2019年11月18日
【犬種図鑑】ラサアプソの生態とは?特徴や性格、シーズーとの違いについてご紹介
目次
ラサアプソってどんな犬?
チベット原産のラサアプソ。まっすぐ伸びた豊かな長い被毛は美しく、神々しさにあふれた優美な姿を持ちます。それもそのはず、かつては聖なる犬としてチベットの僧院で飼育されていた犬なのです。「ラサ」は聖都の名前、「アプソ」はチベットの言葉で長い毛を持つこと、またはヤギを意味します。僧院への侵入者を発見し、僧侶たちに知らせる役割を果たしていました。
現在は愛玩犬として親しまれていますが、すぐれた聴覚を持っていることから、聴導犬としての役割をこなすこともあります。
シーズーに見た目が似ていると思う方もいるかもしれませんが、シーズーはラサ・アプソとペキニーズをかけ合わせて生まれた犬種です。
チベットの聖なる犬 ラサアプソの歴史
ラサアプソの歴史はとても古く、800年ほど前にはすでに存在していたようです。ヒマラヤの山岳地帯に生息したラサアプソは、厳しい自然環境から身を守るために厚い被毛を持っています。
やがて僧院で飼育されるようになります。ラサアプソは亡くなった僧侶たちの生まれ変わった姿とも考えられ、守り神として崇められていました。また持ち前の聴覚能力を発揮し、侵入者から僧院を守る存在でもありました。
1920年代にはイギリスにもたらされ、また1930年代にはダライ・ラマからの贈り物としてアメリカへ。次第に西洋諸国やアメリカでの繁殖が行われていきました。
ラサアプソの特徴とかかりやすい病気
<特徴>
- 大きさ:小型犬
- 標準体高:25〜28cm程度
- 平均体重:6〜7kg程度
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:バリエーション豊か
- かかりやすい病気:鼻腔狭窄、口蓋過長など
体型
体長は体高はよりも長く、体高は25〜28cm程度、体重は6〜7kg程度の小型犬です。シーズーよりは少し大きめです。
被毛
毛色はホワイト、ブラウン、ブラック、ゴールデン、サンド、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、スモーク、パーティ・カラーなどバリエーション豊富です。
被毛はダブルコートで、まっすぐで硬いロングヘアーです。小柄ですが、意外にしっかりした体格をしています。
注意したい病気
重大な遺伝性疾患もなく比較的健康な犬種ですが、かかりやすい病気には鼻腔狭窄、口蓋過長があります。被毛を放っておくと皮膚病にかかってしまうこともありますので、清潔に保つように心がけてください。
ラサアプソはどんな性格?
飼い主にはよく懐きますが、見知らぬ人に対しては用心深く接するところがあります。小さい子どもとの相性はあまりよくありません。
基本的には明るい性格ですが、プライドが高く独立心もあり、言うことも聞かないことも。子犬の頃からしっかりとしつけをする必要があります。
よく吠える点もラサアプソの特徴です。物音に敏感に反応し、よく吠える傾向にありますので、番犬としての役割も期待できます。その一方、集合住宅での飼育の場合には吠え声に注意が必要です。
ラサアプソを飼う上で気をつけたいポイント
画像:instagram moonstaryuka_lhasa_apsoさん
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日30分程度
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:毎日
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
毎日のお散歩は1日30分程度が目安ですが、遊ぶことも大好きなので、運動の中におもちゃを取り入れると喜びます。
ごはんの量・頻度
毎日の食事回数は、成犬の場合1日2回が目安ですが、子犬のときや老犬になってからは1日3〜4回です。年齢や体調に合わせて調整してください。食欲旺盛ですが、餌の与えすぎにも注意が必要です。
お手入れの頻度
被毛は放っておくと、床についてしまうほど長く伸びてしまいます。毎日しっかりブラッシングをしてあげましょう。トリミングは1ヶ月〜2ヶ月に1回程度が目安です。
飼育環境
屋外飼育はおすすめできません。飼い主の目が行き届く室内で飼育してあげましょう。
ラサアプソをこれから飼う方へ
なんといっても豊かな被毛がラサアプソの魅力。気品があふれる容姿に一目惚れしてしまう人も多くいます。国内ではメジャーな犬種ではありませんが、今後人気が高まる可能性も。
毛が伸びる犬種なのでお手入れが大変ではありますが、愛犬の魅力を引き出せるようなヘアアレンジを考えるのも楽しみの1つとなることでしょう。
性格は強情な麺もありますが、信頼できると思った人間に対しては愛情深く接します。家庭に迎え入れると、日々喜びをもたらしてくれるメンバーとなるはずです。