2020年1月24日
犬が散歩中に臭いを嗅ぐのはなぜ?におい嗅ぎの大切さを知ろう
臭いを嗅ぐのはなぜ?
愛犬が毎日の散歩で一生懸命に臭いを嗅ぐことがありませんか?実はこの行動は犬が熱心に情報収集をしている証です。
時にはあまりに夢中に臭いを嗅ぎ、その場から離れたくないとアピールすることもあるでしょう。
犬はとても嗅覚がすぐれています。その程度は人間の数百倍とも数千倍ともいわれるほどです。一部の犬種は1km先の臭いまで嗅ぎ分けることができるほどです。
私達がテレビを見たり、スマホを使ったり、友人と話すことで情報を得ることと同じ成果を犬はこの行動で得ています。
特に他犬のマーキング(オシッコ)跡の臭いからは、相手の年齢、性別、行動範囲、発情の有無、病気の有無、体格など様々な情報を得られるといわれるほどです。
一見、なぜ?と思える行動でも実は大切な意味があると理解しておくと、愛犬の行動が興味深く思えるでしょう。
におい嗅ぎを禁止しないで!
他犬のマーキング跡に愛犬が鼻先を押し当てていると・・・つい汚いと感じてしまいませんか?
でも、この行動を禁止したり、中断させてしまうと愛犬に相当なストレスがかかると知っておいてあげましょう。
これは私達が突然スマホを取り上げられたり、テレビを消されたりするのと同じことです。当然ストレスを感じ相手に不快感を抱くでしょう。
またしつけの観点から、散歩中の臭い嗅ぎを禁止し、飼い主の足に沿って歩かせるという手法があります。この場合もある程度は愛犬の臭い嗅ぎを受け入れ、行動させてあげるべきです。
もし一切の臭い嗅ぎを禁止したなら、愛犬は自分の生活圏に今どんな犬猫が暮らしているのか?仲間は元気なのか?何も知る事が出来ません。
犬が抱えるストレスが何かと話題になるからこそ、気づかない間にストレスをかけてしまうことの無いよう犬の行動が持つ意味を理解しておくべきです。
どうしてもにおい嗅ぎを避けたい場合は
どうしても匂い嗅ぎを避けたい場合は、歩き慣れた道を散歩することも対処法の一つです。
愛犬の行動を思い出してみてください。まるで臭いを嗅がない、立ち止まって夢中で臭いを確認することもない、のようなことがこれまでにありませんでしたか。
犬は必ずしもその場に鼻先を押し付けなくても十分に臭いを感知できます。
住み慣れた場所、歩きなれた散歩道、いつもと変わらない場所に同じ犬達の臭いが残っているならば、あえて鼻先を押し付けないものです。空気中に漂うかすかな臭いを嗅ぐだけで十分だと思っているのでしょう。
また中にはとても怖がりでシャイな性格で、散歩中に情報収集をする精神的な余裕がないという犬もいます。愛犬の臭い嗅ぎは愛犬自身に任せ、その程度を家族が気に病む必要はありません。
他にも散歩中に気をつけたいこと
臭いを嗅ぐ行動自体は決して不自然なことではありません。休日や時間に余裕がある日は、愛犬の気の向くままに歩かせ、思い切り臭い嗅ぎを楽しませてあげたいものです。
他に散歩中に気をつけたいことは、拾い食いです。
ごくまれに食べ物や犬に有害な物が公園や路地、ゴミ捨て場付近に落ちていることがあります。嗅ぎなれない臭いや食べ物の臭いにつられ、愛犬が勢いよく近づいたり、瞬時に口に入れてしまうことが無いよう目を配っておきましょう。
愛犬が臭いを嗅ぐということは、興味関心を惹かれる対象があるというサインです。散歩中は愛犬から目を離さずに、安全にも気を配っておきましょう。
散歩中のにおい嗅ぎは重要
いかがでしたでしょうか。わんちゃんが、散歩中に匂いを嗅ぐのには理由があるのです。
匂いを嗅ぐ目的を理解し、無理やり止めさせることのないようにしてください。
そして、愛犬とよりよい散歩にしてください。