
2019年10月17日
【犬種図鑑】スコティッシュテリアってどんな犬?特徴や性格をご紹介!
目次
スコティッシュテリアってどんな犬?
画像:instagram wednesdaythescottieさん
ピンと立った耳、ひげのようにたっぷり生えた口周りの毛がなんともユーモラスで可愛いらしい姿のスコティッシュテリア。「スコッティ」という愛称でも呼ばれています。
その名前からもわかる通り、スコットランドを原産地とし、テリア種を代表する犬種です。
世界各国で根強い人気がありますが、ディズニー映画の名作『わんわん物語』や『101匹わんちゃん』にも登場したことから、広く知られている犬種です。
またアメリカのフランクリンルーズベルト大統領やジョージ・ブッシュ大統領をはじめ、著名人たちのペットとしても愛されてきました。
スコットランドを代表するテリア その歴史とは
画像:instagram wednesdaythescottieさん
スコティッシュテリアの歴史は古く、スコットランドのテリア種の中でも最も古い犬種とも考えられています。
16世紀初頭に「スカイ・テリア」として記録されている犬が先祖なのではないかという説もあります。
スコットランドのハイランド地方で飼育されていたスコッティはアナグマやキツネ、カワウソなどを捕まえるために狩りの際に重宝され、また農場では害獣駆除のために用いられました。
1860年頃にはドッグショーにデビューしましたが、実は「スコティッシュテリア」という名前はその地方の他のテリア種も含めた総称として使われていたのです。
愛好家たちによって議論が進められ、犬種の確立が進められていきました。そして1883年頃にはアメリカへ輸出され、次第に世界的な人気を得ていくようになりました。
スコティッシュテリアの見た目の特徴とかかりやすい病気
画像:instagram wednesdaythescottieさん
<特徴>
- 大きさ:小型犬
- 標準体高:25〜28cm
- 平均体重:8〜10kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:ブラック、ウィートン、ブリンドル
- かかりやすい病気:尿石症など
外見
スコティッシュテリアの体高は25〜28cmで、体重は8〜10kgです。狩猟犬として活躍していた頃は、地中に潜ることも求められたので、短足で細長い体型が特徴的です。小型犬ながら足腰がしっかりとしています。
被毛
毛の色はブラックが多いですが、他にもウィートン、ブリンドルといった色があります。足が隠れるほど長い毛が特徴的ですが、被毛はダブルコートで、硬めのオーバーコートと、柔らかめのアンダーコートの2層からなっています。
かかりやすい病気
注意したい病気には、悪性リンパ腫、フォン・ヴィレブランド病、肺動脈弁狭窄、スコッチけいれん、尿石症などがあります。またアトピー性皮膚炎予防のためにも皮膚を清潔に保ってあげることも大切です。
スコティッシュテリアはどんな性格の持ち主?
画像:instagram wednesdaythescottieさん
テリア種独特のプライドが高く気難しい性格を受け継いでいます。19世紀にはダンバートン伯ジョージに、「最後まで抵抗する頑固者」と言わしめたほどです。
明るく活発なところがありますが、負けん気の強さは他の犬に対しても発揮されることがしばしばあります。
いきなり吠えかかってしまう場合もあるので、子犬の頃から他の犬や飼い主以外の人間にも慣れさせるトレーニングも行っておいたほうが良いでしょう。
縄張り意識も強いので、室内での飼育の方がおすすめです。スコットランドでは屋外飼育されていることもありますが、日本で飼っている人のほとんどは屋内での飼育を選んでいます。
スコティッシュテリアを迎えるにあたって気をつけたいこと
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回30分
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:最低週3日
運動頻度
小柄な体格の割には活発ですが、運動は1日2回30分程度、散歩の時間をとれば十分です。
食事回数
1日の食事回数は、子犬の頃は3〜4回、成犬では1日2回で、年齢に応じた量と回数を考えてあげてください。
ブラッシングについて
ブラッシングは最低週3日、できれば毎日行ってあげてください。
というのも、スコティッシュテリアのオーバーコートはワイヤー状で絡まりやすいため、抜け毛がとどまってしまうことがあるからです。
そのままにしておくと風通しが悪く、皮膚病を引き起こす可能性もあります。
また、毛が伸び続ける犬種のため定期的なトリミングが必要となります。
プラッキングを行えば、もともとの特徴である硬い毛質を保つことができます。
スコティッシュテリアをこれから飼う方へ
画像:instagram jessie_doris_scottieさん
何世紀にもわたって、多くの人々に愛されてきたスコティッシュテリア。
テリア種ならではの頑固な性格が強く残るため、誰にでも飼育できる犬種ではありません。
しかし辛抱強くじっくりと向き合えば、賢く明るい性格のスコッティに癒されることまちがいありません。
アメリカの大統領たちにも愛されていた理由がきっとわかるはずです。
長毛種であるため、被毛のケアなどお手入れに手間がかかりますが、その分愛犬との時間を大切に過ごせるでしょう。