2019年11月18日
【犬種図鑑】マルチーズを飼う際に気をつけることは?特徴や性格もご紹介
目次
「マルチーズ」ってどんな犬?
かつて中世ヨーロッパでは、貴族たちの間で「抱き犬」と呼ばれ、とてもかわいがられていたマルチーズ。世界最古の愛玩犬として、世界中の人々から愛されてきました。真っ白な長い被毛が特徴で、ヘンリー8世やヴィクトリア女王にもかわいがられていたというのは、とても有名な話です。
日本にマルチーズがやってきたのは1960年代ごろからですが、すぐに人気となり、日本でもずっと親しまれてきた犬種です。
抱っこされるのが大好きで、高齢者や、障害・病気を持っている方を癒すセラピー犬としても活躍しています。
マルチーズの歴史
原産地はイタリアのマルタ島。紀元前1500年ごろに、フェニキア人に持ちこまれた犬が起源とされ、島の中で独自に発展した犬種とされています。マルタ島は貿易の中継点だったので、そこから商人たちによってさまざまな国に広がっていきました。
マルタ島がイギリス領になってからは、貴族たちの間でマルチーズを飼うことが大流行し、「抱き犬」として愛されてきました。
日本では、1968年から15年間も登録数ナンバー1を誇り、もちろん今でも根強い人気を誇っています。
マルチーズの特徴
<特徴>
- 大きさ:超小型犬
- 標準体高:20~25cm
- 平均体重:2~3kg
- 被毛:シングルコート
- 被毛の色:純白のものがほとんど
- かかりやすい病気:目の病気
外見
体高は20~25cm、体重は2~3kgの超小型犬。運動量が少なくてすむ犬種なので、おうちで飼うのにぴったりです。
毛色
マルチーズの最大の特徴は、白く長い絹のような被毛。温暖な気候のマルタ島が原産なので、シングルコートで、季節によって毛が抜けることがありません。色は純白のものがほとんどですが、まれにレモンと呼ばれる黄色がかった白、薄いベージュの個体もいます。
注意したい病気
気を付けたい病気としては、目の病気。遺伝的疾患を抱える個体も多いので、目の異常には気を付けるようにしましょう。また、小型犬は、食欲が落ちると、低血糖におちいりやすい傾向にあるので、特に子犬のころは、規則正しくエサやりをするように心がけてください。
また、犬は高齢になると心臓病にかかりやすくなりますが、マルチーズは9歳ごろから注意が必要となります。
マルチーズの性格や気質
昔から愛玩犬としてかわいがられていただけあって、とても穏やかで明るい性格です。また物覚えもよいので、とてもしつけがしやすい犬種です。
一方、活発で気の強い一面もあるので、時には自分より大きな犬に向かって吠えかかるなど大胆な行動で飼い主をびっくりさせることも!
マルチーズ本来の明るさや活発さを引き出すためにも、小さいころから色々な場所に連れ出し、さまざまな経験をさせることが大切です。
マルチーズの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩頻度:20分くらい
- 食事の回数:2~3回
- ブラッシング:毎日
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
長時間の散歩は必要なく、室内で遊んだり、気分転換に20分くらい外を歩いたりするだけで、充分満足します。
ごはんの量・頻度
運動量が少ないので、太らないようにエサの与え過ぎには注意すること。90~95g程度のエサを1日2~3回に分けて与えます。低血糖にならないように、規則正しくエサをやるようにしましょう。
お手入れの頻度
長く白い被毛は、どうしても汚れがち。毎日、ブラッシングを欠かさないようにしてください。また、週に1回はシャンプーが必要です。トリミングは月に1回。被毛が長いので、色々なカットを楽しむことができます。
目の周りはいつも清潔を保てるように、こまめに涙や目やにを拭いてあげること。また、外耳炎にならないように耳もしっかりと掃除してあげましょう。
飼育環境
マルチーズは室内飼いの犬種です。飼い主にたっぷり甘えたがるので、いつも一緒にいるのが望ましいでしょう。
これからマルチーズを飼う方へ
とても甘えん坊で、人間のそばにいることが大好きなマルチーズ。ついついかまいたくなってしまいますが、かまいすぎは厳禁。わがままにならないように、子犬のときから、きちんとしつけをしておくことが大切です。人間が先で、犬は後だということを小さいときからしっかり教えておくことで、良い関係を築くことができるはず。
セラピー犬として活躍するだけの穏やかさと優しさで、きっと一緒に住む人間の心を癒してくれることでしょう。