犬種図鑑
2019年8月11日
トイプーよりひと回り小さいサイズの犬種、タイニープードル。ぬいぐるみのような可愛さから、人気の高い犬種となります。今回は、そんなタイニープードルの特徴・性格・飼い方・かかりやすい病気・歴史などをご紹介します。

タイニープードルってどんな犬?

 

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くりくりの目にウェーブがかかった柔らかい毛が特徴のタイニープードルは、まるでぬいぐるみのような見た目と愛らしいしぐさで人気が高い犬種です。

タイニーとは“とても小さな”という意味で、体高が25cm、体重が2~3kgとトイプードルよりもさらに小さい超小型犬サイズ。出産頭数が少ないため、高価な値段で取引をされます。また、顔立ちやサイズによって金額が大きく変わるのも特徴です。

タイニープードルは明るく無邪気な性格で、人間にとてもよくなつきます。ですが、わんちゃんは体が小さければ小さいほど神経質で怖がりな気質の個体が多いです。またちょっとした段差などで怪我をする危険性もあるので、タイニープードルを飼うときときは、精神面・肉体面ともにしっかりとケアをする必要があります。

トイプードルの一種 タイニープードルの歴史

 

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FCI(国際畜犬連盟)の規定でプードルを分けると、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイの4種類です。タイニープードルは、正式な犬種とは認められておらず、この中のトイに分類されます。

元々プードルはスタンダードサイズで、ロシアか中央アジア北部に生息していた犬種といわれています。その後、ヨーロッパに渡りドイツやフランスで猟犬として活躍していました。

16世紀ごろからプードルの人気が高まり小型化がすすめられ、18世紀にはトイプードルが誕生し愛玩犬として人気を博します。日本でも小型犬ブームに後押しされ、21世紀に入り爆発的な人気に。2008年には、犬籍簿登録数第1位の犬種になっています。

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タイニープードルの特徴は?

 

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トイ・プードルとの比較

タイニー・プードル トイ・プードル
大きさ 超小型犬 超小型犬
体高 25cm以下 ~28cm
体重 2~3kg ~4kg
被毛 シングルコート シングルコート
被毛の色 レッド、
ブラック、
ブラウンなど
レッド、
ブラック、
ブラウンなど

被毛

タイニープードルの被毛は、巻き髪のように独特なウェーブをしているのが特徴です。縮れ毛になっている個体も稀にいます。

毛色は様々で、レッドやブラック、ブラウン、ホワイト、アプリコット、シルバーなどです。抜け毛は少ないですが、毛が伸び続けるシングルコートなので、定期的にカットをしなければなりません。

外見

タイニープードルの体高は25cm以下、体重は2~3kgです。ですが、まだまだ安定してタイニープードルを産むことは難しく、“成犬になるとそれ以上の大きさになった”というケースもよくあります。タイニープードルの基準を上回らないようにと、フードの量を極端に制限する方がいますが、それは虐待に当たるので絶対にやめてください。

かかりやすい病気

タイニープードルなどの超小型犬は、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)を起こしやすいので注意が必要です。

これは後ろ足の膝の骨が外れてしまう病気で先天性の場合が多いですが、打撲などによる後天性の場合もあるので、打撲や落下をした際には、歩き方がおかしくないかなどを注意して観察してください。

また、タレ耳は雑菌が繁殖しやすく外耳炎にかかりやすいので、耳周りのケアもしっかりしましょう。

タイニープードルはどんな性格?

 

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タイニープードルは、とても人懐っこく人見知りをしません。飼い主にとても従順な性格で、知能が高いので、しつけがしやすいといわれています。しかし、甘やかして一度わがままを通すと、無駄吠えなどの原因になるので、子犬のころから一貫した姿勢でしつけをしなければなりません。

また、それぞれの毛色によって性格が異なるといわれています。

例えば一番人気のレッドカラーのタイニープードルは、天真爛漫で人懐っこい個体が多いです。

ブラックは、骨格がしっかりとしていて落ち着いています。

アプリコットは神経質な性格、ホワイトは甘えん坊といった具合です。

一概には言えませんが、タイニープードルを飼う時の参考にしてください。

タイニープードルの飼い方や注意点

 

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<飼い方>

  • 散歩頻度:散歩は1日2回、各15〜30分程度
  • 食事の回数:生後6ヶ月までは1日4回、それ以降は1日2回
  • ブラッシング:週に1回
  • 飼育環境:室内飼い

散歩について

タイニープードルは、運動が大好きな犬種です。体が小さく、室内で動き回っているからといって、散歩が不要ということはありません。ですが、長時間の散歩は疲れや関節痛などを引き起こしてしまうため、散歩は1日2回、各15〜30分程度を目安にしてください。

フードの頻度

フードの頻度は、生後6ヶ月までは1日4回、それ以降は1日2回です。

体の小さいタイニープードルは、1度に1日に必要なフードを食べ切ることができません。体重の増加や食べっぷりを見ながらフードの回数を調整してくださいね。

グルーミングについて

ウェーブをしている毛は絡まり毛玉ができやすいので、定期的にグルーミングをして抜け毛などを取り除く必要があります。

特に目の周りは 、最低でも週に1回は自宅でグルーミングをしてあげてくださいね。そして1ヶ月に1cmほど毛が伸びるので、月に1回~1ヶ月半に1回は、トリミングをしましょう。

飼育環境

飼育環境ですが、室内飼いが基本です。

人間にとってはなんてことない段差でもタイニープードルにとっては命を落とすケガに繋がることもあるので、段差にスロープをつける、ローソファにするなど危険な要素は取り除くようにしましょう。

これからタイニープードルを飼う方へ

 

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タイニープードルは、無邪気で明るい性格なので、太陽のような存在で家庭を明るくしてくれるでしょう。ぬいぐるみのような愛らしい見た目は、どこに行ってももてはやされること間違いなしです。

タイニープードルを飼う方は、その小ささに魅力を感じている方が多いでしょうが、成犬になってみると“タイニーサイズよりもかなり大きくなる”ということはよくあります。

誕生したばかりのときには確実にタイニープードルかははっきりと分かりません。大きさにこだわりがある場合は、体格が分かりやすい6ヶ月以降の子犬を購入する、お父さんやお母さんだけでなく祖父母の体重や体型も確認する、というような対策をしましょう。