2019年11月18日
【犬種図鑑】ラフコリーの生態とは?特徴や性格についてご紹介
目次
ラフコリーってどんな犬?
コリーと名のつく犬には、ボーダーコリーやスムースコリーなどがいますが、とりわけラフコリーは人気者。
知名度の高さとファンの多さの理由には、穏やかな性格や美しい容姿はもちろんのこと、『名犬ラッシー』の世界的大ヒットがあります。この作品がきっかけとなり大変な人気を博すようになりましたが、現在も多くの人々を魅了しています。
イギリスのスコットランド地方出身のラフコリーは、ふさふさの長い被毛に覆われ、知的な顔立ちをしています。もともとは牧羊犬、また時には海難救助犬として、人間の生活に役立つ存在として大いに活躍してきた犬種です。
みんなに愛される人気者 ラフコリーの歴史
画像:instagram adventurouspetsさん
ラフコリーの起源をさかのぼると、約2000年前の牧羊犬が先祖とも言われていますが、正確にはわかっていません。スコットランド、ウェールズ、それぞれの地方にいた牧羊犬と、他の牧羊犬をかけ合わせて誕生したのがラフコリーで、ボルゾイとも交配が行われたようです。
1860年代には、ビクトリア女王がスムースコリーを気に入り連れ帰ったことで、兄弟種のラフコリーにも注目が集まるように。当初はイギリスやアメリカの上流階級の人々に愛されていましたが、『名犬ラッシー』の影響により、次第に一般家庭でも人気が高まっていきました。
ラフコリーの特徴と気をつけたいポイント
<特徴>
- 大きさ:大型犬
- 標準体高:約55cm~65cm
- 平均体重:22〜35kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:ホワイト、ブラック&ホワイト、セーブル、マーブルなど
- かかりやすい病気:眼の疾患、皮膚炎、消化器官の病気
体型
体高は約55cm~65cmで体重は22〜35kgほどで、大型犬に属します。均整のとれた体つきで、足が長いのも特徴です。
被毛
ボリュームのある長い毛を持つラフコリー。豪華な飾り毛を持ち、歩くたびにふわふわと揺れる姿はとても上品です。被毛はダブルコートで、毛色には、ホワイト、ブラック&ホワイト、セーブル、マーブルなどがあります。3色の毛色を持つトライカラーも人気があります。
注意したい病気
注意したい代表的な病気には、進行性網膜萎縮症やコリーアイなどの眼の疾患があります。また皮膚炎や消化器官の病気にも気をつけましょう。
ラフコリーはどんな性格?
画像:instagram dusty_rough_collie_puppy_floofさん
まず見た目の通り、とても賢いのが特徴です。学習能力が高い上に性格は落ち着いているので、初めて犬を飼う人にも向いている犬種です。
誰にでも優しいので、小さな子どもや小動物が家庭の中にいる場合でも、仲良く暮らしていくことができるでしょう。
もともとは群れで行動する牧羊犬だったため、誰かと一緒にいることを好みます。一人でいる孤独な時間が長くなるとストレスが溜まってしまいます。長時間家を留守にすることの多い方が飼うことはおすすめしません。
ラフコリーを飼育するにあたって注意したいポイント
<飼育方法>
- 散歩頻度:朝晩2回、各回30分〜45分
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:ダブルコート
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
ラフコリーは毎日ある程度の運動量を必要とします。朝晩2回、各回30分〜45分ほど散歩に連れ出してあげるのが理想的です。
ごはんの量・頻度
餌の回数は、成犬では1日2回程度が目安です。愛犬の消化機能が心配な場合には、ドライフードに水を加えて上げるのも1つの方法です。
お手入れの頻度
被毛は長くダブルコートで、特に換毛期には抜け毛が多くなります。むだな毛を取り除き、美しい被毛を保つためにも、毎日のブラッシングをしてあげましょう。他の犬に比べると体臭は少なく、シャンプーは1~2ヶ月に1回の頻度で十分です。
飼育環境
飼育環境は屋外・室内どちらでも可能ですが、室内で飼育している人が大多数です。屋外でも良いですが、孤独が苦手なので、寂しい思いをさせないようにすることが大切です。
ラフコリーをこれから飼う方へ
「名犬ラッシー」で描かれたように飼い主に対する忠誠心の高さや、エレガントな容姿によって世界中にファンがいるラフコリー。
体は大きいものの、その温厚な性格としつけのしやすさから、ドッグオーナー初心者にもおすすめできる犬種です。すぐれた洞察力を持ち、人間の気持ちを察することもできます。
家族の一員として生活をともにすれば、たくさんの素敵な体験をもたらしてくれることでしょう。
他の犬と比べるとやや平均寿命は長めですので、きっと人生の多くの時間を一緒に過ごす、かけがえのないパートナーとなるはずです。