2019年10月20日
【犬種図鑑】ドーベルマンは甘えん坊?特徴や性格をご紹介
目次
ドーベルマンってどんな犬?
ドイツ生まれのドーベルマン。番犬としての印象が強いですが、軍用犬や警察犬、また盲導犬として世界中で活躍しています。日本でも日本警察犬協会によって指定されている警察犬7種のうちの1つがドーベルマンです。
映画『カールじいさんの空飛ぶ家』にも登場しましたが、作品の中では犬の集団を率いるリーダーとして描かれています。
ピンと鋭く立った耳、短い尻尾を持った姿をイメージするかもしれませんが、実は人為的にカットされたもの。自然の状態では垂れ耳、長い尻尾を持っています。
信頼できる護衛犬として ドーベルマンの歴史
ドーベルマンは警備犬として、ジャーマン・シェパード・ドッグやジャーマン・ピンシャー、グレーハウンドなど複数の犬種を交配して生み出されました。
実は「ドーベルマン」という名前はブリーダーの名前に由来しています。
1800年代後半、カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンという人物がドイツのテューリンゲン州で作出したのが始まりです。このドーベルマン氏は税金を徴収する仕事をしていたため、現金を持ち歩く時に護衛のための犬が必要だったのです。
やがて人気に火がついたこの犬種は、1900年にはドイツのケネルクラブに公認されました。10年後にはドイツ国内で警察犬として採用され、日本へは1930年代に軍用犬としてやって来ました。
ドーベルマンの見た目の特徴と気をつけたい病気
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:68~72cm
- 平均体重:30〜40kg程度
- 被毛:短毛
- 被毛の色:ブラック、レッド、ブルー、イザベラなど
- かかりやすい病気:胃捻転、拡張型心筋症など
被毛
被毛はつややかな短毛で、毛色はブラック、レッド、ブルー、イザベラがありますが、一番人気なのがブラックとレッドです。
外見
均整のとれた筋肉質の体型をしており、体高はオスの場合68~72cm、メスの場合63~68cmです。
平均的な体重はオス・メスともに30〜40kg程度です。
かかりやすい病気
かかりやすい病気には胃捻転、拡張型心筋症、股関節形成不全、ウオブラー症候群などがあります。
「胃捻転」とは胃がねじれるという病気です。この病気を防ぐため、食事を与える際に、一度にすべての餌を与えず少量ずつに分けるなどの工夫も大切です。
本当は怖くない? ドーベルマンの性格
画像:instagram bombay_thedobermanさん
優れた番犬としてのイメージが強いため、凶暴な犬だと思われがちです。しかし実際は甘えん坊なところもあり、優しく穏やかな気質を持っています。さらに学習能力が高く、飼い主には素直に従います。したがって、しつけの際にも、飼い主の言うことを聞かなくて困るということは少ないでしょう。
ただし家や家主を守ろうとする意識が強いため、見知らぬ人、特に侵入者に対して警戒心を示すことも。子犬の頃から少しずつ社会になじませ、十分な訓練を行うことが必須です。
ドーベルマンを飼育するにあたってのポイント
画像:instagram bombay_thedobermanさん
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2度、1時間以上
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:毎日
- 飼育環境:室内飼育
散歩頻度
引き締まった体から想像できるとおり、ドーベルマンは十分な運動量を必要とする犬種。
運動不足になると、いらだったり攻撃的になってしまうことも。1日2度、朝夕それぞれ最低でも1時間は散歩に連れて行ってあげましょう。
食事回数
食事回数は、成犬では1日2回程度が目安ですが、消化器官の病気にかかりやすいことから、一回の量を減らした分回数を増やすなど調整してください。
ブラッシング
ドーベルマンの毛は短く硬く、抜け毛も多い犬種です。そのため毎日ブラッシングをしてあげると抜け落ちる毛を減らすことができます。シャンプーは月1回程度で十分です。
飼育環境
屋外で飼育している方もいますが、犬にとって快適な環境を保つという観点からは、屋内飼育のほうがおすすめです。その場合、室内で十分なスペースを確保してあげることが前提となります。
ドーベルマンをこれから飼う方へ
画像:instagram bombay_thedobermanさん
聡明で凛々しい眼差しを持ったドーベルマン。その美しい容姿から、ぜひ飼育したいと願う人も少なくありません。
ドーベルマンは大型犬に属し、力も強いです。実際の飼育にあたっては、飼い主に従順な性格とはいえ、いざという時にしっかり制御できるよう、主従関係をはっきりさせておく必要があります。
子犬の頃からの十分な訓練を必要とするため、初心者向けの犬種ではありません。
トレーニングを重ね、家庭に迎えれば、飼い主や家族を守ってくれる頼れる存在になることはまちがいないでしょう。