犬種図鑑
2020年3月29日

スキッパーキってどんな犬?

ベルギーのフランドル地方で生まれたスキッパーキ。その歴史は古く、17世紀頃には存在したと言われています。ふわふわの被毛に、焦げ茶色のつぶらな瞳、ピンと尖った三角形の耳を持ち、スピッツにも似た愛嬌のある見た目をしています。首回りの毛は特にボリュームがあり、ケープをまとっているような上品な雰囲気を感じさせます。日本ではまだ珍しい犬種で、飼っている方は少ないですが、今後人気が高まることが大いに期待できます。

ベルギー生まれのスキッパーキの歴史

スキッパーキの出自は明らかになっていない部分も多くあります。船の番犬として飼育されていたという説や、ベルギー原産の牧羊犬ベルジアン・シェパードを小型化したとの説もあります。

ベルギー国内では、市民や職人たちの間でも親しまれ、ネズミ捕りとして家庭でも飼われていたようです。1882年、ドッグショーに初出場し、その後ベルギーのマリー=アンリエット王妃にも可愛がられたことで、多くの注目を集めました。さらにイギリスやアメリカをはじめとしたベルギー国外の国々でもその人気が広まり、愛好家が増えてきています。

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スキッパーキの特徴と気をつけたい病気

被毛

被毛は短中毛種で、ダブルコートです。毛色はブラックが主流ですが、チョコレートやクリームもあります。

外見

体型はスクエアで、体長と体高がほぼ同じくらいです。体高は25cm〜33cm、平均的な体重は4kg〜8kgです。

小型犬に属しますが、サイズは柴犬を一回り小さくしたくらいの大きさです。尻尾は昔は断尾を行うことも多かったのですが、近年は尻尾ありの場合がほとんどです。

かかりやすい病気

スキッパーキは他の犬に比べると健康で丈夫と言われ、寿命は12歳から18歳くらいです。

かかりやすい病気の例としては、股関節形成不全症、大腿骨骨董壊死、甲状腺機能低下症が挙げられます。

スキッパーキはどんな性格の持ち主?

長所としては大変賢いところが挙げられます。

また好奇心旺盛で、楽天的なところもありますので、その姿に元気をもらうこともあるでしょう。用心深く、周りの環境に敏感な面もあるため、番犬にも適していると言われます。

飼い主に対しては基本的には従順なものの、自立心と聡明さゆえに、自分で判断して行動してしまうことや、飼い主の言うことを無視するような態度を示すこともあります。

このことから、スキッパーキの性格は小悪魔的と言われます。たまに自由なふるまいをするのもこの犬種の性格の特徴です。

スキッパーキを飼育するにあたってのポイント

ブラッシング

スキッパーキは特に抜け毛の多い犬種で、換毛期には非常に多くの毛が抜けます。それ以外の時期でも週に4、5回はブラッシングやコーミングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。

月に1回程度の定期的なシャンプーも必要です。

散歩

散歩は少なくとも1回30分、1日2回以上は連れ出してあげましょう。

適度な運動量を意識し、ストレスを発散させてあげることが大事です。

餌の頻度

餌の頻度は、他の犬種と同様で、成犬の場合1日2〜3回を目安に考えてください。

飼育環境

ダブルコートの被毛を持つため寒さには強い反面、暑さには弱いところが弱点です。

そのため、室内飼育が適しています。関節疾患には特に注意が必要ですので、日頃から歩き方に変化がないかなど気をつけて観察しましょう。

スキッパーキをこれから飼う方へ

小型な体ながら活発で運動能力の高いスキッパーキ。

ドッグオーナーとしては、体を動かすのが好きな方や、日本国内では飼育している人がまだ少ないため、人と違った犬を飼いたいという方にもおすすめです。

明るい性格を持ち、賢く忠実で、時に人間らしい一面も見せるスキッパーキは、一緒にいて飽きることがないでしょう。

家族の中に迎え入れ、愛情をかけて信頼関係を築いていけば、かけがえのない人生のパートナーとなるでしょう。