2022年7月6日
老犬がご飯を食べないのはなぜ?食べない原因と対処法を紹介
目次
老犬がご飯を食べない原因
愛犬と長い年月を過ごすということは、 共に年齢を重ねている証拠にもなります。老化が進むことによって、今までにはなかった思わぬ理由からご飯を食べなくなることも。そこで、今回は代表的なものを4つほどご紹介します。
噛む力が弱くなった
老犬になると成犬の時に比べ、顎の筋力が衰えることによって、噛む力が弱くなり、今まで食べていたドライフードや、オヤツも堅く感じ、噛む行為が疲れて食べるのをやめてしまうことも。
嗅覚が低下した
老犬になると成犬時に比べ、嗅覚が低下してしまうことがあります。今まで好みだった、大好きだったものでも、好んで食べてくれなくなることも。我が家でも、大好きだったご飯なのに、徐々に食いつきが悪くなっていったことがありました。
味覚が低下した
わんちゃんも人と同様に、年をとると、嗅覚、味覚といった感覚が衰えてきます。犬は基本的には、人間と比べ味蕾〖舌の上にある味覚を感じる細胞〗の数が1/5ぐらいしかありません。そのため、嗅覚が優れていても、味覚の面で美味しさを感じづらくなり、食いつきが悪くなることがあります。
歯や歯茎が痛い
歳を取ると、浮き彫りになってくるのが歯周病です。これまで歯磨きが疎かになっていた老犬の場合、口内で菌が繁殖しているかもしれません。歯周病を患うと、ドライフードや堅いものを噛むだけで歯や歯茎に痛みを生じます。その結果、ご飯を口にしたがらないのです。
今からでもできる対策とは?
ここからは、老犬がご飯を食べなくなった際にできる、簡単な対処法をいくつかご紹介します。是非参考にしてみてください。
フードをふやかしてあげる
ドライフードをふやかして柔らかくしてあげるのも手ではあります。そうすることで、噛む力が弱くなったわんちゃんでも簡単に食べることができます。
ただ注意点としては、顎の筋力がさらに衰えるので、工夫をしなければなりません。例えば、ロープで引っ張り合いをして遊んであげたり、おもちゃを与えるなど。こうすることで、顎の筋力を鍛えながら、歯磨きの手助けをし、コミュニケーションも取ることができます。
温かいお湯をかける
温かいお湯をかけ、ドライフードの匂いを増すことで、食いつきを上げることができます。先ほども述べましたが、犬は味覚よりも嗅覚が優れています。そのため、匂いで嗅覚に働きかけ食欲を湧かせるのです。
他のドライフードに切替えるといった手もありますが、アレルギーの多い子や食へのこだわりが強い子だとそうも簡単にはいきません。そんな時は、この方法も試してみてください。
嗜好性の高いご飯をあげる
缶詰やレトルトといったご飯は匂いも強く、お肉の味がしっかりしているので食べてくれる愛犬も多いです。注意点としては、カロリーがドライフードと比べると、1/3ほどになってしまうものが多く、必要なカロリー量を摂るには、より多くの量を摂取しなくてはなりません。
そうなると老犬で、食いつきの悪い愛犬であれば、痩せていく可能性が高いので、ドライフードと併用してあげることをオススメします。
歯磨きをして歯周病を防ぐ
子犬、成犬の時から歯磨きを継続するのが大事にはなりますが、既に老犬だからと諦めることはありません。
ただ、いきなりやり慣れないことをされると嫌がるわんちゃんも多くいます。そういったわんちゃんには、歯磨き行為よりは効果が弱くなりますが、水に混ぜる、ご飯にかける、直接スプレーする、舐めさせる・・・といった歯磨き用品もあります。
そういったものから始めてみる方が、ストレスなく歯磨きを行えるはずです。
基本的に愛犬の歯磨きは、3日に1回と言われています。食べかすが歯石に固まるまでの猶予が3日だからですね。あくまでも最低ラインの話になりますので、こまめな歯磨きを忘れないようにしましょう。
その他
他にも食べる姿勢が痛い、肉球にトゲが刺さったなど、思わぬ理由で食欲が低下することがあります。食器を変えたり、食器の高さを上げたり、身体全身の確認を行ってあげるのも大切です。
老犬がご飯を食べなくなってしまった時は
いかがでしたか。老犬がご飯を食べなくなったのにはちゃんと原因があります。その原因を理解し、適切な対処をすれば愛犬もきっと喜ぶはずです。
もちろん、長い間、一緒に暮らしてきた飼い主さんにしかわからないことだってあります。一番大切なのは、愛犬とコミュニケーションをとって、ベストな方法を一緒に見つけることです。そうして、残りの愛犬との生活もよりよいものにしていきたいですね。