えては褒める”ということを繰り返すことが大切です。