
2019年10月20日
【犬種図鑑】日本スピッツは小さな冒険家?特徴や性格をご紹介
目次
日本スピッツってどんな犬?
白くてふわふわとした被毛がとってもかわいらしい日本スピッツ。
その名前の通り、日本国内で独自に交配を重ねて発展しためずらしい犬種です。
ショップなどで見かけることは多くない犬種ですが、人気ロックバンドがきっかけで犬種名だけは知っている、という方も多いのではないでしょうか?
体高はおよそ35cmで、分類上は中型犬の大きさです。
長いマズルととがった立ち耳を持っているのが特徴で、小型犬の人気犬種ポメラニアンと顔つきが似ている部分があります。
日本スピッツの歴史
日本スピッツのルーツに関して、じつは詳しいことはよくわかっていません。
1920年代にアメリカやカナダなどから国内に輸入された犬種不明の洋犬が原種と考えられており、1930年代ごろには繁殖も行われている記録が残っています。
そして、戦後の高度経済成長期に突入するとスピッツはかわいらしい見た目から大ブームを引き起こし、大量に繁殖がなされました。
しかし、神経質な性格ゆえの無駄吠えの多さや、より小さくかわいらしいポメラニアンの登場があだとなり、スピッツの人気が続くのはそう長くありませんでした。
現在では無駄吠えをしてしまう特性を改善した選択繁殖が行われるようになり、おだやかな性格へと変化しています。
日本スピッツの特徴
<特徴>
- 大きさ:中型犬
- 標準体高:30cm~38cm
- 平均体重:9kg~11kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:ホワイト
- かかりやすい病気:脱臼、皮膚疾患
体型
すらりとしたメリハリのあるボディに、ピンと立った立ち耳を持っています。
また、口が大きめでマズルが長いのも特徴的です。
毛の長さ
日本スピッツの被毛は白くてふわふわとしているのが特徴です。
上毛と下毛に分かれたダブルコートですので、換毛期には毛が生え変わります。
毛色
基本的には白い毛色のみです。
注意したい病気
四股が短いため、膝や肘の関節などが脱臼してしまうことがあります。
筋肉をつけるために毎日の運動をしっかりさせてあげましょう。
また、皮膚疾患も発症しやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。
日本スピッツの性格
かつて昭和期にブームになった当時の日本スピッツの性格は、元気で遊び好き、そしてたいへん好奇心が強い一方で警戒心が非常に高い、という特徴がありました。
しかし、その警戒心の強さゆえに無駄吠えがひどく、「うるさい犬」というイメージがついてしまいました。
ですが、近年では性格改善を目的とした選択繁殖が盛んに行われ、以前よりおだやかで無駄吠えの少ない性格の個体が主流になっています。
散歩などでしっかりストレス発散を行ってあげれば、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいとして、その人気をじわじわ復活させています。
日本スピッツの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩頻度:30分以上の散歩を1日2回以上
- 食事の回数:140gほどの量を2~3回
- ブラッシング:週2~3回
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
ストレスをためない為にも、毎日十分な散歩時間をとることが重要です。
30分以上の散歩を1日2回以上行ってあげるとよいでしょう。
ごはんの量・頻度
成犬の場合、1日あたり140gほどの量を2~3回にわけて与えましょう。
お手入れの頻度
長毛種で毛量の多い犬種なので、こまめなブラッシングは必須です。
普段でも週2~3回、換毛期には毎日でもブラッシングをしてあげましょう。
飼育環境
日本の高温多湿な夏の環境は日本スピッツにとって大変つらい環境ですので、クーラーやペット用の冷却グッズなどで温度調整をしてあげる必要があります。
これから飼う方に向けて
ふわふわと綿菓子のような被毛を持つ日本スピッツ。
その素顔は、時に「小さな冒険家」と言われるような愛らしさです。
遊び好きな一面があるので、ボール遊びやフリスビーなど広い場所で自由に動き回れる遊びをたくさんしてあげましょう。
また、賢く物覚えも非常に良いため、しつけも比較的簡単な傾向があるようです。
真っ白で愛くるしいちいさな冒険家を、家族の一員に迎えてみてはいかがでしょうか?