2017年5月29日
【犬種図鑑】飼う前に知っておきたい!ラブラドールレトリーバーの性格や特徴。
ラブラドールレトリーバーってどんな犬?
ラブラドールレトリーバーは、もともとカナダ東海岸のニューファンドランド諸島で、網や釣り針からもれた魚、あるいは海中にある漁業に使った網など、さまざまな水中回収や運搬を行っていたセント・ジョンズ・レトリバーと呼ばれる犬たちが原型とされています。
19世紀初めにこのセント・ジョンズ・レトリバーがイギリス人によってイギリスに持ち込まれ改良が加えられた結果、ラブラドールレトリバーが誕生しました。そして泳ぎが上手なこと、打ち落とした獲物を回収する能力の高さから、たちまち優秀な鳥猟犬として普及していくようになりました。
ちなみに、「レトリバーRetriever」という言葉は英語で「獲物を回収する」という意味だそうです。足には水かきがついており泳ぎが上手で、仕事を与えられることを好みます。非常に嗅覚が鋭い上に賢く、現在では盲導犬や警察犬、救助犬として広く活躍しています。また、その優しく忠実な性格から、家庭犬としても人気が高い犬種で、現在世界で最も飼育頭数の多い犬種と推定されています。毛色は、滑らかで短い被毛で、毛色はブラック、チョコレート、イエローなどの単色で、胸に小さな白い斑がついている場合があります。大型犬に分類され、体高55〜65cmほど、体重は25〜35kgにもなります。
ラブラドールレトリバーの性格
ラブラドールレトリーバーは非常に落ち着いた性格を持ち、あらゆる年代の子供や他の動物に対しても恐れを知らず、友好的だと言われています。とても利口で攻撃的な面はほとんどなく、飼主のいうことをよく聞く非常に賢い犬種です。性格は好奇心旺盛で活動的、さらに社交性の高い犬種で非常に遊び好きなのも特徴です。人の役に立つことが大好きで、とても献身的な精神をもっています。そのため、しつけや訓練にはよく耐えて素直に覚えてくれます。無駄吠えや反抗することも少なく、縄張り意識が見られない犬種とされていますが、見知らぬ人間に対しても人なつっこく友好的な性質があるため、番犬にはあまり向いていないといえます。
これからラブラドールレトリバーを飼う人へ
一般的に温和で賢くてしつけやすく、社交的、従順だと言われるラブラドールレトリバーですが、訓練と適切なしつけがなされていない場合には、飼い主の言いつけを聞かなくなったり、物を壊すような問題犬となってしまうことがあります。たとえば、人が好きすぎて誰彼かまわず飛びついてしまう、仕事がないと退屈でストレスをためていたずらをしてしまう、飼い主が困るような行動を学習し何度も繰り返してかまってもらおうとするといった問題行動を起こすようになってしまいます。
ラブラドールのすぐれた点が困った部分に変わってしまうことのないよう、きちんと訓練と適切なしつけを行う必要があります。特に2歳くらいまでの子犬のラブラドールレトリバーは非常にやんちゃなため、早い時期からのしつけが必要です。また、ラブラドール・レトリーバーは食欲旺盛な犬種として知られていて、ときに食物ではないものまで食べてしまうことがあるほどです。つねに食物を求めているといっても過言ではなく、飼い主は過食による肥満や病気には注意が必要で、太り過ぎ防止のために頻繁に散歩などの運動をさせることも大切です。散歩中の注意としては、誰にでも友好的な性格であるゆえに、悪気はなく甘えようとして初対面の人に突然飛びついてじゃれたりすることがありますので、相手にケガをさせないようにしなければなりません。