2018年2月18日
おしゃれなだけじゃない?犬の服について
外出時の天候に合わせて
雪や雨なんて関係なく散歩に行きたいわんちゃんに付き合うために、私たち人間は防寒や雨避けのための格好になります。何枚も服を重ねコートを羽織りマフラーや帽子でモコモコになったり、レインコートを着て長靴を履き濡れないようにと様々です。
では、わんちゃんはどうでしょう。濡れても平気、雪なんてへっちゃらなのでしょうか。
雪国出身の犬種や中型から大型のわんちゃんは、ダブルコートと言う二重の体毛だったり基礎代謝が高く体温も高いため寒さはへっちゃらだったりします。小型の子や極端に毛の短いスムースと言う毛並みのわんちゃんはどうでしょうか。小さなチワワを散歩させた時に寒さに震えていたりしないでしょうか。そういう子には可愛いスカートではなく、ダウンジャケットの様な冬服を着せて暖かくお散歩に行きましょう。
また、冬だけでなく冷たい雨の降る日に体温が下がるのを防いだり、強い日光から刺激に弱い肌を守ったりと様々な使い方があります。四季のある日本では用途に合わせて着せてあげましょう。
術後、治療
考えたくはないことではありますが、万が一愛犬が病気や怪我をした時、手術が必要になった時にも使える服があります。
お腹を開けるような手術をした際に出来る傷口は、舐めて欲しくはない場所ですがわんちゃんはどうしても気になります。舐める事によって不潔になったり、もしかしたら自分で糸を引きちぎってしまう可能性もあります。そんな傷口を保護するのが、術後衣です。ピタリと身体に密着する術後衣はエリザベスカラーと違い動きが制限されず、完全に覆ってしまっているため口が届いても舐められる心配がありません。避妊手術など健康なわんちゃんが開腹手術をした際に、エリザベスカラーで動きずらそうなのが可哀想と思う飼い主さんは、術後衣でも代用できます。
手術の他には、皮膚病やアレルギー反応で耳や肌を掻きむしってしまう子には、全身を覆う様な服は治療のために効果的でしょう。塗り薬を塗ってすぐに舐められてしまわないように、掻きむしって出血してしまわないようにケアすることが可能です。
老齢期ケア
わんちゃんの介護用服があるのをご存知でしょうか。
わんちゃんが歳を取り足腰がおぼつかなくなる、または病気によって寝たきりになるなどで排泄や移動が難しくなる可能性があります。体の小さな子なら抱き上げて移動したり、排泄の手助けをする事も可能です。
しかし、ゴールデンレトリバーやラブラドールなど大型犬の介護は簡単ではありません。体の大きさに合わせて体重もあるため持ち上げるのも一苦労です。更に大型犬になると、外でしか排泄しないと言う子も多いのではないでしょうか。自分で移動するのは難しいけど外にトイレに行きたい、ヨロヨロと転びそうだけど自分で動きたい。
そんなわんちゃんを介助して「自分でやる」と言うわんちゃん自身を満足させられる介助服もあります。
歳を取るにつれて思うように動かなくなる体は人間もわんちゃんも同じで、今まで自分で出来ていた事が人の手を借りないと出来なくなると言うのがストレスになるというのも同じ感情です。シニアに入った愛犬の心の健康を保つため、介護する飼い主さんの足腰の負担を減らすため、そのような服を使用してみても良いでしょう。
まとめ
服に限らず、足先を舐めるのを防いだり滑り止めの付いたフローリングでも転ばないようにする靴下。怪我をした耳を保護したり長い飾り毛が汚れない様に留めておくヘアバンド。一見すれば愛犬の可愛さをアップさせるアイテムも、使い方を変えれば健康を守るための素晴らしいアイテムに変わります。
しかし、普段服を着ない子に急に着せてしまうと固まって動かなくなってしまったり、暴れて破いてしまう事もあります。靴下を履かせた場合に、誤って飲み込むなどの事故に繋がる場合もあります。オスワリやフセのように、いざと言う時に使えるしつけと考え普段から慣れておくとストレスなく使用出来るでしょう。