2019年11月19日
【犬種図鑑】ミニチュアピンシャーの生態とは?特徴・性格・飼い方をご紹介
目次
ミニチュアピンシャーってどんな犬?
凛々しくてクレバー。まるで貴族のように気高い雰囲気が魅力のミニチュアピンシャー。その見た目からドーベルマンの子犬かと思った方もいるかもしれません。
よく似ているといわれますが、実はミニチュアピンシャーの方が歴史が古いんですよ。
日本ではまだあまり有名な犬種ではありませんが、今回はあまり知らない方からこれから飼いたいと思っている方まで必見!ミニチュアピンシャーの隠された魅力を余すことなくご紹介していきたいと思います。
ミニチュアピンシャーの歴史
「ミニピン」の愛称と共に世界中で愛されてきたミニチュアピンシャー。その歴史は古く、大体17~18世紀頃には既に飼育されていました。
ルーツは、小型の害獣を駆除するために飼育されていたヘル・ピンシェルをより小型に改良したのが始まりといわれています。
前述の通りドーベルマンに似ていますが、その歴史はドーベルマンよりも古く、逆にドーベルマンの方が「ミニチュアピンシャーのような勇敢さを備えた大型犬を交配したい」という意図のもとで改良されたといわれています。
ミニチュアピンシャーの特徴や、飼うにあたって気をつけたいことは?
<特徴>
- 大きさ:小型犬
- 標準体高:30cm前後
- 平均体重:4kg~5kg
- 被毛:シングルコート
- 被毛の色:単色とバイカラー
- かかりやすい病気:耳介辺縁皮膚症
体型
体高は30cm前後のスクエア型。
元々スタイルの良い犬種ですが、スタイルが良く見えるもう一つの秘密はくっと前足を高く上げて歩く「ハックニー」と呼ばれる歩き方。気品が漂うと共に、より足の筋肉が引き立って美しく見えるんですよ。
被毛
上品で艶のある毛並みと、しなやかな筋肉が魅力のミニチュアピンシャー。毛色は単色とバイカラーの両方あり、レッド、ブラック、ブラウンの組み合わせが主です。
毛質は短毛で、且つシングルコートなのでお手入れは比較的楽ですね。
かかりやすい病気
飼うにあたり気をつけたいのはやはり病気。耳の大きな小型犬はどの犬種も注意が必要ですが、「耳介辺縁皮膚症」には十分な注意が必要です。
主に耳の血行不良によって罹患しますので、まず大切なのは冷やさないこと。真冬のお散歩は頭まですっぽりと覆うようなフード付きパーカーなどがおすすめです。
ミニチュアピンシャーの性格や気質
画像:instagram miniaturepinscher_sakuraさん
性格は好奇心旺盛でパワフル。とてもエネルギッシュな犬種です。
警戒心が強く人見知りな部分もありますので、大きな声を出しながら近づいたりすると攻撃されてしまう場合もありますので注意が必要です。
自分より身体が大きな犬にも果敢に立ち向かう勇敢さも持ち合わせていますので、昔から番犬としても広く活躍してきました。
とはいえ懐きにくいというわけでは決してなく、一度信頼を築くことができれば忠誠心はとても強い犬種なので、家族の良きパートナーになってくれることは間違いありません。
ミニチュアピンシャーの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日1回、30分以上
- 食事の回数:運動量による
- ブラッシング:週に1~2回程度
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
とても運動能力が高く筋肉量も多い犬種なので、毎日の散歩は必須です。少なくても1日1回、30分以上の散歩を心がけてください。
ごはんの量・頻度
餌の頻度は運動量に合わせて調節を。美しい筋肉を保つためにも、おやつはタンパク質多めのものがおすすめです。
お手入れの頻度
短毛のシングルコートなのでブラッシングは1日に何度もする必要はありません。逆に頻度が多すぎると皮膚を傷つけてしまう場合がありますので、1日に1回、ラバーブラシで優しく撫でるようにブラッシングする程度で大丈夫です。
飼育環境
寒さに弱いので、冬場は服を着せるなどして対策を。夏でもクーラーの効きすぎた部屋などは苦手です。温度差で体調を崩しやすい犬種ですので、温度調節には気を配ってあげてくださいね。
これからミニチュアピンシャーを飼う方へ
今回はミニチュアピンシャーの魅力や飼い方をご紹介しました。
見た目も美しく、性格もスマートなミニチュアピンシャー。その気高い佇まいと性格に魅了される愛犬家は本当に多いんですよ。
持ち前の運動神経の良さからドッグスポーツなども得意なので、一緒にトレーニングをして競技イベントに出てみるのも面白いかもしれません!
とにかく外が大好きですので、真冬や梅雨などなかなか外に出られない時期はボール遊びなどで身体をたくさん動かせるようにしてあげてくださいね。