トレーニング・Tips
2017年12月12日
「いつも室内でお留守番やアスファルトに囲まれた道路でしかお散歩させられずにかわいそう」「もっと広々と遊ばせたい」そんな悩みを解決してくれるのが、広い敷地と整った芝生などで自然を感じられるドッグランです。楽しそうに走り回る姿を想像すると同時に、楽しく遊ぶためのマナーも考えましょう。

ドッグランに行くときこんな時は控えましょう

ドッグランに行く際に、ワクチン証明書の提示が必要となる事がほとんどでしょう。なぜなら園内感染を起こさないためです。
ワクチンで予防出来る病気には空気感染で広まったり、感染している子のうんちやオシッコが口から入る経口感染などでかかってしまうものがあります。病原体は目に見えるものではないので、愛犬を守るためにもワクチンを接種してから遊ばせましょう。既に発症してしまっている場合には、他のわんちゃんに移さないためにもドッグランの使用は控えましょう。

避妊手術を行っていない女の子に関しては、発情中は控えた方が良いでしょう。
わんちゃん同士の相性に関わらず、発情中の女の子からはオスに働きかけるホルモンが分泌されています。去勢手術をしている、していないに関わらず、不必要に興奮させてしまったりオス同士の喧嘩に発展してしまう可能性があります。目を離した隙に交配してしまう可能性も捨てきれません。出血が治まり、陰部の腫れが治まったころに遊びに行きましょう。

病気や体調とは別に控えた方が良いのは、他のわんちゃんに対して過剰に怯えたり興奮する子です。周りに知らないわんちゃんが居る状況に恐怖を覚えてしまう子は、ドッグランは怖い所と覚えてしまうかもしれない上に、それまで以上に他のわんちゃんを怖がってしまうかもしれません。愛犬の性格もよく見て判断しましょう。

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ドッグランでは愛犬から目を離さないようにしましょう

広い場所にノーリードで遊ばせてる、もしくは伸縮するタイプのリードを伸ばしきっている場合は目を離してはいけません。
周りには他のわんちゃんがいて、仲良く遊んでいるかと思いきや相性が合わず喧嘩に発展する事も考えられます。
イヌわんちゃん同士の雰囲気が悪そうなら自分の近くに呼び戻すか、相手の飼い主さんも呼んでお互いに離れましょう。この時、近付いて一方的に愛犬を離すのは危険ですので避けましょう。

喧嘩とは別に注意したいのが脱走です。
ドッグランの敷地内を囲うフェンスが一部欠けていた、地面に差し込んだ柵の下に穴を掘って脱走した、など脱走に関する事故は実際に起こっています。特に体の小さい子少しの隙間でも抜け出ることが可能です。安全を守るためにも、しっかり愛犬の行方を目で追い続けましょう。

ドッグランではサイズの指定を守りましょう

ドッグランによっては小型犬のみの利用可能や、中・大型犬とは区画を分けて利用する場所があります。
目的としては愛犬同士の事件を防ぐためです。2kgほどの体重のチワワと30kgのゴールデンレトリバーを一緒に遊ばせるのは仲が良くてもハラハラするでしょう。

小型犬は体の大きさに反して攻撃性が高い場合があり、体の大きな子に遭遇した時に驚いて吠えかかる事があります。大型犬が気にせずとも、小型犬から飛びかかるかもしれません。

万が一喧嘩に発展した場合、被害が大きくなるのは小型犬の方です。どうしても体全体のサイズも丈夫さも大型犬に劣ってしまう以上、怪我をしたとき時に重症化してしまう可能性が高いです。体がそれほど大きく見えない小型の柴犬なども、獲物を噛むあごの力は強烈ですので、遊ばせる際には注意しましょう。

また、喧嘩ではなく仲良くじゃれあっていた場合でも、遊びの一環で大型犬に乗られた事で足や腰を痛めてしまうことがあります。骨格の細いプードルやポメラニアンなどは股関節脱臼などの危険性もあります。

もちろん小型犬同士の喧嘩も軽んじる事は出来ませんが、少しでもリスクを減らす為にサイズ規定は必ず守りましょう。

ドッグランを楽しく安全に使いましょう

室内よりも格段に開放的に遊んでストレスを発散させ、活発に日々を送る手助けにもなるのがドッグランの利点です。

しかし人間と同じように他人と同じ空間に他人が存在し、その上で必要になるのが社会性です。わんちゃん同士の関係性を本人達が上手に作れるかも重要になります。

ドッグランデビューを考えている方は、愛犬に社会性があるのかも見極めましょう。誰彼構わず吠えかかったり、恐怖で粗相してしまうようでしたら、デビューするのは一度待って他のわんちゃんに慣らす事からスタートするべきです。

また、飼い主さんも愛犬のしつけを行い、他の利用者に迷惑をかけないようにすることが必要です。
愛犬と二人三脚で、楽しいドッグラン遊びをしましょう。