2020年1月23日
愛犬がお尻の匂いを嗅ぐのはなぜ?理由と気をつけたいこと
目次
お尻を嗅ぐのは挨拶がわり?
人間同士ですと、おはようございます!こんにちは!お疲れさまです!や、 握手、会釈をすることにより挨拶を行います。
一方、犬の場合は、相手のお尻の匂いを嗅ぐことで挨拶を済ませます。コミュニケーションの一貫なのです。
匂いを嗅ぐのはなぜ?なんでお尻なの?
コミュニケーションの取り方は、動物によってそれぞれだけれど、なんで犬は匂いを嗅いでコミュニケーションを取ろうとするのでしょうか?また、なんでお尻の匂いなのでしょうか?
匂いを嗅ぐのはなぜ?
犬は、匂いを嗅ぐことで情報を収集しています。
人間の場合は、視覚や聴覚を通して相手の情報を集めますが、犬の場合は嗅覚を通して同じことをしているのです。
愛犬の嗅覚は、人間の嗅覚の1億倍とも言われており、匂いからさまざまな情報を得ることができます。
なんでお尻なの?
犬のお尻付近には、肛門腺という器官が存在します。肛門線という器官は、その犬特有の匂いを発しています。
なので、相手の情報を知るためには、まず肛門線から出る匂いを嗅けばいいのです。
さらに、相手のことをよく知るためには近くで匂いを嗅ぐ必要があります。ギリギリまで近づいてお尻の匂いを嗅ぐのはそのためです。
どういった情報を得ることができるのか?
さて、わんちゃんは、匂いからどのような情報を得ているのでしょう。以下にあげたのはほんの一例です。
- 年齢
- 性別
- 体調
- 発情
- 気分
これらの情報を匂いから確認しているのです。
お尻を嗅ぐ際に気をつけること
とはいえこの行為の多くは、社会性が身についている愛犬同士のコミュニケーションになります。
まだ社会性が身についていない愛犬からすると、自分の口元から遠い場所に近寄られることを嫌うこともあります。
なぜなら口元=牙=武器があるので、武器で攻撃できる範囲から遠くなるほど不安に感じます。
そのため、社会性がまだ身についていないワンちゃんや、初対面のワンちゃんと出会った際には、挨拶とはいえど、無理に嗅がせようとはしないようにお気をつけください。
また、社会性が身についていない愛犬の多くは、しつこく行きすぎてしまう場合があるので、飼い主さまが制止することも大切です。
相手のワンちゃんも、グイグイこられると、寛容な気持ちを持っていたとしても怒ってしまうこともあります。
人の匂いを嗅ぐことも
人間に対しても、手や足など様々な箇所をクンクンと匂いを嗅ぐことがあります。これに関しても、匂いを嗅ぐことで色んな情報を得ようとしています。
この人はあったことのある人なのか、初対面の人なのか、どんな人なのだろう?と、匂いから情報を探っています。
初対面の場合でも、あなたのことを知ろうと興味をもってくれているので、嗅がせてあげるのが良いでしょう。円滑なコミュニケーションのためにもなります。
あまりワンちゃんから懐いてもらえないという人の多くは、この嗅ぐという行為をしている最中に、近寄ってきてくれた!と思い、 すぐに触りにいってしまう方が多く感じます。
まだどういう人なのかを確認できてないうちに、触られそうになると怖く感じてしまうことも。
お尻以外を嗅ぐことも
愛犬によっては、相手のお尻ではなく、頭や、耳を嗅ぎに行くこともあります。
犬の祖先のオオカミにもこの行動が見られることも。お尻と比べ、頭や耳からは、どこまでの情報が発せられているかは定かではありませんが、人間の1億倍とも言われる愛犬の嗅覚ですので、愛犬ならではわかることも多いのかも知れませんね。
匂いが強い場合は体調不良かも
愛犬のお尻から強い臭いを感じる時は、肛門の左右にある肛門腺に分泌物がたまっている可能性も。
大型犬の多くは、排便時に分泌物を排出できますが、小型犬はたまりやすい子もいるので、肛門腺を絞ってあげることも大事です。
よくわからないままやるのも、悪化してしまう恐れがあるので、獣医さんにお願いすることをオススメします。
お尻を擦りながら歩いていたり、お尻を頻繁に舐めている時は要チェックです。日頃から愛犬の変化を見落とさないようにしましょう。