健康・美容
2016年9月16日
「お風呂が嫌で嫌で仕方がない」今回はお風呂に入れたいけど、何からしたらいいか分からない!どうやったら好きになってもらえるのか?という疑問を解決したい飼い主さんのために、犬をお風呂に入れる際にグッとラクになる方法を3つご紹介します。

愛犬がお風呂嫌いなのはなぜ?抑えるべきポイントは?

自宅で足や顔を洗う際に嫌がるということは、トリミングショップに出しても、同じように「シャンプーが苦手」と愛犬が感じるようになります。苦手だけならまだしも、攻撃性が強くなるパターンもありますので、足や顔を触ろうとしただけ突然「グワッと噛みつこうとする」などの行動をするようになったらトリマーさんにも危険が及びますよね。

反対に、リラックスした表情で「シャンプーが気持ちいい」と感じるようになる犬もいます。私たち人間の心がけ次第でいくらでもそうさせることができるので読んだらすぐ実践するぐらいの気持ちで試してみてください。

筆者が見てきた中で”最上級のリラックスしてる犬”はシャンプー中にもかかわらずグデンと体の力を抜いて今にも寝ようとする犬です。自宅で洗う時には、そこまで求める必要はないかもしれません。シャンプーの温度や、ブラッシングの仕方など色々細かいことを話すとまとまらないので、今回は最低限「嫌いにさせないポイント」を簡潔にまとめてみました!

そのためには何が必要なのかというと、「もうお風呂には行きたくない!」という苦手意識をつけさせないことです。

実はシャンプーを嫌いにさせないということは、水をかけられることで「過剰な反応をさせないようにする」ということです。
例えば、お風呂場に入った途端に「嫌だ」と走り回る、逃げ回るとか、水をジャーっと出した途端にビクビクする行動は苦手意識がついてると言えるでしょう。愛犬に1回でも「つまらないな」と思わせてしまうと、「嫌い→好き」になるのにものすごく時間と手間がかかるようになってしまうパターンが多いです。

では早速、トリマーさんがおすすめする具体的なシャンプーを嫌いにさせない簡単な3つの奥義をご紹介しますね。

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その① お風呂嫌いにさせないために1回目はシャンプーで洗うな?!

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出典:https://flic.kr/p/bD71fv
シャンプーを苦手にさせなくするにはどうすればいいか?を考えると、「嫌いという認識を植えつけない」ことに尽きます。

そうすると、まず第一に「洗うこと」よりも、「お湯に慣れさせる」ことだけ意識していれば犬にとっては最高にプラスの経験を学習しやすい環境になります。

例えば、受験勉強がいい例です。



あなたが農業系の大学に行きたいとします。その際、理系科目は落とせないので、必死で勉強しますよね。そんな中、これから1時間の間に「英語、数学、生物、地理の過去問を全て丸暗記しなさい」と先生に言われたら混乱しませんか?

何から手をつけていいか分からないですよね。つまり、初めて洗う際に、いきなりシャンプー剤をかけたり、犬が触られて嫌な顔と足も洗うということは、先生に言われた無茶振りと同じことを愛犬にしているということです。以上の理由から、まずは、必須科目である、「お湯に慣れさせる」ことが一番なのです。

その② 鼻に水を入れたら窒息する?!

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出典:https://flic.kr/p/DKqNao

お湯をかけるときに最重要項目なのが、「鼻に水を入れたら犬は苦しい」ことを再認識することです。
私たち人間は当たり前のことってついつい忘れがちになります。何を忘れてるかというと、「鼻に水が入ったらツーンとする」ことです。

ちなみに、あなたはプールや川、海で泳いだ経験はありますか?泳ぐ時は、当たり前かもしれませんが、息継ぎを口で呼吸しますよね。泳いだどんな方も経験があると思いますが、鼻で水を吸い込んだ時って苦しいですよね。なぜかというと、エラ呼吸が魚みたいにできないからです。

犬もエラはないので、鼻に水が入ると、あなた同様に苦しい思いを毎回しているということです。そんな経験をしたらチワワでもラブラドールでも犬種は関係なく、「お風呂嫌い」になってしまいます。たまにトリマーさんでも「大人しい犬だからと」気にせず頭からお湯をかける方もいらっしゃるので、プロ・アマ問わずに気をつけなきゃいけない部分です。

その③ 声が枯れるまで優しく声をかけ続ける!

 

「声をかけて意味あるの??」と思った方は、もう少し犬のことを知ってからシャンプーをした方がいいかもしれません。

というのも、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、犬は人の気持ちを読み取る生き物です。誰しも一度は、人から「ありがとう」「素晴らしいですね」「素敵だね」と言われた経験がありますよね?そんな言葉をかけられると「嬉しい」「よかった」「楽しい」とポジティブな気持ちを感じるはずです。であれば、犬の「不安」を取り除いて、お風呂嫌いにさせないためにもとにかく「大丈夫」「落ち着いてるね」と愛犬を安心させられる言葉をかけてあげましょう。

不思議なことに、口に出すだけで、犬だけでなく、人も心が静まります。そうするとあなた自身、心の底から、楽しくシャンプーができるようになります。

色々とテクニックをお伝えしましたが、一番大事なことは人が笑顔で楽しそうに洗うことです。
この記事を読んで「愛犬にとって何が必要なのか?」を考えるキッカケにして頂ければ幸いです。

熟練のトリマーが実践してる奥義を3つ初心者の方でもできるように簡単にお話してきましたが、いかがでしたか?
あなたのドッグライフをより快適に過ごすためにもまずは大切なワンちゃんと取り組んでみてください。

 

【執筆:ドッグコンシェルジュ・トレーナー/DogHuggyホスト 北澤拓也】