2020年7月16日
愛犬のお風呂の頻度や温度など注意するべきポイント!リラックスできず疲れることも
犬にとって入浴は本来不要な習慣
愛犬をお風呂に入れるタイミングは?抜け毛・・・臭い・・・汚れ・・・つまりは家族が不快感を抱くことがきっかけではありませんか?
でも犬本来の習性を考えた場合、入浴は必要ではありません。抜け毛は季節によって自然と生え変わり、野山を駆け回ることで自然と抜け落ちます。犬は本来とてもきれい好きな動物ですから自身の排泄物で体を汚すこともありません。犬にとって入浴やシャンプーは必ずしも快適でリラックスできるものではないと理解しておくことも大切です。
もし愛犬がお風呂を嫌がったり、怖がっても決して気に病む必要はありません。その態度は犬本来の習性に基づくものであり、家族がしつけに失敗したからでも、愛犬がわがままだからでもないのですから。
家族が無理に愛犬をお風呂に入れたり、叱ったり、押さえつけるとますます愛犬のお風呂嫌いは加速してしまうでしょう。愛犬がお風呂を嫌う、水を怖がるのなら、オヤツを用意したり、大げさに褒めたり、手際よく終わらせたりと工夫をして、少しずつ苦手を克服させてあげましょう。
適切な頻度は?
健康な犬のお風呂の頻度は、2〜3週間に1度の皮膚が生まれ変わるサイクルに合わせる頻度が良いと言われています。しかし、皮膚トラブルなども問題がある状態によっては、週に1回以上になることもあります。
愛犬のバスタブでの入浴はNG?
愛犬のお風呂スタイルには大きく分けて2通りあります。1つは家族同様に湯舟に入ったり、赤ちゃん用のバスタブを使う方もいるでしょう。もう1つはシャワーのみです。
実はトリミングショップではシャワーのみが基本です。湯船につけるのはマイクロバブルや温泉浴、エステなどごく一部のサービスに限っています。
「シャワーだけで十分に汚れが落ちる?湯舟につかった方が愛犬もリラックスできるのでは?」
と思っている方も多いでしょう。しかし犬にとって湯舟は必ずしも快適ではありません。犬の汗腺は全て足裏にあります。人間のように全身にあるわけではありません。汗腺から汗を出すことで体温や心拍をコントロールしています。
この大切な汗腺が湯舟につかることで、ふさがれてしまうと犬は体温調整が出来ず、気が付けば体温や心拍があがり、呼吸も浅く早くなってしまいます。
高齢な犬や心臓に持病のある犬、子犬であれば命の危険につながるほどに危険な行為です。ネット上の動画や画像には湯舟につかり、リラックスした犬の姿がたくさんあり、愛犬のリラックス、ストレス解消、疲労回復にと・・・つい考えてしまいがちですが、誤った入浴法や必要以上に長い時間湯舟につけることはいかに危険かを知っておくことが大切です。
愛犬をお風呂に入れる際の適切な温度は?
お風呂やシャワーの温度は、36度から37度程度のぬるめの温度が犬にとっては最適な温度です。平均的な犬の体温である37度付近を目安に調節するとよいでしょう。
湯舟の湯温はもちろん自宅浴室は密閉された狭い空間で湿気で室温もあがりがちです。くれぐれも愛犬の健康に負担がおこらないように、様子をみながらお手入れを済ませてあげましょう。
お風呂は想像以上の体力消耗!お風呂の後は十分な休息が必要
犬にとってお風呂はたとえシャワーのみであっても想像以上のストレスと疲労があるものです。
家族とともに過ごす時間、家族に構ってもらえる時間という意味での満足感はあるものの、必ずしも快適とはいえないでしょう。
お風呂の後にはドライヤーも必須ですから、愛犬がその見た目以上に疲れていると考え、入浴後はゆっくりと休ませてあげましょう。決して直後にお出掛けやレジャーへ!と考えることのないように心がけておくと安心です。